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現在、掌と腕の刺激の感度の違いについて考えているのですが、なぜ掌の方が感度がよくなるのでしょうか?なんとなくなら末端は感度がいいのはわかるのですが・・・。肉(?)というじゃまがなくて、皮膚と神経の距離が近いとかでしょうか・・・?どうかご回答よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

心理学や神経生理学の分野で「体性感覚野」と呼ばれていることが関連します.



体性感覚というのは,皮膚を通して取り入れられる感覚情報で,触ったときの感覚である触覚,押されたり引っ張られたりといった圧覚,痛みの痛覚,暖かい・冷たいという温度感覚があります.

皮膚にはこれらの感覚を受け止める器官が分布しています(詳細は省略します).これらの感覚情報は,脊髄,視床という部位を経由して大脳皮質にある「体性感覚野」に伝えられ,「すべすべしたもの」とか「暖かいものに触った」,「何かによって押された」という感覚が起きます.

ところで,この体性感覚野の働きを調べてみると,一様ではなく,身体の各部位によって異なることが明らかにされています.カナダの外科医であったペンフィールドは,開頭手術の際に電気刺激を与えて調べた結果を基に,「体性感覚野の機能地図」を明らかにしています.それを見ると,顔や手指などの敏感な部分が大きな面積を占めているのです.この機能地図は,参考URLにありますから,是非ご覧下さい.

つまり,お尋ねの現象は,感覚神経器官の分布や,脳におけるその情報処理機構が関わっているのです.

参考URL:http://www.scj.go.jp/omoshiro/kioku1/kioku1_2.html
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