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「全国大会」、「全国制覇」あるいは「全国各地から」という言葉があります。現在、この「全国」という言葉は「日本中」、「日本全体」という程度の意味で使われていますが、日本は廃藩置県まで日本列島内に300余の国が存在していました。そこでかつては300余国を指して「全ての国」という意味だったのではと個人的に勝手に思ってみたりもしています。そこで元々、「全国」という言葉はどういう使われ方をしていたのかご存知の方がいらっしゃれば、是非教えてください。

A 回答 (2件)

明治以前、地方単位を国と呼んでいたためではないと思います。



(玉に)傷や欠けたところがない=完全であること、というのが「全」のそもそもの意味です。
このことは、もっと根本的な語源が「念入りに仕事をする」であることからもわかります。全の字の成り立ちは、「入(念を入れる)」+「工(仕事)」です。その工の部分が玉になり王と略されたものです。

したがって、いろいろな事物の集まった全体という意味よりも、ある範囲の全体という意味をさすことのほうがが多くあります。
つまり、集合としての全体より、ある一つ中の何か全部というほうがむしろ本来だといえるでしょう。

全軍:一軍の中の全体、全員
全世界:一世界の中の全部
全市:一つの市の中の全部
  (全市民は。全ての市民集合なのではなく全市の民)
全校:一つの学校の中の前文
  (全校生徒は、全ての校生徒集合ではなく、一学校のすべての生徒)
全焼:焼けた個別の集まりとしての全ではなく、一定範囲内で例外なく完全に焼けた(消防用語は別として)
全勝:ある一定範囲の中で欠けることなく完全に勝った

私たちは、全国を「国の集まりである全て」と思いがちですが、それは、全教科を全科目といったりするようになったことから、全作品などを個作品のすべての集合というように誤解していったものと思われます。このような例外? には、「全人未踏」といった誤字にもあらわれています。

したがって、世界中の国々の全部をあらわしたい場合は、全国ではなく、「全世界の~」「全世界の国の~」が本来であるといえるでしょう。
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漢語から来ており、中国語でも同じ意味で使われています。


少なくとも日本では、国全体を表す意味で使われてきたのだと思います。
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