
授業で、0.02N硝酸銀標準溶液の作成と標定をしたのですが、その課題で解らないところがあるので教えてください!
(1)硝酸銀3.4gを秤取して純水で溶解し、1Lとする。
(2)0.02N塩化ナトリウム標準溶液20mLを正確に三角フラスコに採取し、純水80mLを加えて希釈する。
(3)指示薬として10%クロムさんカリウム溶液1mLを加え、よく混和する。
(4)褐色ビュレットから0.02N硝酸銀溶液をクロム酸銀の赤褐色の沈殿を生じるまで滴加する。
この実験の中で(2)の塩化ナトリウム標準溶液を希釈する理由がわかりません…同じ0.02Nのはずなのに、何故希釈する必要があるのですか?
すみません、教えてくださいっ!!
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
滴定では、その化学反応が「定量的」に起きることが前提になりますが、
あまり濃度が高いと(→生活感覚からするとそれでも相当薄いのですが)、
この前提が崩れてしまいます。
例えば今回のように沈殿を起こすようなものであれば、沈殿がスポンジ状に
なって未反応の滴定溶液を取り込んだままとなったりもします。
また、今回の例では当たりませんが、高濃度下の滴定によって、本来の濃度で
あれば発生しないガスが生じたり、といったこともあります。
そういうことが起こらないように、滴定の際には試料を適切な濃度範囲に
希釈してやる必要があります。
(つまり、これは沈殿が起こらない滴定でも言えることです)
なお、
> 同じ0.02Nのはずなのに、何故希釈する必要があるのですか?
とのことですが、これは、滴下する側の溶液(この場合は硝酸銀溶液)を
同様に希釈してしまうと、
・その滴下量が大きくなり、滴定に時間が掛かる
(空気中の酸素や二酸化炭素の影響がある滴定では大きな誤差の原因)
・試料の濃度によって滴下量が変化するが、そのとき、滴定終点での
体積(→濃度)のばらつきも大きくなるため、試料間の誤差が大きくなる
(試料の希釈液が100mlに対して滴下量が20mlでは希釈率は1.2倍で済むが、
滴下量も100mlになってしまうと希釈率は2倍になる)
といった弊害があります。
なので、希釈するのは試料側(今回の件では塩化ナトリウム溶液)のみに
しなければならない、ということになります。

No.2
- 回答日時:
No.1のご回答と同じことではありますが・・・
滴定の際に沈澱が生じますので、ある程度希釈しておいた方が終点(当量点)の判別が容易であるということです。
沈澱が多くなり過ぎると終点が分かりにくいということですね。
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