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私は自宅で小さな塾をしています。

通って1年半になる小3女児。繰り上がり、繰り下がりの計算は出来ます。2桁の足し算の筆算は出来ます。2桁の筆算の引き算はあまり出来ません。
数の合成・分解ですが、「4と5で○」のような問題は出来ても「○と5で9」のような問題は必ず最初に間違えてきます。「9は4と○」という問題では、最初は13と書いてきます。
半具体物を10にまとめて数えることは、問題に指示がある、もしくはあからさまに10でまとまっている図であればやりますが、そうでないとやりません。「15は10と○」は出来ても、「15は○と5」になると最初は出来ません。最初は1と書いてきます。説明して「ああそうか!」と同様の問題が続けば正答しますが、次には忘れています。
数列は2とび、5とびはあいたマスに出来るようになりました。でも、それが数直線になっていると空いたマスに数字を埋めることは出来ません。
説明のために平面タイルやおはじき、立体ブロックなどを持ち出すと嫌な顔をします。「またか?」と言う顔になり「もう、こんなの出来る。簡単だよ。」と言います。目も耳も開いていても、見ても聞いてもいない状態です。
繰り上がり、繰り下がりの文章題は出来ますが、逆思考の文章題になると正答率はかなり下がります。母親が「(合わせると)とか(足すと)と文章にあったら+、(ひくと)とか(さをもとめる)とかの言葉があったら-と教えて、文章問題が出来るようになったんですよ!と話していました。
20+30の計算は出来ても、30+3は出来ません。60とか31と答える。30より3大きい数をイメージすることはできないようです。
九九は暗唱できています。

A 回答 (6件)

No.4と5で回答したものです。



細かい補足をありがとうございます。
多少前後しますが、感じたことを書かせて頂きます。


>10進法の表記のルールについて理解のないまま、2桁の筆算の
>引き算の学習に入っていいものですか?
>それとも、どちらも時間を短くして、平行してやっていくべきで
>しょうか?

返事を書きながら思ったのですが…
おそらく、お子さんはカレンダーをもとに数字の並びを覚えたのではないかと思うのですが、いかがでしょう。30より3大きい数をイメージできない理由、10進法が理解しにくい理由としては、妥当なところだと思うのですが…。

10進法を理解するための対策として、1から100までの数を10×10の表にして提示してはどうかと思いました。算数の勉強の時だけでなく、壁に貼っておくなどしても良いかもしれません。
毎日表を完成させる勉強を取り入れても良いかもしれません。左の完成した表を視写したり、穴埋め問題にしたり(壁に貼った表を見ても良いことにする→できるだけ見ないで)。これらは、すぐにできるようになると思います。
書かせる際には、マス目のある(各列の10の位と1の位が縦にそろうような補助点線のある)ノートなどにすると良いでしょう。各数の位取りは徹底させます。

各数の下に、ドットを書いたほうが良いのかどうかは…ちょっと分かりません。位を分けて書いた方が分かりやすいのかも知れませんが、大きさなど考えると難しいかもしれませんね。…そして、すでにやっていたら、すみません。


あともう一つ、ふっと思いつきました。すごろくはどうでしょう?
10×10でマス目を作るのです。

1→10までは1列で、10から11へは矢印を1の下に戻して、一気に戻るようにします(つまり、11以降を逆に並べないようにします)。

ゲームのやり方としては、1をスタートに、さいころ2~4つを振った合計をノートに筆算で足していくのです。書き方の見本を示してあげて、出した数字を書く欄と、筆算は自分で書けるようにしていく。100を越えるまで続けるのです。
確認の仕方としては、例えば16+5であれば、16の場所から数えながら5進み、答えが正しいかどうかを判断させます。この程度の確認ができる子なら、一人でもできるでしょうから、先生もさいころをもって、他の子を指導しながらゲームに参加できます…多分。

このゲームの目的は、すごろく的な遊びの要素を取り入れながら、10×10の数列が習得できるようにすることです。
他にも計算を一人でやる練習をすること、慣れてきたら先生はさいころを振るだけで子供に計算をまかせられるのでゲーム性を保ちながら計算練習の機会も増やせる、位取りを徹底する機会とすることができることなどですかね。…甘い見通しですが。

やり方がわかったら、次に100をスタートに引き算で筆算をさせていきます。2桁-1桁の計算から始めて、ルールと確かめ方が理解できていれば、2桁-2桁の計算も自分で検証できるようになるかもしれませんよ。

ただもしかしたら、新たな暗記事項を増やすだけになってしまうかもしれません。この辺りが、現時点での私の限界です。
力不足ですが…何かのヒントになれば幸いです。


>>(学校がもっとしっかりすべきなのだと、私は思っています)
>小さな個人の塾では多いと思います。学校では親が動けば対応す
>る・・・という感じなのは全国的なのでしょうかね?

