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平成16年7月の参院選で1票の格差が最大5.13倍となった定数配分は違憲だとして、選挙の無効(やり直し)を求めた訴訟について、10/4、最高裁は「国会の裁量権を超えたものと断ずることはできず、憲法に違反していない」として、原告側の上告を棄却しました。

この判決の是非はともかく、1票の格差が可能な限りゼロに近くなるような選挙制度はないものでしょうか?衆参別に実現可能なもので、皆さんのご意見をお伺いしたいと思います。

A 回答 (7件)

単に「一票の格差」をなくすだけなら、全国区で選挙してしまえばいいだけですね。


「○○選挙区でn人」「○○県でn人」という枠がなくなりますから、「一票の格差」は確実になくなります。

しかし、仮に全国区で議員を選出したとして、その議員活動をどう監視するんでしょうか?
選挙とは、来期に対する民意の預託であると同時に、今期に対する民意の総括でもあります。
つまり、民意に背いた政治活動をした議員を「落選させる」のも選挙の重要な意義なのですが、
全国区ではこの資格審査機能が殆ど機能する事はありません。

一票の格差に囚われるばかりに、却って民意が活かされなくなるんですね。
「角を矯めて牛を殺す」とは、正にこの事です。

この回答への補足

みなさん、ご回答ありがとうございます。本当に多様なご意見があり、面白いですね。
何だか、1票の格差を縮めると民意が反映されにくくなるという、「帯に短し」状態ですね。
思い切って、1票の格差を最小限にした小選挙区として、立候補する選挙区を政党ごとに抽選で決めればどうでしょう?「選挙区の移動」というのは、英国では確かそれに似た方法を採っていると聞いたことがあります(昨年の総選挙のときの刺客候補のテレビ解説だったか?)。選挙運動をどうするのかなどの問題はでてくるかもしれませんが、当選回数を重ねているということは、様々な地域の支持を得ていることなので、間接的に「全国民の代表者」といえるかもしれません。
でも、最終的に決めるのは国会議員自身ですからね。無理でしょうね。

補足日時:2006/10/12 17:43
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選挙区により選出する場合、どんな選挙制度であっても地域性、行政区、候補者の地盤等無視して其の都度1票の格差がなくなるように第三者機関が機械的に人口によって選挙区割りを変更すればよいのです。

しかしこれはわが国では至難の技でしょう。第一選挙区割りを決めるのは国会議員になっているのです。

そもそも選挙制度つまり代議員制度は何故あるのかということです。
人口の少ない国であれば直接民主制で其の都度賛否を決めればよいのですが人口が多くなれば選挙による代議員制度ということになります。
従って理想的な選挙制度はできるだけ民意を忠実に反映できる制度といえます。
質問者さんもNO.3氏への回答で記載しているように全国単位での比例代表制であれば当然1票の格差などという問題は生じてきません。
 各選挙制度にはメリット/デメリットがあり、党を選ぶか人物か、各党の思惑など種々の要素がからまってきますが1票の格差をなくすという意味での理想は全国単位の比例代表制に勝るものはないでしょう。

 ただ実現可能かどうかとなるとまず不可能でしょう。実現するためには国会で決めなくてはなりませんが、1票の格差のある選挙制度により政権を維持している自民党が賛成するわけありません。民主党も同様でしょう。
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民主制度で一番理想なのは、直接民主制でしょう。


インターネットなどで、国民が直接 法の可否について投票するようになれば
民意の反映具合も確実になります。
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えっと、ちょっと私の記憶では衆議院は「多数意見の


集約の場」と記憶しておりますですので全体の意見が
A案 40%
B案 35%
C案 15%
その他10%
の時にA案を導き出す場です、つまりA案以外が60%
であってもより多数でさえあれば国の方針足り得るのです。確か内閣総理大臣の選出は全議員の過半数を持たなくても相対的多数であれば選出可能ですよね。

ぶっちゃけ「いかに少数意見を切り捨てるか」という
議院だと考えています、ですので小選挙区制という
これまた相対多数でさえあれば当選すると言う方式の
選挙区制で、ただあまりに少数切り捨てすぎの批判に
答えるためにかつての中選挙区制や今の比例並立制を
入れていると思います。

まあこの選挙区制は前回の小泉チルドレンよろしく
立候補者が多いほど票が分散してより少ない票で
当選してしまうと言う怖いものであると同時に
より如実に相対多数の意見が分かるので2大政党制に
なりやすい、対立軸の分かりやすいという点もあります。

対して参議院は衆議院の出来ない少数意見の
集約の場であるのでホントはより大きい選挙区で
取りこぼし無くいろんな意見を集約する場のはずです。
ゆえに「良識の府」と言われるのだと記憶しております

だからこちらは逆に全国区の比例選挙やせめて
ブロックなどでより少数の意見でも議員を輩出できる
システムが必要です。
つまり本来参議院は少数政党(or個人)が衆議院は
大政党が活躍する場なのです

>衆院は政権を決める院だから多様な意見を反映させる
>という意味で全国1区の比例制100人、
>参院は人物重視という意味で全国1区の個人への投票
>50人×2(半数改選)で100人という案
と、言うのは各議院の存在の根本的趣旨にそぐわない
のです、また他の回答者さんも言われていますが
あまりに大きな選挙区は見たことも聞いたことも無い
人物に投票となり選挙そのものの価値が薄れて
しまいます。

