北朝鮮に関して。

近年、拉致問題がメディアで多く取り上げられていて思ったのですが
なぜ北朝鮮は他国の民間人を拉致し「時間・未来」という貴重な取り返しのつかない生命の財産を奪っておいて、「6カ国協議に参加してやる」
くらいな偉そうな態度なんでしょうか？

～～しなければ参加しない　など

こんなこといえた立場ではないはずなのですが・・・。

最近、あの国の話題を見るたび、聞くたびにいっそのこと軍を送り込んで金正日をはじめ幹部連を全員捕縛して「北朝鮮政府」を崩してしまい
隣国や日本・アメリカなどが連携して国自体を作り直せば良いのではないかと思うのですが、どうでしょうか？

人を殺してはいけないとか他国の要人だからとかそんなことで
チマチマと話し合いの解決などやってる場合なのでしょうか？

経済制裁などで苦しんでる民のことを思えばいっそのこと崩すべきだと思います。
民の苦しみ＝金正日などの責任ですから罪は重いと思います

皆様のご意見お願いします

No.3 回答者： KGS 回答日時： 2006/10/26 15:40

確かに正論ですが、正論が通用しない相手だからこそ問題の根が深いともいえます。

＞日本・アメリカなどが連携して国自体を作り直せば
現在の制裁措置に中国とロシアが難色を示していることをみればよくわかりますが、北朝鮮は中国とロシア(ソ連)が作った国で資本主義との緩衝帯としています。
特に中国としては北朝鮮が崩壊して米国のような資本主義国と隣接することを嫌がっています。
だからこそ、今のような破綻寸前の国でも破綻してもらったら困るために援助しているわけです。
判りやすく言えば大地主のバカ息子が、悪さをしすぎて町内会から睨まれて役員会に出て来いと言われているのに、「怒られるから嫌だ。お金をくれたら出てやる。」と言っているようなものです。
でも地主の中国、ロシアはいまだ勘当できないドラ息子をかばっています。
ドラ息子は家の庭で爆弾の実験をわざとらしくして近所を威嚇していますが、まだ家の中のことなのでアメリカという警察は踏み込むことができず、監視を強めてドラ息子の家の出入りを規制しているだけです。
ドラ息子が近所に爆弾を投げ込んだり、地主が頭にきて勘当を言い渡さない限りドラ息子が死ぬことはないでしょう。

本来、国というものは産物、産業、技術などで栄えていくものですが北朝鮮のようにゴロツキだけで生き延びている国は歴史上、非常に珍しいと言えるでしょう。

No.2 回答者： cse_ri2 回答日時： 2006/10/26 15:22

＞聞くたびにいっそのこと軍を送り込んで金正日をはじめ幹部連を全員捕縛

＞して「北朝鮮政府」を崩してしまい隣国や日本・アメリカなどが連携して
＞国自体を作り直せば良いのではないかと思うのですが、どうでしょうか？

質問者の方がどれだけ国際情勢や軍事知識をお持ちかわかりませんが、できる限り丁寧に回答します。

まずアメリカは、イラクとアフガニスタンでてこずっているため、朝鮮半島で大々的な軍隊の展開をすることが難しい情勢です。
もちろん、余力がまったくないというわけではないのですが、中東と朝鮮半島の二正面作戦を強いられることとなり、軍事的には不利となります。

もう一つの問題は、アメリカが北朝鮮を攻撃するには、国連安保理での軍事制裁決議が必要だということです。
５０年前の朝鮮戦争は未だ終結しておらず、在韓米軍は国連軍でもあるため、アメリカの独断で３８度線を越えて先制攻撃することはできません。

ただし、国連軍の指揮下にない海軍・空軍でもって、北朝鮮の核関連施設を爆撃することは、ありえると思います。

次に韓国ですが、今の大統領が親北朝鮮派であるため、現在の政権が続く限り、積極的に北朝鮮を攻撃することはありえないでしょう。

ロシアはプーチン大統領の発言を聞く限り、当面は様子見のようですね。

最後に中国ですが、実は中国が軍事行動を起こす可能性が一番高いと、私は読んでいます。
中国と北朝鮮は軍事同盟を結んでいますが、そこはお互い独裁国家ですから、いざという時は強引に条約を破棄するなどの手段で何とかしてしまうと思われます。

中国にとって北朝鮮は、アメリカ寄りの陣営との緩衝国であり、北朝鮮が核実験に踏み切るまでは、中国は北朝鮮を援助漬けにしてまでも存続させようと考えていました。
しかし、北朝鮮が核実験を行った後は、中国も考えが変わったようです。
北朝鮮のミサイルは、韓国・日本を射程に収めると同時に、中国の首都北京も射程に入れています。
つまり、実用可能な核をもった北朝鮮は、中国にとっても脅威となったのです。

北朝鮮が軍事的にやっかいなのは、閉鎖国家であるため内部の情報が非常にわかりにくいこと、国中に地下要塞を設けているため、いざ陸軍を侵攻させたときに、国土が砂漠であるイラクと比べて多くの戦死者が出るであろうことです。

特に北朝鮮は、核以外にも大量の生物・化学兵器を所有していることがわかっており、いざ有事となれば、自爆覚悟でＮＢＣ兵器を使用することは想定の範囲内となります。
イラクでずるずると兵員の消耗が増えているアメリカにとって、よほどの緊急事態とならない限り、積極的な軍事侵攻は考えにくいです。

ところが同じ大国でも、数人の兵士が死んだだけで大騒ぎするアメリカ・韓国ですが、独裁国家の中国はその辺の配慮はあまりしなくて済むことはかなり大きなポイントです。
もし今の情勢で北朝鮮で有事が発生した場合、アメリカと韓国は爆撃のみとなり、おそらく平壌を占領するのは、中国ではないかと考えています。

既に水面下では、北朝鮮をめぐってアメリカと中国の裏交渉が始まっているようです。
もし、北朝鮮が今度も核実験を継続するようであれば、上記にあるような中国が主力の北朝鮮攻略も、十分ありえるのではないかと思います。

また、中国主導による北朝鮮の宮廷クーデターの可能性も、かなり高いかもしれません。