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市場化テストにおける、メリットとデメリットを教えてください。

A 回答 (2件)

大雑把ですが回答しておきます。



メリット
・官と民が競争することにより、行政運営に関して効率的な運営が期待できる。(費用面)
・行政サービスの向上が規定できる。(質面)
・民間事業者にとっては、新たなビジネスチャンスの獲得が期待できる。

デメリット(というか、課題)
・現状の公務員の身分問題(理論上は免職も可能だが、国鉄問題のように長期間にわたる訴訟リスクを抱えるうえ、勝てる保障もない。従って、配置転換と採用抑制で対応するとのことだが、効果は限られている)
・民間事業者が不履行した時の対応
・中立性の担保

一番の問題点ですが、これは私見ですが、労働組合が自分たちのためにしか動いていないのと同様に、財界も自分たちのためにしか動いていないのが現状です。従って、強大な行政事務を民間にやらせた時に、ちゃんと中立性をもって事業を行うことができるか・・・というのが最大の課題でしょう。

本来は自分の本業と違う分野で中立の立場で議論をさせなければいけないところ、規制改革・民間開放推進会議のメンバー(の一部)は自分たちの業界の規制緩和ばかり言っています。結局官の利権を一部の民間が奪おうとしている、というのが今の現状で、そのような人たちが市場化テストを実施する立場になって、ちゃんと中立的にできるのか・・・きちんと監視する必要があるでしょうね。
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そもそもは、


「その仕事を公務員がやらないといけないの?」という疑問に対して、役所側の答えは「公共性があるから公務員がやらないといけない」「公務員がやった方が効率がいい」などとなにかと民間に開放できない理由を並べるだけです。その原因はNO1さんも仰る通り国家公務員法による身分保障です。
正確にいうと、公務員も「首に出来る」と法律には明記してあります。が、国会で決議する際に「首にするのは出来る限り避けなさい」という付帯決議がついていたため、犯罪でも犯さない限り首に出来ませんでした。
(先の改正で付帯決議が外れました。ので、最近公務員の身分保障見直し問題を検討すべし、となってきているわけです)

市場化テストはやはりテスト的な側面が多いです。
前述のような「この仕事は民間でできないの?」ということを実験してみるわけです。社会保険料の徴収や、施設管理(ものがあれば指定管理者制度で対応可能ですが)などが既に実施されており、結果はこれからさらに検証が進むでしょうが、「公務員がやってたほうが良かった」「民間になってサービスがよくなった」など両方でています。
メリットといえるのは、いままで公務員や第三セクターなどが独占していたので曖昧にされていた「コスト」が明示されることが一番でしょう。過去の例ですと公務員のバス運転手の給料が、民間の2倍近いなど、「それで本当にいいの?」と考える機会が出来たと思います。これに付随して、「民間」という競争相手が出来たので、公務員も「コストダウン」を考えるようになったということでしょうか。

デメリットは、本当は政府や自治体が責任を持ってやらないといけないことなのに「民間に開放しました」といって、責任も民間に丸投げすることです。ちゃんとした基準を作り、監視していくことが重要なのは、耐震偽装問題や証券市場をみていても明らかですよね。

なお、NO1さんが規制改革と市場化テストの関連記述をしていますが、市場化テスト担当の審議会は「官民競争入札等監理委員会」という組織で、現在の規制改革・民間開放推進会議とは別組織で、委員も全く別、事務局も別です。むしろ「行政改革推進本部」の下の「行政減量・効率化有識者会議」の委員(元委員?)がたくさん入っており、そちらに近いようです。
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