
No.4
- 回答日時:
#2です。
では断言しますが「多少たりとも」という言い方は誤用です。「多少なりとも」というよく似た表現に引かれてしくじるのでしょうが、どうしてこんな気持ち悪い言い方が可能だと思うのかどうか、そういう語感のありようは私には想像外です。
ナントカたりとも、と言うときのナントカは例えば、「一瞬たりとも目を離してはならない」とか「一人たりとも通すわけにはいかない(このとき一人はなぜか必ずイチニンと読みます)」とか、以下グーグルで最初に現れる例を並べると「一食」とか「一歩」とか「一滴」とか「一円」とか、単位があるなら最小を示します。「二食」とか「二人」とか「二歩」とかはありえません。まして「二三」などということがあるはずはありません。
なぜタリトモが「多少」に従わないか、はこのことから明らかでしょう。タリトモが指向するのは零です。目を離す隙はゼロ、通す人間はゼロ、だから最小、ぎりぎり最低の一瞬とか一人とかになるのです。多少という語はちょっと変な語で「多」は飾りみたいなもんで「少」の意味ですが、こんな曖昧な、輪郭のはっきりしない語にタリトモは続かないのです。
タリトモと仲良しの語に「なんぴと」というのがありますが、これも同じことですね。「なんぴとたりともここで煙草を吸ってはならぬ」と言うとき目指すのは喫煙者ゼロです。
(「多少なりとも」のほうが可能なのは、ナリトモという語が指向するのは「多い方向」だからです。ゼロとは反対です。多少なりとも利益を出したい、と言うとき、多ければ多いほどいいのです。だから曖昧さが許されます。)
さて、「多少たりとも」なんて気持ち悪い言い方があっていいもんか悪いもんか、どうお考えになりますか?
No.3
- 回答日時:
「多少なりとも」と「多少たりとも」ではやはり使い方が異なると思います。
例えばこんなふうに使います。
○そんなに生活が苦しいなら「多少なりとも」援助しましょうか?
○たとえ彼の生活が苦しいのが事実でも、私は「多少たりとも」援助などしたくない。
念のため意味を調べてみました。専門家ではないので間違っているかもしれませんが、如何でしょうか?
○多少:「いくらか。すこし」の意
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%C2%BF …
○なりとも:他にもっと適当なものがあるかもしれないが、例えばという気持ちを込めて、ある事柄を例示する。
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%CA …
○たりとも:(たとえ)…であっても」の意
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%BF …
この回答へのお礼
お礼日時:2005/12/02 17:26
ご回答ありがとうございます。
分解してそれぞれの意味を考えることで理解ができそうです。わざわざ調べていただいて、とても感謝しております。ありがとうございました。
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