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中国語の初学者です。
最初に、中国は領土が広く人口が多い、民族も多様、歴史が長く、民族や地域の関係が複雑で、一口に中国語と言っても場合によっては隣り合った町や村の間で通じないことがある、だから普通語が必要であり、普通語を教えます、と説明をうけました。

その後授業を聞いていると、普通語は「北」の方の言葉ー発音、文法、表現様式等ーが中心になっており、一般的な説明に加えて、「南」の方ではこれこれとの言い方が相当出てきます。

そこで、教えてください。

「北」「南」は地理的にはどのあたりがが境界なのでしょうが?
歴史的、民族的な背景はどうなっているのでしょうか?

学術的にでも、経験的、生活実感上等でも、出来るだけ幅広くご教示いただければ有難いと存じます。

よろしくお願いします。

A 回答 (7件)

もともとは言葉が異なる全土を統治するため、行き来していた官僚のための共通語(北京官話)がありました。


現代言われている普通語の音はそれらの音の影響を受けています。

具体的に現在の中国の標準的な言葉になったのは、1955年前後に毛沢東(共産党)が会議を招集し、満州等の北方方言をとりいれた共通語として普通話として定め、文字も簡体字とピンイン表記を決め、「国として」の共通語として定めたのが普通話です。

おもしろいことに、戦前戦後と蒋介石と毛沢東は戦っていましたが、蒋介石のいた南部にも官話はあったのですが、北方の発音があまりはいっていない言葉で、これを台湾に逃げたときに持ち込んだため、台湾の中国語には中国の普通話ほど舌を巻いたりそらしたりがないため、クリアな音をしています。

中国の普通話は、たしかに「北」の方の言葉から取り入れたものが多いのですが、これは地図を見ながら歴史を読み、どのように清朝が満州から北京に人がうつっていったのか(満州族の清朝が北京にはいったあと、満州の人はそろって移動したため満州は荒野になり、北京の周囲に満州人が移った)を知ると、ああこのあたりの言葉がいっせいに動いたのだな、というのがわかります。

同じ北京の北でも、北から北西にかけての蒙古は、独自性が昔から強く、その後、外蒙古は現在のモンゴルとして独立しました。
内蒙古自治区は現在もありますが、もちろん普通話もはなされていますが、蒙古語を話す人もけっこういるようです。

現在の大まかな普通話の分布図は、下記リンクの
●諸方言:漢語方言分布図
のところにあります。官話方言とかかれた水色のところが、おおまかに普通話の分布地域です。しかし左下のほうの南部は、やはり音や単語がいくつか違います。

余談:
・普通話を定めた毛沢東も、台湾に持ち込んだ蒋介石も、どちらも普通話(北京官話)を理解できましたが、自分ではうまくはなせなかったそうです(それぞれの出身地の言葉で話すことが多かった)
・普通話は中国の国のことばとして簡体字とピンインが定められたが、イギリスに統治されていた香港では広東語を香港のスタンダードとする動きがなかったため、アルファベットによる表記の仕方や学習方法もいまだ複数あります。

参考URL:http://homepage2.nifty.com/Gat_Tin/fanglink.htm
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この回答へのお礼

ありがとうございました。大変勉強になります。

清朝支配の影響が残っている訳ですか。

教養豊かな漢族のエリート官僚達が新王族の訛を取り入れたとすると、言葉とはまさに支配です。

お礼日時:2006/07/05 15:32

 こんばんは。

日本語を勉強中の中国人です。

>「北」「南」は地理的にはどのあたりがが境界なのでしょうが?