本当なら学校では、幼稚園から引き継がれた情報や親からの申し出を受けるだけでなく、入学時から特別な支援が必要かどうかを見極めていく必要があるのですが、それができるだけの能力をもつ教員が全ての学校にいるわけではありません。むしろ当て職のように任命されているケースも多いですから。
現場は、いまは混乱時期なのでしょうし、地域によっては未だに障害を発見できないまま、しつけやら教え方やらのせいにされてしまっているという話も、少なからず聞きます。
専門性のある教師が特殊学級に入るだけでも、状況は変わってくるのですが…。


> 私から直接学校に電話を入れることは不信感をもたれると思い
>ますので、それは出来ないです。母親は発達テストについて話し
>た時に学校に結果がいくかどうかをしきりに気にしていました。

学校が見えてこないですよね。親御さんにとっては学校=世間なのでしょうか?
学校から何か言われているのか、何も言われていないのか。そして言われているとしたらどんなことを言われているのか…。

質問者の方にとって今回一番大事にしなければならないのは、ご自身の信用であると思われるので無理は禁物でしょうが、その次に大事なことは、お子さん自身であると私は思います。

私なら、ということを書きます。
専門機関に学校名のみを告げて話をもちかけ、学校に働きかけてもらうようにします。再度教育センターでもいいでしょうし、保健センターなどでもよいでしょう。
その際に、匿名の実態とともに、親御さんの理解が得られずに数ヶ月放置されていること、この先も診察/教育相談を受ける見込みがなさそうであることと、信頼関係が崩れることは仕事柄致命的なので、絶対に自分が話を持っていったことがわからないようにしてほしいことを、申し添えます。

もしくは、ある程度スクリーニングを済ませてから、親御さんと対決します。
少し時間をとって話ができる環境を整えて、じっくりお話を聞きます。その中で、現在取り組んでいるお子さんの課題と達成状況を見せ、必要なら同学年のお子さんの学習の様子を簡単に伝えます。それから、お子さんには何らかの発達の遅れが見られること、それはどれだけ本人が努力しても、差は埋められないだろうこと、行動面におかしいところがあったとしたら、それも発達の遅れによるものかもしれないことを説明します。親御さんが何か譲れないような思いをもっていると感じたら、じっくり話を聞き、上のお子さんたちはどうだったか、比べてみて何かおかしい点はないか、やんわりと触れながら押さえていきます(上のお子さんにも障害がある可能性があるので、変でしょ?なんていい方は絶対に控えます)。
終始やわらかい口調で親御さんを受け入れるように話をしますが、伝えるべきことは伝えます。客観的な事実があり確信があれば、そこは断定的な言い方をしてもよいでしょう。そして、誰も悪いわけではないこと(田舎に嫁に来た母親であれば、自分の責任を強く強く感じるものです)、本人はもう十分に頑張っていることなどを、事実をもとに穏やかに語ります。
学校に対し不安があるとしても、現在のままでいることは、お子さんにとって非常によくない状態であることを告げたほうがよいでしょう。勉強の内容や勉強の仕方を変えないと、これ以上は伸びないことも伝えてもよいかもしれません。
学校には告げないで医療機関の受診を勧めるか、学校への相談を進めるかは、そのときの親御さんの様子に応じてもちかけます。
まぁ、両親とも大変な状況でなおかつパートに週6日も入っている現状で、落ち着いて話すことは困難かと思いますが…。


>「親が希望しなければ学校に行くことは無いが、学校と家庭とセ
>ンター、そして私も協力できることがあればしますから、そのよ
>うにして学習する方が良いのでは?」と話をしましたが。

この話をしてから、半年ないし1年は経過しているのですよね。その間にもお子さんはどんどん追い詰められているのでしょうね。親御さんも誰も責められないのですが、切ない思いを感じてしまいますね。

極端なことを言えば田舎町であれば、そのまま「どうしようもない不良娘」となって生きていくことも考えられます。周囲の理解も得られず、就労に必要な能力を鍛える機会をいつまでも与えられないお子さんの未来は、2つしかありません。
一人では生きていけなくなるか、どうしようもない仕事に手を染めるか、です。

数十年を生きていくための、本当に本当に貴重な数ヶ月なのですが…。誰のために動くのかによって、質問者の方の取るべき行動が明確になってくるかと思います。もちろん、何も動かずに現状を維持することも、誰も質問者の方を責めることはできない選択肢の一つです。


