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マキャベリは、チェーザレ・ボルジアを君主としてほめたたえているようですが、その理由は何でしょうか。私には悪人のように思えるのですが、教えてください。

A 回答 (4件)

マキャベリーの思想は



http://www.gameou.com/~rendaico/siso_seiyosiso_i …

で、君主の役割は国の治安を保ち、外部の侵略から守り、国家を繁栄させることです。

http://profiler.hp.infoseek.co.jp/cesare_borgia. …
チェーザレのやったことは、まさにマキャベリーの君主たるものが国家を維持する手段としての思想と一致するようです。


キリスト教を国教にした皇帝コンスタンティヌスは死ぬ間際にキリスト教徒となりました。
皇帝が「蝶よ 花よ」と浮世離れしてしまっては、皇帝のイスを狙うものにクーデターを起こされ、内部は分裂してしまいます。

また、浮世離れしてしまっては、外部の情勢や内部の情勢に疎くなり、危機が迫っていることにも気づけず、その下にあるものまで、「蝶よ 花よ」になってしまい、士気は下がる一方で、外部から攻撃を受けてもとても防衛できません。

それもあって、コンスタンティヌスは死ぬ間際にしかキリスト教徒とならなかったのではないかと思います。

宗教者であるだけでは国は守れませんし統治できません。
「汝の敵を愛せよ」と攻め込んできた敵に言ったところで無力です。
たちまち破壊しつくされ、国民は虐殺され あるいは奴隷として売り飛ばされ、国自体が滅亡してしまいます。

そんな役立たずな指導者は たちまち国民から信頼を失い失脚してしまいます。

だからチェーザレは一旦枢機卿になりながら、宗教をやっていては国は守れないと、悪人になることで国を守ろうとしたのではないかと思います。

善良だが国民を守れず虐殺され国を滅亡させてしまう男と、冷酷・無情だが国民を守りぬいた男と、どっちが国 あるいは国民にとって必要か。
後者です。

国民が全員殺されたら国自体がなくなってしまいます。
国民が存在してこそ国であり、忠誠を誓う部下がいてこそ賢い支配者。


こういうわけで、マキャベリーの君主の在りかたと合致したので、マキャベリーは彼を偉大な支配者だと褒め称えたのではないかと思います。
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この回答へのお礼

とてもよく分かりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/28 19:26

マキャベリは君主をひとつの職業ないし機能として論じようとしたのでしょう。


言い換えると、人間性と能力を分けて論じようとした。

善人のヤブ医者より、不道徳でも腕のいい医者のほうが、医者としては賞賛されるでしょう。
善人だからとヤブ医者に自分の子供の手術を任せる親はいないでしょう。
料理人でもそう。
タクシーのドライバーでもそう。
能力の如何によって他人の命が左右されるような職業の場合、特にそういう傾向が強まると思います。

あくまで君主(国家の経営者)として、その手腕・実績を評価したわけで、彼の人間性を賞賛したわけではありません。
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スポンサーだから、あるいはそうなってほしかったから、


ではないですか。
学者や芸術家はスポンサーがなければ生きていけないのです。今も昔も同じです。
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ishiwaraさんがどの立場としてチェーザレ・ボルジアを悪人と見るのかということもあると思いますが、それはともかく、マキャヴェリの理想とした君主は「権謀術数」です。

いくら人格が悪かろうが、不道徳な人物であろうが、君主として統治することさえできることが大事なのである、ということじゃないでしょうか。

ishiwaraさんが悪人のように見えるまさにそのことゆえに、チェーザレ・ボルジアは理想的な君主だったのではないかと思います。
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