No.5ベストアンサー
- 回答日時:
角川漢和辞典では、
(1) あきらか。さとい。かしこい。物事の道理に明らかなこと
(2) 賢い人。見識が高く道理をわきまえた人。
書経に「人を知れば則(すなは)ち哲」とあります。
用例
哲理、英哲、先哲、哲王、哲人、哲匠、哲聖など
一方、「智」は、物知りという要素が強い言葉です。知識がたくさんあって、それによって物事の判断、対応能力が高いことをいうと思います。また、古くから「はかりごと」「たくらみ」と同じ意味も持っています。そういう知恵でもあるのです。ちょっと哲学の哲とは違うのではないでしょうか。
同訓意義の用例(訓=さとい)
叡: 心に思慮してわからないことのないこと
頴: 一般より飛びぬけて知がするどい
慧: こざかしい
聡: 耳ざとい。聞いてわかりが早い
智: 「愚」の対。理に明らか。分別がある
哲: 先の成り行きを見抜く知恵
敏: 才知、徳行のすばやいこと。
「哲学」という訳語をつくったのは西周だといわれています↓
また、「経済」は古代中国からある言葉です。
(高橋俊男という中国文学者もそんなことを書いていました)
http://gogen-allguide.com/ke/keizai.html
参考URL:http://www.ff.iij4u.or.jp/~yyuji/yakuji.html
luune21さんお礼が遅れ申し訳ございません。
精神もようやく落ち着いてきましたところ、
詳しく教えていただき勉強になります。
ますます言葉というのは色んな摂理を含んで使い分けていたりで関心しますね。
哲の「先の成り行きを見抜く知恵」というのは
やはり思慮深くなる経験をした、
真価や儚さを知っても自分を見失わないなどの
知恵で、天地がひっくり返っても
大丈夫?っていう
見抜いたではなく、
動じなくなった(想定内だった)のとも
言えそうに思います。
同訓異議のものも興味深く知れて嬉しいです。
興味深いURLを何度も読んで、
私にはすぐ理解するのは難しかったのですが;
ようやく解ってきました。
「賢」と「哲」はほぼ同義で、
東洋思想の宋学的思弁(儒教的理想?)
とは一線を引いて避ける用法としたかった
意図が「哲学」の訳者、西周さんにあったようです。
「理」は物質的なことの根源や法則を探るもので、
理工学を指す意味の方向に収束したのであるようです。
解釈に間違いがあれば訂正してください;。
>聖人は文明と制度を人々に作り与えてくれた存在として
崇め尊ぶものであり、
いわば人の本性を越えたところにある理想的な人格
だったのである。
だが、人間というものは、
自らの本性の働きを正しく発露させるならば、
まず賢なることを目指して動かされ、
ついで賢に至った者はさらに聖なる者への向上を目指し
そして聖人は天地のごとき
公平な私なきありかたに向かい、
ついに究極的にそこに至るものである。
(参考URLからの引用)
人としての生き方の方法を探るのが哲学
ということになるでしょうか。
聖人、賢人でなくても「人として学んで向上を目指すなら誰でも学問の方法(哲学)を習得する」
ということみたいです。
「私は良い人間か」
そう自問しながら自覚を得る、
そして覚悟を決めることが哲学かもしれませんね。
私はよく悩み、方法を探ってばかりです。
賢くなったかどうか成果は今もって謎ですが。
賢い人の存在を知れることはミーハー的に
私の幸せでもあります。
哲学する過程は悩みながらも、
悩むのが一つの生きる実感でもあり
あり難いなと思います。
本当に勉強になりました。ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
やあ、こんにちは。
すでに詳しい御回答が続々挙がっておりますし御質問者自らも下調べはなさっていることと思います。念押しのような形になるかもしれませんが御容赦のほど。
Philosophyの直訳:Sophia=智をPhilein=愛す の意
(スペルは、うろ覚えです、御容赦!)