なお、
お子さんの状況を整理するために、少しでも参考になる情報を集められればと思って以下のサイトを紹介させて頂きます。

岩手大の講座テキスト
http://www1.iwate-ed.jp/kakusitu/tokubetusien/ts …
「研修講座テキスト」という項目内の、
「平成17度」-「LD・ADHD等指導法改善」-「軽度発達障害児の基本的理解」
「平成16年度」-「特殊教育指導法改善」-「特殊教育指導法改善」-「障害のある子どもの理解」
というテキスト(PDF形式)をご覧になると、障害の理解や対応について、学校的な支援の仕方ではありますが、情報が得られると思います。

高機能広汎性発達障害のスクリーニング・テストです。
http://blog.kansai.com/outlandos/919

こういうのもありました。全体図なら全部見られますが、印刷は難しいかな…。
http://www7.ocn.ne.jp/~k-goto/widetable.htm

こちらはPDF形式のものです。こちらは少し難しい情報も入っていますが…小児用スクリーニングのPDFファイルには、詳しい障害の特徴なども入っていました。参考までに。
http://www.kids-clinic.jp/disease/index.php?0607 …

こちらは、全国の学校で調査した際の質問項目です。主にADHDやLDのスクリーニング用として用いられているようです。
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/law/kyouiku2/ …


最後に、学習指導の話よりも、発達障害が疑われるお子さんの診断/教育相談へのつなぎ方にテーマが移ってきてしまいましたが、もし多くの人にアドバイスを求められるのであれば、別の質問として投稿すべき頃合いかと思います。今まで書いたことも、未経験な私見に過ぎず、もっと良いアドバイスができる方(親御さんの立場、専門機関の立場、経験者など)もたくさんいらっしゃるでしょうから。
もちろん、私の関心カテゴリー内の投稿であれば、必要に応じてまた回答させて頂きます。

長々と失礼しました。
ありがとうございました。
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この回答へのお礼

毎回、ご丁寧な回答をいただきありがとうございます。
ご紹介いただいたHPも参考にさせていただきます。

>10進法を理解するための対策として、1から100までの数を10×10の表にして提示してはどうかと思いました。
これも何度もやっていまして・・・。最初はわからないと言っていましたが、今はスラスラ記入はしてきます。でも、10進法についてはてんで理解していない気がします・・・。ほぼ丸暗記の手応え。
補助線のあるマス目のノート利用は取り入れていませんでしたので、検討します。
それから、すごろく・・・「+」「-」を理解するのにいいかもしれないですね。一人でも出来そうですし、やってみます。
暗記から10進法の理解に飛ぶ、ここができれば、彼女は飛躍すると思うんですが・・・難しいデス。気長に焦らずやるしかない?いや、年齢的には、焦った方がいいのか・・・。秋のうちにもう一度、お母さんにアプローチしてみます。来年度の予算が組まれる年内ぐらいまでに動きがあった方がいいでしょうから。
このお母さんの霊の見える2番目のお子さんは巫女さんになったようです。3番目のお子さん・・・県で下から一番、二番の底辺校に進学しています。定員の半分しか生徒もいないらしい・・・。もちろん、人格うんぬんを言うつもりではなく、上のお子さんも学力的にはかなり低いということです。で、4番目のお子さんは、上と比べてもさらに低いと思って私のところに来たんでしょう。お母さんは、このレベルでどうにかなればと思っているのかもしれないですね。

>もし多くの人にアドバイスを求められるのであれば、別の質問として投稿すべき頃合いかと思います。
どのカテゴリーなのかな?探してみます。

本当に、いろいろとありがとうございました。

お礼日時:2006/09/21 09:34

No.4で回答させていただいたものです。



お返事をありがとうございます。
色々とご苦労を重ねていらっしゃるようですね。


>さくらんぼ・・・何度やったことか・・・という感じです。
>100玉そろばん・・・小さなアバカスを使って、同じような
>ことも何度やったでしょうか。

ということは、これらを使っている状態で丸暗記なのですから、この方法ではうまくいかないということなのでしょうね。

口頭のみで合成分解はやってみましたか。「10は2と?」「8」みたいな。
分からないときには、アバカス使って確認してもいいよ、といった感じで。

(ただ…こういった学習自体が無益な段階に来ているかもしれません。丸暗記から逃れるには、全く違った場面で、暗記した記憶が使えないような状況で鍛える必要性があるでしょう。)


また、少し視点を変えて簡単な加法減法はパターン化した知識として利用して、2桁の減法ができないのであれば、分解・パターン化して考えることを教えてはどうかと思うのですが…難しいでしょうか?
(10進法が理解できていないのであれば、これも難しいですかね)

