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ローマ法王がイスラム教を侮辱した発言をしたとして
問題になっています。
ローマ法王の真意はどういうものなのでしょうか?
キリスト以外のもの、仏教なども含めて、邪悪な教えと考えているのでしょうか?
民族が違えば、宗教も違うのは当たり前と考えるのが普通なのですが。

それともローマ法王の発言の真意が曲解されて伝わっているのでしょうか?
よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

以下のURLに、今回の発言の要約が掲載されています。

まずはご覧ください。
http://news.goo.ne.jp/news/goo/kokusai/20060916/ …

教皇庁のサイトに、今回の講演の全部を英訳したものを掲載してますが、長くて大学の講義なので手を抜かせていただいて、今回はgooの要約した発言を元に、回答いたしますことをご了承ください。

その日本語ようやくでも、所々、理解しにくいところがあるかと思いますが、全部を読むと、直接イスラム教の聖戦について批判しているわけではないことが分かります。理性との関連で、暴力を使った布教を"邪悪で残酷"としたことが、問題になりました。(詳しい内容について不明な点は、コメントで聞いていただくか、もしくは哲学カテゴリーで再質問されるとより詳しい方が、回答してくださるかもしれません)
恐らく、これだけの長い内容の一部を切り取った報道したことが、今回のような顛末に至ったのではないのでしょうか。
なので私見ですが、今回の事件は、どうも誤解を与えうること黙認した報道(ムスリムの方々が不快に思い、話題になるよう)が、要らぬ争いを起こしてしまった気がします。
教皇の態度も、最初は誤解だと遺憾の意を表しましたが、
事態の大きさを見て謝罪しています。
信者数10億人ともいわれる教会のNo.1が、謝るだけでも、ただ事ではないと思ってください。

さて、カトリックの他宗教への考え方ですが、現代では個人の信仰の自由を尊重し、諸宗教との対話も積極的に行ってます。
確かに、スペインのインカ帝国への侵略の際に、カトリック教会も一緒になり、異宗教の弾圧を行ったり、プロテスタントとは、30年戦争を繰り広げたり(宗教以外の理由もあったとされますが)、聖地回復の十字軍などなど、血なまぐさい歴史もあります。

ですが、1962年からはじまった第2バチカン公会議で、諸宗教との対話を決定し、今もその路線を受け継いでいます。もちろん、イスラームとも。特に文明の衝突と言われる、現在のイスラム過激派によるテロやアメリカの報復行動などに対しては、前ヨハネ・パウロ2世から懸念を表してます。

余談になりますが、イスラームにおいても、ユダヤ・キリストを敵視してません、むしろ、同じ一神教である、啓典の民として、多神教徒よりも優遇しています。また、旧約聖書のモーセや新約聖書のイエスも、預言者として認め、最後の預言者がムハンマドであるとしています。
イスラームは、元々キリスト教の分派ではないのですが、(ムハンマドはキリスト教徒ではないので)歴史学的には、初期のムハンマドはキリスト教少数派の影響を受けたのではないかとされています。

いずれにせよ、現在では、カトリック教会は、決して他宗教を邪悪な教えとして、排除する考えは持っていません。実際に、神社で気軽にお参りする神父さんを知っていますし。

参考URL:http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/dogma/dog20.htm
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イスラムの名を借りたテロ行為に対しての不快感が本音です。

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出身国へ帰ってきた気持ちの緩みでついポロリと本音が出たのでしょう。

小生の浅薄な知識ではありますが、ユダヤ教→キリスト教→イスラム教と新興宗教として分化してきたわけですが特にキリスト教とイスラム教はどちらも世界的な大勢力になり、一神教の根源的な「唯一神」教理によりお互いの神を抹殺すべきと主張し合っているわけです。どちらの宗教も「世界中が自分達の神の教えに帰依すればそれが究極の平安な世界だ」と主張しあっているのですから未来永劫両者の間に和解はあり得ないと思います。ローマ法王といえどもがりがりの狂信の徒であることに変わりはなく、本国へ錦を飾るという気持ちの高揚状態で、ついつい「異見の他者をも尊敬すべし」という理性の抑制が外れてしまって本音が出たものと思います。でも、教団最高の指導者が情けない話と思いますね。彼は日を経ずして発言を謝ったようですが、知る限りでは「取り消す」とは言っていないようです。このままイスラムが納得するかどうか、なんとか平和裏に治まってほしいと思います。
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