動物が死ぬ映像に泣いてしまう。なのに普通の殺人事件には平気。なぜ・・・？

Question

私は近年ニュースなどで動物が死んだり、ひどい目にあったる映像を見ると胸がかなり苦しくなります。先日は小熊が母親をはぐれたところ、元の場所に戻してあげたけど翌日死んでいた、というニュースを見て号泣。狂牛病、鳥インフルエンザなどもそうです。見れません。若者がウサギなどをサッカーボールのように蹴って殺した事件など、映像はなくてもかなり討ちのめされます。最近では食物連鎖のシーンだけでも無理です。（例：ライオンが鹿を食べるなど）。でも、人が殺されるニュースを聞いてもここまで心が苦しくなりません。動物が弱い、無抵抗だから、という理由ならば赤ちゃんがダンボールに入れられて殺されるニュースでも同じような反応があっても不思議ではないのですが、「可哀想に・・・」と思うだけです。なぜ人は動物が死ぬシーンに弱いのでしょうか？これは個人差によるものなので、一般性はないのでしょうか？何か心理的に説明がちゃんとあるものなのでしょうか？

1941 · Accepted Answer

私は専門化ではないのであくまで自分の勝手な解釈ですが、

人間と違い他の動物には　「自分と他者」　という区別が無いのだと思います。詰まり　「自己」　という意識が無い、言い換えれば　「無我」　というか、仏教で言う　『空』　の状態だと思います。
　彼らの行動の多くは遺伝子や本能に導かれたものであって、人間のように　『思惟』　で動いているのではありません。
　あなたは多分そこに人間と違った　『純粋さ』　を感じるのだと思います。その「純粋さ」があなたの心を打ち、愛しさを感じるのではないでしょうか。

　人間の行為でも　『大脳で考えた計算ずくの行為』　より　『感情に素直な行為」　のほうが感動を与えることが良くあります。

ryuudou · Answer

貴方がその動物を知っていると思うからでは無いでしょうか？
人間の場合、多少なりとも個体認識しなければ全く知らない者として壁を作ることが出来ます。
しかし種をまとめて「猫」だとか「犬」だとか知っていると、その被害に遭った動物を全く知らないにも関わらず、知る限りの「猫」や「犬」という情報をそのまま適用して重ね、赤の他人より近しい気がしてしまいます。

つまり、知る必要のある情報の中で「知っている情報の割合」が赤の他人よりも図鑑でしか見たことのない動物の方が多かったため、そちらの方が自分に関係のある事と感じたのでは無いかと私は考えています。

damdamdam5656 · Answer

ダンボールに入れられて殺されて死んだ赤ちゃんより、ライオンに食べられる鹿が可哀想とは、性格の偏向が過ぎるのでは。
もしくは、自分は人間よりか弱い動物たちを大切に思う優しい人間だということを主張したいに過ぎないのではないですか。
少なくとも捕食される鹿を可哀想だとは普通思わないでしょう。
貴方が日ごろ食べてる牛・豚・鳥・魚はどう思います。
ゴキブリ・アリなどの類は平気で殺してないですか。
植物だって生き物です。
これらをすべて可哀想と思うのは自然の摂理に反し、生きていくことはできませんね。

あといえると思うのは、マスコミの報道などで殺人事件は、事件として伝えるだけで、具体的な内容は社会に与える影響などを考え抑えているものと思われます。
一方、動物の捕食シーンについては、視聴者によりインパクトを与える効果を用い、実際の映像も交え放送されます。

その違いなのではないですか。

手塩にかけた子供を、何の理由もなく殺される。その親御さんの心情を回想シーンを交えリアルに伝えれば、こちらの方が可哀想に決まってます。
でもそんなの不謹慎でプライバシーの問題もあり放送できないでしょ。そういうことです。きっと。

