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二・二六事件は失敗したにもかかわらず、
歴史の教科書では「軍部の発言力が強まった」と書かれているのは
つじつまが合わないように思いますがどうでしょうか。

A 回答 (4件)

二・二六事件は、一部の皇道派下級将校は引き起こした事件です。


陸軍が一体となって行動したのではありません。
陸軍には統制派と皇道派の対立がありましたが、統制派はこの事件に乗じて、皇道派を一掃し、陸軍内の主導権を握ります。
陸軍は派閥対立を解消することに成功したと言えるのです。
一方、政界は何かあれば軍は実力行動に打って出るかもしれないとう恐怖感に襲われました。
事件後、岡田啓介内閣総辞職後に組閣した廣田弘毅内閣は、軍部大臣現役武官制を復活させます。
つまり、陸軍はかえって発言力を強める結果になったのです。
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この回答へのお礼

なるほど!
派閥対立が解消されたということなんですね。
スッキリしました。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/10/14 23:21

クーデタを起こしたのは天皇親政による理想国家を目指す皇道派、こっれに対して、クーデタをつぶしたのは、軍部が権力を持って高度国防国家を目指す統制派の軍部隊です。


もしクーデタが12年前のタイのように国民のデモや革命で失敗していたら、軍部全体の権力基盤は弱まるでしょうが、政党や財界は5・15や2・26で要人を暗殺され、一般国民もデモなどしていませんでした。そんな状況で天皇(近衛兵)や統制派の軍部が武力でクーデタを鎮圧すると威嚇した結果、皇道派の将校が投降をあっさり決めて終わったのが2・26の実態でした。つまり、クーデタ鎮圧のプロセスが民主的統制によるものではなかったのが問題といえます。
結果、クーデタつぶしがクーデタ一派の粛清と廃絶の名目で権力を掌握(2・26クーデタ失敗後、#1さんのいうように粛軍名目で軍部大臣現役武官制復活)、議会や政党も統制派の動きを容認するうちに軍部の勝手な海外での作戦行動が始まり、米国等の外圧は強化、中国戦線が泥沼化…。「ミイラ取りがミイラになった」(クーデタ鎮圧が実際にはソフトなクーデタの始まりになった)、というところでしょう。
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この回答へのお礼

軍部の発言強化=軍部大臣現役武官制
ということなんですね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/10/14 23:24

高橋是清の暗殺には、成功しています。


軍強化に反対していた人を葬り去ったのも一因では、ありませんか。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
なるほど、そういう見方もできるんですね。
教えていただきましてありがとうございます。

お礼日時:2006/10/18 01:52

軍部と言うよりも陸軍の力が強まったんです。


粛清されたとは言え、陸軍の行動力に歯止めが利かなくなり、
結果として、陸軍が大東亜戦略の主権を獲る事になった。
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この回答へのお礼

陸軍の力
ということですか。
でも、どうして陸軍は主戦派になったのでしょうね??

お礼日時:2006/10/20 21:01

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