 厳密に言えば、地理的には、秦[山令]-淮河を中国の南方と北方の境目とされています。([山令]は一文字です。)でも、習慣的には、よく長江(揚子江)を境目と思われます。中学校の地理の教科書から習った内容でした。

 ちなみに、上海は北方ではなく、南方だと思います。

 ご参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

何しろ中国は広大のようです。
先生達が日本で出身地の身びいき(深刻なものではない)をされているのを微笑ましく拝見しています。

お礼日時:2006/07/07 14:50

私の先生はハルピン出身でした


冬は零下がつづく北の町です

学校に行ったわけではなく現地で直接
教えてもらったので、実際に私の話す言葉が
北京語かどうかはわかりません。

先生が北京語といっていたのでそう思っています。

それでも各地に行ったときにタクシーやホテル
お店での会話程度なら可能でした。

まあ、相手がこちらが日本人だからと意識して
理解してくれていたのかも知れませんが。

ちなみに一度だけタクシーでぜんぜん違う方向へ
連れて行かれたときは、泣きそうでした。
駅と言ったのに、近くの交差点で逆方向へ・・・
どうやら少し離れた町名と似た発音だったらしい。
 これは大連(北部)で起こったことなので
自分の発音にがっかりでした。

手前味噌の勉強ではこんなことにもなります。
 やはり地図と辞書は必携です。


 
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この回答へのお礼

ありがとうございました。よく心得ます。

外国ではあまり無理をせず謙虚に行動するほうがいいようです。

お礼日時:2006/07/05 15:35

厳密にどこで南北を言語的に分ける、というのは難しいですが、一般に北、南というのは、揚子江(長江)を目安にしていることが多いです。



北:言葉はいわゆる巻き舌音が多い。
麺や小麦製品が主食
色が白く背が高い


南:巻き舌はあまりないが、北とは違うところで巻く。
御飯が主食
色が黒く背が低い

が大体の傾向として言われていることです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

揚子江ですか。
あまり単純化してはいけないと心得ておきますが、
小麦と米の話は聞きました。

日本でも関西と関東の食文化にはけっこう違いがあるのは実感しています。
文化や気質にも差を認めることはできます。

ところで、項羽と劉邦は談判に際して通訳を介したのでしょうか。
こじれた方に影響していたかもしれない。

お礼日時:2006/07/04 13:53

北京語のみ話せます。



大連、北京、広東、深セン、上海に行きましたが
タクシーなどでもこちらの言葉は通じます。
ですので勉強するのなら普通話で十分です。

明確な範囲はわかりませんが・・・。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

普通話の教育の成果でしょうか。

聞き取りは問題ありませんか?
現地の人たちにとっては問題にならないようですが。

二人の先生のうち、ひとりは北京生まれの北京育ちで、巻舌音の正確さを誇りにし、もうひとりは本籍が東北、南で育ち出身大学は北という訳で、教えるのは勿論普通話ですが、拘りなく南方系も説明してくれます。
江戸っ子教授と地方出身の教授みたいで愉快です。

お礼日時:2006/07/04 13:41

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD% …
こちらで確認ください。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
ウィキペディア(Wikipedia)は大変勉強になりました。
「秦の全国統一によって、中原の言語が各地に伝播した」
「科挙試験によって、発音、字体、文法など、規範的な言語の使用が促進された」
「1911年に”官話”から”國語”に呼称が変わった。台湾ではその名が今でも受け継がれているが、中国本土ではその後中国共産党が北京方言を簡略化したものを採用し、”普通話”と再び名を改めた 」
今回はこの三点が特に印象的でした。大領土の統一と統治の精密化には言語の統一が必要であると。

お礼日時:2006/07/04 13:26

中国のどこかに境界があり、そこを境に北の言葉と南の言葉があるわけではありませんが、大きく分けると「北京語」、「上海語」、「広東語」でしょうか。

これらがさらに分かれています。
tinosannpo0811さんが学ばれているのは首都「北京語」をベースにした標準語の「普通話」だと思います。上海語は北京語に近いとはいえ、発音はかなり異なります。広東語にいたっては北京語よりもベトナム語に近いのではないかといわれるくらいの別言語です。
ただし、漢字を使うという共通点がありますので字で書けば通じます。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

日本で想像する方言とは次元が違うようです(聞くところによると)。
本当がどうか、上海で会った中国人のビジネスマン同士が英語で話さざるを得なかったとか。

北京、上海は北で広東は南、イメージは湧きます。

お礼日時:2006/07/04 13:07

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