一応、2桁のくり下がりのある引き算の書き方読み方のページです。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~takasan/kihonkei/hik …


>本当にその通りです。机上のペーパー学習よりも、実際に
>社会で使うスキルを今のうちに確実に身に付けさせるべき
>だと思います。が、肝心の母親にはその余裕も、私が何故、
>発達テストの話を持ち出すのかも理解に苦しんでいる様子
>なのです。

上記のような学習ができるのは、いわゆる特殊学級になるのでしょう。通級などがもう必要な段階かもしれませんね。
(無理させすぎると、決してその後はいいことがないと思うのです)


>所詮は他人の子どもです。親がうんと言わなければ手出し
>できません。私が手を出せるのは、私のところに来ている
>週2回の3時間程度なのです。・・・と、割り切って考え
>ようとは思ってみても・・・。
>どうにかできないのかなぁ・・・って思ってしまう。

正直言って、親御さんの思いがどうであれ、お子さんが適切な教育を受ける権利を奪うことはできないと思うのです。本当に家でひっぱたきながらできるまで何時間でも勉強させているとしたら、知らぬこととはいえ、これはもう虐待に近いのではないでしょうか。親御さんの期待に応えて理解できない学習に無理して取り組んでいるかと思うと、私はお子さんが可哀想に思えてきます。


穏便にどうにかするなら、学校に電話をかけるなり、放課後にでもアポを取って担任に相談に行くなりすると良いと思います。学校での様子や、学校での対応の状況が分かれば、指導上の連携も取れるかもしれません。親を差し置いて、と思われるのでしたら、電話や手紙でお願いするという手段でもよいでしょう(その後必要があれば、メールでやり取るするなどで返事をもらってもよいでしょうし)。
最近は軽度発達障害についての知識は広く伝わっていますから、学力不振のお子さんであれば、校内でもなんらかの対応を立てようとするかもしれませんし、医療につなげようという動きが出てくるかもしれません(学校によっては出てこないかもしれないのが少々つらいところですが)。学校から話があれば、親御さんにも変化があるのではないでしょうか。

あと、親御さん自身が、どのように捉えているのかがキーになりますから、質問者の方から、かつて育てたお子さんとの違いや、本当に全く違和感を感じないのかについて、思いを引っ張り出してあげても良いかもしれませんね。実は以前学校で先生とトラブルが起きていて信頼できないでいたり、現状を認めたくないだけだったり、両親で意見のすれ違いがあったりして、あと一押しを待っているのかもしれませんし、ね。

ただ、やはり基本的には動ける立場ではない、と見られるでしょうから、動かれるなら慎重になさると良いと思います。


>ご紹介の算数ワーク、中身が見られるとよいのですが・・・。
>一冊購入してみようかな。

大きめの本屋に行くと、あるかもしれませんね。
お子さんの実態を読むに、あまり参考にはならないかもしれません。すべて丸暗記しちゃっているのであれば。

実際に詳しいことは分かりませんが、文章読解にも難があるように思えます。国語も算数も厳しいお子さんであれば、クラスでの学力不振も目立っているはずなのですが…どうなのでしょうね。


最近は塾の講師であっても、特別支援教育の影響を受けているのだと、大変勉強になりました。どうか無理せず、あまり悩まれないようにしてください。
(学校がもっとしっかりすべきなのだと、私は思っています)
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この回答へのお礼

 再び、ありがとうございます。
 私から直接学校に電話を入れることは不信感をもたれると思いますので、それは出来ないです。母親は発達テストについて話した時に学校に結果がいくかどうかをしきりに気にしていました。「親が希望しなければ学校に行くことは無いが、学校と家庭とセンター、そして私も協力できることがあればしますから、そのようにして学習する方が良いのでは?」と話をしましたが。農村地帯の田舎のおばちゃんお母さんなので、他人と違うことに対して極端に恐れがあるのでしょう。
私が彼女の現状を伝え切れていない気がしてきました・・・。

 このお子さんと2番のお子さんは、霊が見えるのだそうです。「やっぱりそういう能力を持った人間はいるんですよ、先生。」とお母さん。私は視覚的なものも含め、情報の認知に一般の方との違いがあるのかなぁ・・・とか思ったのですが・・・。

 お母さんは彼女の行儀の悪さや落ち着きの無さ、落書き等について「先生、私は何も言いませんから、ばしばしひっぱたいて叱ってください。」とも言ってきます。一時期「お母さんにはたかれる。」とたびたび涙ぐむので、母親と話すと「自分の子どもですもの。憎くてたたいたりしませんし、そんな強くはやりませんよ。どこの家だって、ちょっと子どもをはたくことぐらいあるでしょう?」「うちの子は、大げさですから。」・・・確かに、口は達者な子なので、過大に表現したり、嫌なことから逃れるために嘘(本人にその意識はないようだが)を言ってることも考えられます。ただ、お母さんが、ひっぱたいているのも事実。それも、この4~5ヶ月はなくなって落ち着いたんですけれど。
 
>(学校がもっとしっかりすべきなのだと、私は思っています)
小さな個人の塾では多いと思います。学校では親が動けば対応する・・・という感じなのは全国的なのでしょうかね?
 