賢哲を愛し希求す、または智恵を愛し求むという意味で「希哲学」なる訳語を元 津和野藩士、西周氏が造語のちに哲学と改められ固定した。
それまではギリシャ語の音訳しかなかった西洋にもない画期的意訳であると同時に日本において哲学への誤解が生じることともなった。
ちなみに主観、客観、観念、概念、演繹、帰納、命題、理性、悟性、現象、芸術、技術等々の日本語訳も西先生が生み出されたそうです。
さて哲とは
名詞ではなく形容詞であり、あきらかというようすを示すコトバ(→事理に明らか、物事を深くわきまえている、賢明で智恵がある)であって学問の内容や対象を表現しているのではない。
このように日本で造られた訳語であるが、中国人留学生が明治時代に自国へ持ち帰り、いまは中国でも、そのまま使われているそうです。
と、以上は「哲」の語源に関して以前、自分も疑問に思ったので検索して調べた結果です。
ウィキペディアの哲学の項も御参考にしていただけるとお薦めします。もう御覧になっているのかもしれませんが。
付け足しです。(これが一番言いたかったりして)
別のスレッドのことを、こんな所へ持ち出して申し訳ないが例の心理学カテゴリでの御質問、〆られましたが補足等で質問者が反論的意見を述べて直後に締めるという行為はいかがなものかと。
ここは質疑の当事者だけではなく閲覧者もいて過去スレ「検索」システムが売りでもあります。
当方が述べたつもりの真意を理解しておられませんでした。つまり「そもそも同調や共感を求めるのが第一の目的であること自体が思考停止」だと言いたかったわけ。
締めるタイミングも熟慮しないと思わぬ争いに繋がったりするので御注意くださいね。(前例があります)
ついで。
>やはり言語が絶ち切れるということなんですね。
この解釈も、なんかおかしいです。
後半機微〆になったでしょうが敢えて申し上げます。
ゴメンなさいよ。
この回答への補足
お礼や補足の順番が整然としないことをお許し下さい。
出来るだけ真意を汲み取り善処出来るよう
何度も読み返しては書き、そして消すという
儚い作業中なので自分の素質を恨んでおります。
本音をいうと充実した時間なのですが、
現実があれこれと忙しくしなければならずで
パソコンの前で座っておれないというものです。
噛みついたりしませんから
(↑これが出来るだけの責任能力もない)
『哲』について、旅の記念にお越し下さいませ。
それでもどうもいつもズレレスします。
と初めに断っておくと
安全か!?
お待たせいたしました。
goosuka003姉さんありがとうございます。
既に私も疲れてます。
自分との戦いをしてました。
いつお礼が閃く(これを自分に期待したのが悪かった)のかと、
自分でも待ちくたびれたので、
幸いにも枠が沢山ありますので閃いたら書いていきます。
こちらこそゴメンなさい。
西さんは哲学的センスに長けていますよね。
そもそも哲学はそういう既得概念や偏見に縛られない
ものであるからなのでしょうね。
哲学に感情論や物質世界の温度差も
偏見の元になるので使わないものだと思います。
思考が停止するとは偏見あってこそです。
おおむね感情論は偏見からで
思考ではなく、「感情的な言語の判断を中止」
するのが哲学にあるのだと解釈してます。
哲学は体系化された学問ではなく「思考の方法」だということですよね。
あのカントでさえ
「私は哲学することは教えられるが、哲学は教えられない。」
と言ったそうですし。
良く知らない素人ですから
「違うやり方でこうすればいいのに」
と素直に思ったことをぶつけてみました。
誤字脱字、用法の間違いは
恥のデパート?最多を誇る私には何もいえません。
ふざけてじゃないことは信じて欲しいのですが、
有難いお忠言を頂きましたので
これから国語にも励みます。
でもあまり厳密に日本語が不味い、
誤解を生む文章である、
間違いがあってはならないというのは
「話す内容以前に知能レベルと厳密であることが大事」
ということになって
それも偏見入ってしまうのですし、
結局「利権の対象でない者は話すな」と
同義になってしまう。
ネットはそういう無知な素人を救う
可能性が残されていていいと思います。
過信して損するのも自己責任を養う為の経験であれば
有意義でしょう。
間違いがなくても納得出来るものばかりでなくて
専門家自身も昔からのやり方は不便ではないですか?