質問者さんのお話はちょっと一票の格差という
数字のマジックにとらわれすぎていると言う気がします。
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 小選挙区に分けて、そこから一人だけ議員を選ぶシステムでは、しょっちゅう選挙区の境界を変更しない限り一票の格差は2倍以下にはなりません。



 中選挙区といって、一つの選挙区から数名の議員を選ぶ場合には、かなり一票の格差が是正されます。

 大選挙区から選ぶようにすれば、一票の格差は相当小さくなり、全国を一つの選挙区にしてしまえば、一票の格差は存在しなくなります。

(ただ、選挙区が大きくなればなるほど、一人一人の議員と選挙民との距離は遠くなり、地方の民意が反映しにくくなります。逆に、小さな選挙区では国全体の視野にたった国益の選択ができる人が、選ばれにくくなります。)

 ですから、一票の格差の観点からいくと、現行の国政選挙制度より、改正前の制度の方が優れていたと言えます。

 現在の衆議院は、小選挙区制+大選挙区(=地方別比例代表制)
 参議院もほとんどの県が小選挙区で人口の多いところだけが中選挙区+大選挙区(=比例代表制の全国区)
 となっていて、選出方法がほとんど同じです。これでは、選ばれてくる議員の資質も似通ってしまい、権限の小さな参議院に対して、無用論が出てくるのも当たり前と思います。


 私の案は、衆議院を今の小選挙区300議席だけとし、国内法案の決定は衆議院を優先します。一票の格差が二倍以上になった選挙区ができれば、その選挙区を二つに分割し議席数を1つ増やして対応します。これで、小選挙区でも二倍以上の格差は存在しなくなります。

 参議院は、衆議院の地方別比例代表議員を所属替えし、一時的に人数を増加させますが、格差の最大の原因である都道府県単位の選挙区を任期が切れれば改選しないことで、段階的に消滅させていきます。それに伴い地方別比例代表を多少増員し、200名(1度の改選ではその半分)程度とします。
 全国区は100名(改選は50名づつ)で、選挙カーなどは無しで、テレビ・選挙公報・インターネットによる選挙活動とします。比例代表ではない個人名での投票とし、全国的に名前の知れた識者が、無所属でも当選できるようにします。
 これで、参議院の一票の格差はほとんどなくなります。
 外国との条約批准などは、参議院が衆議院よりも優先するようにします。

 制度の変更に10年程度掛かるかもしれませんし、憲法も変えないといけませんが、国会議員の数も50人程度削減できますし、選出方法の違いによって、選ばれてくる人のタイプが変わってくるので、衆議院・参議院の独自性も確保できます。

 このような案が良いと思っていますが、どうでしょうか。
 

この回答への補足

みなさん、ありがとうございます。いろんなお考えがあって、面白いですね。ここで、私案を2つほど。

究極はやはり全国1区なんでしょうね。国会議員は「全国民の代表者」という憲法の要求にも合致します。とすれば、衆院は政権を決める院だから多様な意見を反映させるという意味で全国1区の比例制100人、参院は人物重視という意味で全国1区の個人への投票50人×2(半数改選)で100人という案

あと、参院について、どうしても都道府県にこだわるのであれば、各都道府県1人選出の47人×2(半数改選)で、議決権に差をつけるのはいかがでしょう。つまり、人口最少の鳥取選出議員は1票で、以下鳥取に比べて人口比例で議決権に差をつけて、神奈川・大阪は15、東京は21票扱いとか・・・。株主総会みたいですが。

補足日時:2006/10/06 17:51
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 理想的な選挙制度となるとこれは難しいですが、定数是正のことに限ればアルゴリズムさえちゃんと確定しておけば機械的にやれますよ。

イギリスではそれが行なわれているそうですね。
 しかし、有権者の数に比例して定数を分けるという規定に私は疑問を感じています。それに代わって過去数年間に亘って投票を行なった人数で配分するべきだと考えています。いかがでしょうか? そうすると鳥取全県区の率がうんと下がると思いますよ(^_-)
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おそらくこの問題は、行き着くところいかにして


都市部と地方の格差を是正するか、というか都市部
偏重の人口&経済構成をいかにして平均化するかに
なると思います。

単純に一票の格差を是正することは比例区のブロックを
県単位でなくもっと大きくしたりすればすむだけです。

ですが、それは同時に人口の多い都市部出身の議員が
増えて地方の意見は聞かなくてもいいということを
意味し今以上に都市部偏重の政策が加速することに
つながるでしょう。
#ほかにも問題はありますが

ただでさえ地方の活性化が必要だと言われるのに
都市部の議員の数を増やすor地方の議員を減らす
というのは無理が生じないでしょうか?

つまり、なぜ都市部偏重の人口&経済構成になって
しまうのかが問題であって一票の格差はその副作用的な
問題だと思うのです。

実際はより少ない資源(人&物&金)で最大限の効率を
求めると大都市にいることが便利なので今後はより
都市部偏重化が進むかもしれません。

私個人としてはもっと道州制・首都機能分散など
大胆に地方分権を進め大都市へ偏重化したものを
より分散化させる事が必要と思います。

ただ、それが日本にとってほんとに良いことかは
分かりませんが・・・
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