10進法の表記のルールについて理解のないまま、2桁の筆算の引き算の学習に入っていいものですか?
それとも、どちらも時間を短くして、平行してやっていくべきでしょうか?
いつも長くてすいません。一人で考えていると、悶々としてしまい、こういう機会に発散したくなるのです。読んでいただいてありがとうございます。

お礼日時:2006/09/19 11:23

はじめまして。


養護学校の教員をしています。

机上学習の前に、もっと押さえるべき点があるような気がしますが…。
丸暗記するのが得意で、概念を理解したり言語理解することに遅れがあったり、言葉の理解が表面的なものに留まるという特徴を持った障害もあります。いわゆる自閉症のお子さんです。実際に会ってはいませんが、正直言って可能性は否定できないと感じました。お子さんの問題が数概念の理解だけなら、文科省の言うところのLDという可能性もありますが…。

とにかく断言はできませんが、発達に何らかの遅れがあることは言えるのではないかと思います。どうにかして医師の診察なり療育センターなどでの教育相談をしてほしい感じのお子さんです。家庭での状況からしても、遅れれば遅れただけ、その子自身が不幸になっていくように思います。


おそらく30というのを、1や2と同じように、ひとつの文字のように覚えているのではないかという気がします。漢字の偏とつくりのように捉えていて、10進法としては認識していないのではないでしょうか。つまりそのお子さんは、10個の数を組み合わせているのではなく、30個の数字を(漢字のように)覚えている状態なのではないかと。


数概念の形成という面では、さくらんぼ計算という方法があります。
まず、
「9は5と□」
   9
  / \
 5   □
という図を描きます。答えさせたら、その横に、
   9
  / \
 4   5
というのを描いて、同じであることを納得させます。次にその下に、
「9は□と5」
   9
  / \
 □   5
と描きます。これらは同じページ内に描くのが良いでしょう。
これができるようなら、あとはプリントの始めの問題にだけ、3つ目のさくらんぼを書いてあげるとよいと思います。

なお、10のかたまりを意識させたり、数唱したり加法や減法の計算をしたり、2とび5とびなどを練習する際に断然おすすめなのは、百玉そろばんです。

百玉そろばん
http://www.soroban.com/kazuasobi/kazuasobi.html
百玉そろばん算数セット
https://www.tiotoss.jp/page4.html
百玉そろばんの使い方など
http://www.coara.or.jp/~nonaka/tossland/100dama/

お子さんが嫌がるかどうかは分かりませんが…ブロックより扱いやすく、10のかたまりを意識することにも、お役に立てるかと思います。私が以前通っていた学校で、自閉症のお子さんに繰り上がりのある足し算を指導していた方に使っていただいたら、分かりやすいと好評でした。
これを使うと、上記のさくらんぼ計算を実物で確かめるのも容易になります。


お金の計算についても、数概念が形成できていない状態なのですから、うまくいかないのは当然といえるでしょう。1円、10円、100円といった各ケタの基本単位でなら出せるが5円50円が加わったら出せなくなるというのは、10進法の数概念がきちんと理解できていない、加法が完全に習得できているわけではない(足し算すら丸暗記である可能性がある)からです。ひっぱたいてもやらせているような学習環境であれば、丸暗記することも十分にありうるというか。今後の学習活動を進める上で、かなり逆効果なような気がしますが…。

概念形成をすることを、丸暗記が阻害しているような印象を受けました。また、お子さんが家庭で追い詰められていることも、その場をどうにか終えられればいいや、という思考につながっているような。現在も家庭で継続されているでしょうし、現状での軌道修正は非常に難しいことと思います。

上位概念を習得するためには、その下位となる概念を100倍くらいやっておかないと、理解も習得もできないのではないか、というのが私の考えです。その意味では、10進法を正確に理解するためのトレーニングは必須であると考えます。


以下の教材をご覧下さい。LDやADHDのお子さんが使用することを想定して作られたワークです。効果があるかどうかは分かりませんが、系統だって作られているので、発達に遅れがあるお子さんへの指導をする際の参考になるかもしれません。ちょっと高価なので、買って内容を参考にマス目のついたノートに問題を作ってあげたりすると良いかもしれません。

