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「理学部」がある女子大学がいくつかあります。
お茶の水女子大学、日本女子大学、奈良女子大学、等には「理学部」があります。
女子大の「理学部」というのは珍しいと思うのですが、

これらの女子大の理学部は、共学の大学の理学部と、どのような違いがあるのでしょうか。

これらの女子大の理学部に進む女子学生は、どういう理由で、共学校の理学部ではなく女子大の理学部に進学するのでしょうか。

女子大に「理学部」があると、どのような良い事があるでしょうか。

全然まちがっているかも知れませんが、これらの「女子大の理学部」は、「家政学部」と内容が似ているのでしょうか。 似ているのでしたら、「女子大の理学部」と「家政学部」との共通点と相違点を教えて下さい。

A 回答 (3件)

女子大理学部出身のものです。



>これらの女子大の理学部に進む女子学生は、どういう理由で、共学校の理学部ではなく女子大の理学部に進学するのでしょうか。

お茶大、それに奈良女子大を受ける受験生も基本的に「国立大学」ということを第一に考えていると思います(入試制度、学費など)。私もそうだったのですが、女子大にこだわって入学してる人はほぼいなくて、入りたい大学がたまたま女子大だった、といったところです。私が女子大だということを意識しだしたのは入学後でした。

>これらの女子大の理学部は、共学の大学の理学部と、どのような違いがあるのでしょうか。

女子大の理学部は、男性の助けを借りずにすべて自分たちの手でやらなければならず、けっこうハードです。重いものを動かすときや実験のときなど。強い女になれる気がします。同じ志をもった女の子の集まりなのでとても楽しかったです。

>女子大に「理学部」があると、どのような良い事があるでしょうか。

日本女子大は私立で理学部の創設も新しいので経緯はよくわかりませんが、国立の女子大2校はもともと女子師範学校でその流れからある理学部です。当時の感覚では「理系女子の育成」として作ったのでしょう。改めて「今の時代に必要とされているのか?」と言われると確かに議論の余地がありますが、女性研究者の育成、という点では必要とされていると思います。女性研究者育成のパイオニアであることは間違いないですし、女子大ならではの取り組みもいくつかあります。

>全然まちがっているかも知れませんが、これらの「女子大の理学部」は、「家政学部」と内容が似ているのでしょうか。

似ていません。生活科学部(以前の家政学部)は文理融合の学部で、生活工学や食物学といった学問がメインです。理学部では「数学」「物理学」「化学」「生物学」といった、もっと純粋に自然科学を学んでいます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
求めていた回答でした。
大変参考になりました。

お礼日時:2006/07/23 03:11

回答者No.1です。


以下は個人的な推測になりますが、ご参考までに。

小子化の影響で受験人口が減る方向にありますから、女子大そのものは共学化または国際化、多角化で生き残りを模索しています。
国立大の女子大はいまある2つが減る(共学化、都道府県内の他の国立大学との統合)ことはあっても増えることは考えられません。では、私立はどうかというと、これも増えるとは考えにくいですね。理由は私立は学校経営を考えないと増設はできないからです。
もちろん、多角化ということで従来理系の学部を持たなかった女子大が理系の学部増設する可能性は0ではありませんが、問題は理学部そのものが時流にあっているかということです。
日本女子大が理学部を増設したのは1993年頃で、まだ将来の受験人口の減少に対応して駆け込み的に規模を拡大していた時代のことです。
現在私立大で増加しているのは、介護や福祉、システム系の学部が中心ですから、ご関心のある理学部系統の学部増設というのはむつかしいのではないでしょうか。

なお、個々の大学の学部増設についての動きをお知りになりたいのであれば、向こう数年の動きなら、すでに文部科学省に対して学校からいろんな形で申請がされているでしょうから、HPで文部科学省の設置認可状況を確認してみたり、直接学校に直接問い合わせてみることも有効でしょう。
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございました。
たいへん参考になりました。

お礼日時:2006/07/23 03:10

提示されている学校は戦前からある教育機関ですね。



戦前、女性に唯一解放されていた職業は教育畑でした。「男女七歳にして席を同じうせず」の時代ですから、女学校、高等女学校の教員には男性ではなく女性の教師が必要です。したがって、師範学校の女子部(いまの国立大学の教員養成学部)とその師範学校の先生を養成するための学校として女子高等師範学校(現在のお茶の水と奈良女子大学)がありました。
これらの学校は、文科、理科のほかに家庭科などの先生を養成するのが役目でしたので、戦後高等師範が国立大学に移行するにあたって、文学部、理学部、家政学部が設けられました。

戦前においては、女子が帝国大学の予備教育機関である旧制高校に進学することは許されていませんでしたから、これらの学校が女子教育の最高峰として位置づけられていました。優秀な卒業生の中には女学校の教員に飽き足らず、東北大や北大など旧制高校以外の卒業生にも門戸を開放していた地方の帝国大学に進学して研究者の道を歩まれた方も多かったようです。

したがって、共学が当たり前の現在では存在価値は低下したようですが、個人的には、偏差値的に手ごろで伝統のある学校が女子のためにあるというのはそれなりに意味があることだと考えています。
うちの従妹も、「浪人は許さない」と親に言われていたので一次の結果で東大をあきらめてお茶の水の家政学部に進学しましたが、それなりに充実した4年間を過ごしたようです。

なお、家政学部と理学部ですが、シラバス等をご覧になれば双方の学問領域の違いはすぐわかると思います。
もっとも、最近家政学部は生活科学部等に看板換えするところが多いようですね。
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この回答へのお礼

たいへんすばやく御回答していただき、ありがとうございます。
ていねいなご説明に感謝いたします。
戦前からの歴史を考えなければいけないのですね。

>共学が当たり前の現在では存在価値は低下したようですが、

・・・ということは、今後これ以上は、女子大の理学部は開設されないということでしょうか。

お礼日時:2006/07/14 22:37

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