プロが教えるわが家の防犯対策術!

フランスの「ロマネスク」「ゴシック」建築の分布を見ると、なぜかゴシック建築がルーアン、シャルトル、アミアンランス、パリなどフランス西北部に集中しています。なぜでしょうか?

A 回答 (2件)

フランス以外の国で、ゴシック建築の集中している場所を調べてみてください。



イギリス南部、ドイツ北西部になります。
そこに、北フランスを加えますと、一つの大きな地域となります。
ゴシック建築が盛んになるころの歴史事件として、イギリスのプランタジネット家の存在があります。
北フランスのノルマンディ・アンジューを本拠地とし、イギリス王を兼ねたプランタジネット家は、ドイツ最大の貴族ヴェルフィン家と同盟を結び、フランス王家(カペー家)、ドイツ王家(シュタウフェン家)と対立し、戦闘を繰り返します。
ゴシック建築が、際立って多いのは、この4家にかかわる地区です。

当時南フランスは、フランス王国に属していても、フランス国王の力の及ばない地域でした。
(南フランスに、フランス王権が延びるのは、アルビジョワ十字軍以降になります。)

そういった事情から、ゴシック様式が流行した地域が、限られた地域内だけだったと推測されます。

ちなみに、ゴシック様式が流行した地域では、ゴート族は定住していません。(ほとんど通過もしていません)
東ゴート族は、イタリアに、西ゴート族は、南フランスからスペインにかけて定住しています。
また、東ゴートは553年、西ゴートは711年滅亡しています。
ゴシックの流行が、1100年以降ですから、ゴート族と直接関係はありえないと考えるべきでしょう。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

とってもわかりやすく、また、とっても筋のとおった解説でした!

どうやったら nacam さんみたいに博識になれるのでしょうか?

お礼日時:2006/06/08 17:58

ゴート族 という民族が その辺りに住んでいたからです。



あまり 詳しくは存じ上げませんが “ゴシック”という言葉は
上記 ゴート族が訛ったり変化したりして 出来た言葉です。
何か 迫害を受けていたみたいです。
と いう事は 移動しながら栄えた民族かもしれませんね(←コレ憶測)。
ですから 民族の事を調べてみれば 分かると思いますよ。
あとは ゴスロリ関連の本ですね。
お近くに ゴスロリさんや ゴシック皇子様は いらっしゃいませんか?
その手の人達は 詳しいですよ。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!