グレーゾーンの子どもに対応した算数ワーク
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4185711115/50 …


あと、以前私が回答した質問です。
参考になればと思い挙げておきます。
http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=2343483
http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=2335433


大変な状況を前にお悩みのことと思いますが、「いちばん困っているのはその子自身」だという事実を、どうか心にとめられてほしいと思います。

…たとえお子さんを思っての頑張りだったとしても、高すぎるハードルは、お子さんを育てるどころかダメにしてしまうのです。家庭でのお手伝いなどで、実際に数概念を使う場面を設定する方が効果的なのではないかと思ってしまいます。

状況もよく分からないのに、言いたい放題、失礼しました。
状況が少しでも良い方向に進まれますように。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございます。

さくらんぼ・・・何度やったことか・・・という感じです。
100玉そろばん・・・小さなアバカスを使って、同じようなことも何度やったでしょうか。
でも、彼女はパターン暗記で行ってしまっているのです。baka_inuさんの書かれているように、それが概念理解を妨げていると私も思います。
ここから、じっくりゆっくりとやるしかないのかなぁ・・・。やっぱりそうかなぁ。

去年の夏、実は県の教育センターにいって、こんな子供がいるんだが・・・と私一人で相談に行きました。私もLDというよりは、軽度発達障害かなにかを持ち合わせているように思ったのです。センターの相談員は、すぐにでも親と一緒に来させるべきだ、とのことでした。直後に1回、4ヵ月後に1回、発達のテストについて母親にすすめましたが、首を縦に振りません。そのうち、母親が私と話をするのを避けるようになりました。また同じことを言われるが嫌なのでしょうし、私より一回り上とお見受けしていますので、言われるのが面白くもないし、お子さんの現状を認めたくない、成人させた子供がいるプライドもあるでしょうし、ことの重大さを理解していない(この母親も理解できないのだと思う)のでしょう。そうこうしているうちに、祖父母たちが相次いで具合が悪くなったようです。
あまり言うと、今度は母親を追い詰めてしまう気もして、一番困っているのは子供ではあっても、なかなか発達テストの話を再度出しにくい気持ちでいます。

>家庭でのお手伝いなどで、実際に数概念を使う場面を設定する方が効果的なのではないかと思ってしまいます。
本当にその通りです。机上のペーパー学習よりも、実際に社会で使うスキルを今のうちに確実に身に付けさせるべきだと思います。が、肝心の母親にはその余裕も、私が何故、発達テストの話を持ち出すのかも理解に苦しんでいる様子なのです。

所詮は他人の子どもです。親がうんと言わなければ手出しできません。私が手を出せるのは、私のところに来ている週2回の3時間程度なのです。・・・と、割り切って考えようとは思ってみても・・・。
どうにかできないのかなぁ・・・って思ってしまう。

ご紹介の算数ワーク、中身が見られるとよいのですが・・・。一冊購入してみようかな。

さくらんぼ・・・、今もやってますが、やり方を考え直してみます。ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/18 17:12

同業者です。


ご苦労の程、お察しします。
私の生徒にも時々そういう子がいます。現在教えている5年生の女の子もその1人で、こちらが汗をかくほどに教えた事を次の週にはさっぱり忘れ、また1から教えることもしばしばです。
他の子にハイレベルの別問題のプリントを用意し、その子にはただもうひたすら繰り返し、とにかく繰り返しです。正直その子がいることで、思うように先に進めない事もあります。個人をお勧めしたのですが、お母さんは、「仲の良いお友だちがいるし、喜んで行っているから今のままでいいです。」とのこと。幸いその子は英語で、学校の進度に直結していないため、ゆっくり進められています。
別の2年生の男の子は算数で、1対1で教えているのですが、落ち着きも無く、興味を持たせるために算数教材の代わりに飴やシールやアニメのカードを使ったり、お金を使ったお買い物ごっこをしたり、すごろくをやったり、あの手この手です。計算も時間を決めて何問出来るかやらせたり、逆に10問で何分かかるか計ったりしています。ゲーム感覚で「ターイムアッタク!」とハイテンションで乗せてやらせるので、その子が終わるとどっと疲れてしまいます。でも自分の生徒はみんな可愛いと思うから、また頑張っちゃうんですけどね。
でもそういう子の親御さんには(私の偏見だったらすみません。)お子さんの状況をこちらが思うほどには重要視していなかったり、現実を認めたがらない方が多いように思います。
数の概念を教えるのに、ドッツ法は結構成果が上がっています。また数字を数えさせたり、逆から数えさせるような単純な方法を繰り返して(おうちでお風呂上りに必ずやってもらいました。)足し算、引き算が出来るようになった子もいます。
「15は○と5」というような問題は、「今日友達が15人来るんだけど、今ケーキが5個しかないんだよね。あと何個いるかなぁ。」とほかのものに置き換えて考えさせるようにしたらどうでしょうか?
1を聞いて10を知るようなこもいれば逆の子もいるわけで、すべての子供に同じ時間で同じものを教えようとすること自体無理があると思うので、私で少しでも助けになればと思っています。お互い頑張りましょう。
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この回答へのお礼