respect_06 · Answer

誰でも、私でも、ご質問者でも、死を迎えた時に「死にゆく心理段階」というのが有ります。否認→怒り→取引→抑うつ→受容という変遷です。
○否認：短い衝動の次に否認がきます。死病の告知を受けた際、その検査結果なりを誰かと間違われたと信じようとします。その確信が維持出来ないと分かると病院をかえたりして、別の医師に説明を求め歩きます。否認は基本的に健康的な反応です。
○怒り：否認の後、「いたったいなぜ私が」「何故あいつではなく私なのか」という怒りにかわります。この怒りは転移する事が多く、見るのも聞くのいっさいが、怒りを呼ぶ種になります。
○取引：どうしたら延命できるか取引し始めます。新興宗教に莫大な寄付をしてしまったり、高額な民間療法的健康食品に走ったりします。
○抑鬱：反応性抑鬱と準備抑鬱があります。
　反応性抑鬱は、大切なものをなくしたという喪失感からきます。入院で職をうしなった・色々な夢がもう実現不可能になったなどの喪失感への反応です。
　準備抑鬱：準備的悲嘆ともいい、あらゆるものを失おうとしている事への心の準備。
○受容：ほとんど感情がなくなった状態。
　否認などは、自己防衛機制というものです。自殺はまた違います。

　同一視（同一化）：同一のものとみなす。防衛機制の一つです。発達区分により一次同一視、二次同一視があります。
○一次同一視：自他の未分化な段階で、例えば、乳児が母の乳房を自分の一部とみなす様な全体的なもの。自己愛的段階で対象を失う事は自己の一部を失う事に等しい。
○二次同一視：自他の区別が成立した上で、対象を取り込んで自分のものとする。部分的なものの為、対象を失っても病理的な抑鬱に至ることがないとされている。

　以上を踏まえ、ご質問者様は、同種である人に対して「二次同一視」の上、「否認」をしている為、涙を流さないでいれると考えます。
また、動物などは「一次同一視」の上、自分の様に悲しみを感じ涙を流されるのではないでしょうか？
　同一視（同一化）は、アイドルなど有名人の髪型を真似たり姿・形を真似ようとする事で自己同一化に試みる点でも説明できます。
（余り自信がないです。防衛機制からの人の死への否認と同一化で説明できると考えますが）

pago2 · Answer

質問の回答というよりも、私も同じく心の中で号泣しています。若い頃はこれほどでもなかったって事は、年をとって涙もろくなってきたのかな、と自己分析しています。ちなみに今、51歳、女性。
思うに、近年の動物に関する受難の数々は、全て人間の活動が影響しているんだと思う。人間の都合で家畜は飼育環境変えられたり、野生動物はどんどん住む場所奪われたり。人間の殺人事件も含めて、毎日心が苦しくなるばかりです。

respect_06 · Answer

＃３の者です。
＞私は動物との区分が未分化だから、動物が人間によって殺されるシーンを目にすると、自分を失うように気になるということですね。うーん・・・そうかもしれません。ただそうでったとしても、どうして私が動物を一次同一視するのかということですね・・・。
　
　そうですよね。私も回答を投稿した後に、ずっと考えていました。ご質問者様に失礼とも恥ずかしながら思い、・・・。断定的な結論ではなく、ここ数日の間に考えた事は、一次・二次同一視は撤回し、否認をした状態で、母親的な・母性的な感情でその場面をみているのではないでしょうか？他の方の回答にあった様に、直接的な映像を見る・見ないかで、同一視をするかしないかになるのではないでしょうか？
　少し違いますが、私は傷害事件（理不尽な事による被害者）で受傷（脳挫傷）しました。この体験で、ＴＶの特番内の事故や福祉関係の番組で、同じ様に受傷した方の映像・その後のリハビリの映像を見ると、心から痛み切なくなります。又、山口の事件の裁判の報道など加害者の理不尽さを見聞すると怒りすら感じます。そこに、同一視し自分の体験した痛みや怒りと重ねているのでしょう。
　中々、難しいですね。

動物が死ぬ映像に泣いてしまう。なのに普通の殺人事件には平気。なぜ・・・？

貴方がその動物を知っていると思うからでは無いでしょうか？

ダンボールに入れられて殺されて死んだ赤ちゃんより、ライオンに食べられる鹿が可哀想とは、性格の偏向が過ぎるのでは。

誰でも、私でも、ご質問者でも、死を迎えた時に「死にゆく心理段階」というのが有ります。

質問の回答というよりも、私も同じく心の中で号泣しています。

＃３の者です。

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　＃３の者です。