世界をひっくり返したくなったりしませんか?と(普通の人はしませんが)
憧れの有資格者が楽しく
思う存分教えたくなれるよう応援する意味で
私には力も及ばないのに勝手に心配したのです。
すみません。
不利益を被るような不快な投稿は
誰も望んで検索もしないでしょうし
善良なサイトであるなら
自然淘汰されていくと思いますよ。
No.4
- 回答日時:
「言語は、言語の外の実在--現実の世界--と関係し、そこから意味を獲得するように思われがちである。
しかし、ある言葉の意味を支えるのは、さしあたり、それ以外の言葉である。言語が現実の世界と関係し、そこから意味を獲得すると考えるならば、言葉が生まれ出る場所、言葉が意味を紡ぎ出す場所、あるいは言葉が純然たる意味に還元されていく場所(要するに、言葉の端点)が実在しなければならなくなる。これは、真性の(絶対の)独我論に帰結する。初期のヴィトケンシュタインが独我論に陥ったのは、言葉の意味を世界との対応関係よって基礎付けようとしたことの、論理必然的な帰結だった。彼は後になって、この立場を自ら否定し、”私的言語は不可能である”と主張した。言語の連鎖に端点があるとは、言葉の意味に特権的な責任を有する誰か(ある身体)が存在する、ということなのである。」橋爪大三郎『社会学論集』
引用ばかりで済みません、後半、私も意味不明、さらっと流して。
解りやすく言えば
右は左の反対としか説明できないのでは、パクリですが(汗。
特に、漢字は表意文字ですから、意味の起源を考えがちですが、図形の簡略化から文字に変わったとすれば、元の図形の意味は、考えても仕方がないのでは、○の意味とか犬の意味とか(笑。
枯れ木も何とかで・・・役に立たない回答をして見ました。
おっと、この質問のことじゃないですよ、誤解しないでね。
ibidemさんありがとうございます。
言葉より温もりが大事ってことですね。
言葉を言及追求するとは!
ワールドが狭くなりますので広げる方向で
つまり参考になったにポイントした自分さえ
読み返す度解らなくなりました。
何はともあれ犬の哲学はディオゲネスです。
今ごろそんなこと気付くなんてと。
哲学も社会学も厳密にしているようで
読み手に期待する部分が多いと思います。
どこを捉えるか?は書き手の自由ではないようです。
なに、私もいつもそうなってしまうのだから(爆)
ありがとうございます。
No.2
- 回答日時:
こんばんは、疑問はつきませんね。
さてご質問の件ですが、「哲」は「口」が意味で、「折」が音と意味を表します。併せて「言動が明快に断ち切れること」だそうです。(学研「漢字源」)
一方「哲学」という熟語ですが、これは日本で出来た熟語です。明治時代に「philosophy」の訳語として、日本人が作成しました。(出典:同上)
日本発の漢語は結構多く、他に有名なのは「経済」です。これも「economy」の訳語として日本で作成されましたが、今では中国でも使われています。いわゆる逆輸入された漢語です。
こういった言葉もありますので、中国語・日本語の由来はどっちが本家なのか難しいです。
o_tooruさんアドバイスありがとうございます。
やはり言語が絶ち切れるということなんですね。
哲学書に書いてある難解な言語は
読解力も絶ち切られますし(苦笑)
日本由来の漢字も沢山ありそう。
確か「自由」とか「平等」と言う言葉も
日本製だそうな。
初めて触れる外国の概念に翻訳した
センス凄いです。
漢字は成立ちも組み合わせの意味も深いな、
哲学文字です。
ありがとうございます。
No.1
- 回答日時:
「哲」という漢字は、「折」+「口」だそうです(漢和辞典)。
ここで、「折」は、ずばりと断ち切る。「口」は「口から出る言葉」というような意味です。2つ合わせると、言い方ややり方が、明解で切れ味がいいという意味になります。すなわち、「賢」と同様、「賢い」ことや、「賢い人」を指すようです。
結局、「哲学」は、「賢さ」に至る学問というような意味になるんでしょうね。
また、愛知県は、「愛知」=「Philo(愛する)+Sophy(知)」=「哲学」のように見えますが、調べてみると、残念ながら、由来は違うみたいです。「年魚市潟」と書いて「あゆちかた」と呼ぶ地名が由来のようです。以下のURL参照。
http://www2.aia.pref.aichi.jp/ikusei/j/siori/vol …
参考URL:http://www2.aia.pref.aichi.jp/ikusei/j/siori/vol …
kobareroさん、明快なお答え☆
ありがとうございます!。
でも折れる口というなら
「へそ曲がりな口」もありそうです。
それも賢いから折れたり
曲がったりも自在なというところでしょうね。
「愛知」は哲学が由来ではない。
すっきりしました。
ありがとうございます。
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