回答、ありがとうございます。
このお子さんの他にも学習の難しいお子さんがいますが、こちらのお子さんの保護者の方はお子さんの状況を受け止めて対応してくださっています。それだけで、こちらも安心して指導できています。実際に、学業面でも行動面でも心も成長が著しいです。
相談したお子さんも、もちろん成長はしています。が、学業姿勢だけは成長がかなりスロー・・・。
私が焦っても仕方ないですよね。
保護者が何も言ってこないのなら、ゆっくりとした気持ちでやるしかないのでしょうか。
本当は、絵の才能を伸ばしてあげると良いんじゃないのかなぁ・・・と思っているのですが。以前、保護者の方にチラッとお話したら、「それでは高校入試で困ります。絵で高校に入れませんよね、先生。」と言われました。そうかなぁ・・・。
ruck先生もご苦労されているのですね。頭が下がります。どうぞ書き込んでくださったお子さん達のために頑張ってください。私も、もう少し試行錯誤してみます。
愚痴のような質問ですが、回答をいただき、こうしてまだ書き込みすると、また前向きな気持ちになれます。ありがとうございました。

お礼日時:2006/09/17 23:38

長くなり、すみません。


補足です。

マスからすぐに数直線というのは、とても難しいことのように思えます。
お子さんは、数直線の意味は分かっているでしょうか。
まずはその確認が必要かもしれません。

マス無しの数直線とマス有りの数直線を対応させたり、
マス有りのプリントとマス有りの数直線を見せ(同じ場所がマスになっているもの)、
二つが同じ意味を示すものであることを理解させることが必要ではないでしょうか。

九九の暗誦はパターン的に覚えているだけの可能性もあります。
意味までは理解できていないかもしれません。
そのお子さんがどこまで理解できるのかを、
スモールステップで見極めていくのがよいと思われます。

偉そうなことをたくさん書いてしまいましたが、
お気を悪くされないことを祈っています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。先にいただいた回答に補足を載せましたので、目を通していただければ幸いです。気を悪くしてはおりませんので、ご安心ください。
九九は記憶しているだけでしょう。理解はしていないと思います。
どこに立ち戻るか・・・それが私には試行錯誤状態なのです。マンツーマンで教えられない。マンツーマンになれそうな時間帯には母親は送ってこられないと言う。一年生の30までの学習を行い、それでは100まで・・・でも、やはり理解したように思えた学習がやはり理解しておらず、元に戻る・・・1年半、全く進歩がないとは言いませんが、それは暗記をしただけで、概念理解とはほど多いのです。
他のお子さんの目もあるので、このお子さんだけにお菓子を提供するわけにもいかない状況があります。かえって、集中力が途切れて「食べたい。すぐに食べさせない。先生いじわる。」と大騒ぎするのが目に見えています。
10までの数の数唱、数字との対応、計数は出来ています。数字と文字を使うのでなければ、10までの合成・分解は理解しています。100までの数を数唱するのは出来ます。書くことも出来ます。しかし、10進法のルールにそって表記されていることがわからないのです。大きな大きな壁です。何度10のまとまりを作らせて、そのまとまりの数を右から2番目の十の位の部屋に書かれているんだ、10にまとまらない数は1が幾つ分かが一の位の部屋に書かかれていると話しても、その時のパターンで機械的に処理するだけなのです。
どんな言葉かけが有効なのか、または視覚的な情報が有効なのか、手さぐりしています。
お金と金額の表示は結びつくようになりましたが、金額の読み上げとお金は結びついていません。
 マスと数直線についてのアドバイス、ありがとうございます。今はそこまで学習する状況ではないと判断してその辺りの学習は止めていまが、到達した時にはより細かいステップで学習してみます。

お礼日時:2006/09/17 03:26

参考になるかどうか本当に分かりませんが、


家庭教師をしていた時の経験を思い出して書いてみたいと思います。

具体物を使うというのは有効だと思います。
視覚に訴えるのは、子ども達にとって分かりやすいですよね。
しかし提示するときの物は、なるべく子供にとって興味を引くものがいいのではと思います。
私も以前は、学校で使っているようなタイルやおはじきを出して使わせていました。
でも、habuki0731さんも書いてらっしゃる通り、
子ども達はそういうのを見ただけで、うんざりした表情になるんですよね。  ^^;

