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 またまた質問させていただきます。ジアゾニウム塩にジメチルアニリンを作用させたときにパラ位に付加します。なぜパラ位に付加反応が進行するのでしょうか?教えてください。

A 回答 (1件)

ご質問の「ジメチルアニリン」は「N,N-ジメチルアニリン」ということを前提に


説明させて戴きます。
(「2,6-ジメチルアニリン」等、ベンゼン環がメチル基置換された化合物も
 あり得ますので)

アミノ基(アルキル置換したものを含む。但し、四級アンモニウムは除く)は、
窒素原子上の孤立電子対がベンゼン環に対して電子供与する形で
共鳴に関与します。
このため、N,N-ジメチルアニリンについては、オルト位とパラ位に負電荷を
帯びた形の構造式を描けます。
従って、N,N-ジメチルアニリンは求電子試薬とはオルト・パラ配向で
反応することになります。

一方、ジアゾニウムイオンは正電荷を帯びているため求電子試薬として
働きます。
ただ、アリール基はΠ電子を持った大きな置換基なので、結果的に、
他の置換基との立体障害が小さいパラ位と優先的に反応する、
ということだったと思います。


*なお、ジアゾカップリングは「付加」ではなく「置換」です。
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この回答へのお礼

 早速回答有難うございました。とても分かりやすくて、よく理解することが出来ました。有難うございました。

お礼日時:2005/12/11 20:22

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