そこで毎回、科目の間におやつの時間を設け、
お皿とお菓子(お腹いっぱいにならないほどの小さいもの)を用意して、数の勉強を取り入れるようにしました。
「○と5で9」であれば、皿にチョコを5個置いておいて、
「9個にしたいんだけど、あといくつあればいいかなぁ」
などで考えさせるのです。
正解したら、すかさず「4と5で9」と書いたカードを見せ、
具体的な操作を視覚化させて入れるようにしました。
私が持っていたお子さんは、この方法が有効でした。
また余談ですが、わり算のときにも、このおやつの方法を使いました。

この方法を始めるにあたっては、必ず保護者の了解を得てからにしました。
夕食前にお腹いっぱいになってしまう子もいたので・・・
また、おうちでもこの方法を使ってもらうよう、保護者に協力をお願いしました。

お母様がおっしゃった方法だけでは、今後学年が上がるにつれて対応できなくなりますよね。
文章題は文意が理解できないと、解けません。
お書きになっていることを読んだ限りでは、
数の概念だけが抜け落ちているとも考えにくいように思います。
言葉の理解も補充していく必要もあるのではとも感じるのですが・・・
(お子さんを見ていないので、何とも分かりませんが・・・)

以上、参考になれば幸いです。

この回答への補足

早々の回答、ありがとうございます。
質問の欄の字数制限で書けなかった続きの分をコピーさせてください。
「もしやお金も払えないのか?と思ったら、3桁の金額の小銭を出せませんでした。PC教材を利用して、2週間で100円玉、10円玉、1円玉の3種類でのみなら出せるようになりました。でも、50円玉、5円玉が入ると出せません。
保護者に「発達のアンバランスがある気がします。しかし、私は専門家ではありません。どの部分を補佐したら良いのかを見つけて、学校・家庭・塾などの周囲の大人がお子さんにあったサポートを行うために、県の教育施設の発達のテストをされてはいかがですか。」と2度ほどお話しました。「うちの子はそんなにダメなんですか?」「考えてみます。」「学校の先生は何も言いません。」「単元テスト前ははたきながらでも教えている。今までそうして学校の単元テストをクリアしてきている。(基準点に満たないと家で親が教えて、合格するまでテストだそうです)」という返事で、相談に行く気配は1年経ってもありません。
私はこのお子さんをマンツーマンで見ているわけではないので「私が出来る範囲のことしかやりませんよ。」と半年前に保護者に伝えましたが、引き続き私のところに通っています。
正直、このお子さんのためにどこを押さえて、何をすれば良いのかわかりません。100円と10円と1円でお金が出せるから、これ以上はお金のことはしなくて良いのか?500円玉、50円玉、5円玉も使えるようにするべきか?先に数の概念、数字の表記のルールを年単位かかってもきちんと入れていくべきなのか?これらを平行してやるべきなのか?
計算技能だけを積み上げれば良いのか?しかし、このお子さんだけと向かい合う時間はわずかしかないのです。
数の概念ではなく、助詞が理解できていないという言葉の問題なのか?
アナログ時計を読むことは完全に身に付きました。時間の計算は確実には身についてはいません。
とってもおしゃべりで、人懐っこい子です。年齢よりは精神的に2~3年幼く感じます。多少の字や言葉の使い方の間違いはあっても、思ったことを文章に書くのは好きです。漢字の定着は読み書きとも2年生の7~8割程度。文章の読み取りは2年生レベルがやっとこさというところ。静かな時はいたずら書きが多い。人の話はあまり聞いてない。4人兄弟の末っ子で3番目とは9歳離れています。「がんばれ。」とか「大変だね。」とか他の子に声をかけることが出来る子です。
母親は週6日、終日パートに出ています。最近になって、おじいちゃんが痴呆になり、おばあちゃんが脳梗塞で倒れたようで、仕事・介護・家事・育児で大変な様子です。今年の春先にお話して以来、母親とはお子さんのお話をしていません。社会人の子供も未婚で親元にいるようです。ご主人は勤め人で、帰ってくるとお酒飲んでるようです。田舎であることもあって、母親は人の目を非常に気にしており、私のところに娘さんが来ていること近所に知られたくないようです。

取り留めの無い文章ですが、推敲に時間をかける暇が無く、このまま送信します。スイマセン。
ちょっとしたアドバイスでもいいので、回答がいただければ幸いです。」

補足日時:2006/09/17 02:49
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