
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
阿川弘之の「軍艦長門の生涯」にこの辺のことは詳しいです。
戦前の海軍や軍艦の詳細を知るには最適の本と思います。http://www.amazon.co.jp/gp/product/4101110077/
大正時代に建造された戦艦長門の場合、従来からの「伝声管」に加え、No3の方の言われる「高声電話機」を併用していました。
伝声管は、No4さんの言われるように遠距離でも確実に声を伝えられる優れた機構ですが、「端から端までさえぎるもののないパイプ」ですから、損害時の浸水の経路、及び毒ガス攻撃を受けた時の被害経路になります。第一次大戦後、海軍戦闘への毒ガス使用が想定され、対処と訓練が為されていました。伝声管は、軍艦の防御上は問題が多いものと認識されていました。
そのため、長門の建造に際しては「高声電話機」を艦内各所に設置したのですが、No3さんの言われるとおり電話は当時の技術では実用性が乏しく、結局「伝声管」と人間を走らせる伝令で意思伝達を図っていたようです。
大和のように昭和10年代に建造された軍艦の場合、伝声管が残っていたかどうかは良く分かりません。
ありがとうございます。「軍艦長門の生涯」、近所の図書館にあるようです。読んでみますね。
伝声管ですが、現在の護衛艦などでも「艦内の有線通信手段が途絶した場合に備える最後の保険」として装備されているそうなので、大和にもあることはあったんじゃないでしょうか。というか、大艦巨砲主義の観点からして、コレがないと軍艦のような気がしないとかの理由でついていたような気がしてなりません( ^ ^ ;) 旧軍艦ほど頻繁に使用されていたかどうかはわかりませんが…。
No.5
- 回答日時:
何十年も前の話ですが、私の居た会社に「伝声管」というアダ名の課長さんがいらっしゃいました。
上から言われたことを、下へそのまま伝えるだけのお方でした。
この会社では、軍艦のことなど丸でわからない新人の女の子でも、「伝声管」とはどういうものかを、すぐに知るようになりました(笑)。
そうですかー。最近はどこの職場でもそんなお方ばっかりなので(笑)ことさらアダ名もつきませんが、昔の方は風流(?)ですねぇ。
私なんかですと「アサガオ型のアレ」はアニメーションで知りました。ご存知でしょうか「天空の城ラピュタ」(笑)。監督・宮崎駿氏はその昔の飛行船や飛行艇に詳しくて、こんな古式ゆかしい(?)機器もしっかり描写されています。
そうか、アレで本船から切り離された凧と通信するのに電話を使ってたっけ( ^ ^ ;)
ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
伝声管ですが、理論上は音が弱まりません。
音が遠くに伝わりにくいのは、距離が倍になると波の範囲が4倍になってしまうことが理由の一つです。伝声管の場合、音が平面波となって伝わるので弱まらないのです。実際には多少弱まりますが、非常に効率の良い通話方法です。電源が要らないので故障しにくいですし。
実際には電話が使われているようですね。パイプを並べるのは大きな艦では難しいですから。
その後では無電池電話(電源が要らない電話)も使われているようですね。
小学校の理科実験で塩ビパイプを使って校舎の1階~4階で通信してみたというサイトを見つけました。囁き声も聞こえたそうです。空母のブリッジから船底までが大体6階建てビル相当だそうですので、案外イケてたのかも(笑)
無電池電話…じゃあ動力源は何だったんでしょう。まさかディーゼルとか(笑)
>実際には電話が使われているようですね
伝声管のほうがなんていうか、「海のロマン」があっていいですけどね。戦争の最中にそんなこともいってられなかったか( ^ ^ ;)
ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
日本海軍の艦内電話機は「高声電話機」と呼ばれていましたが、スピーカー部分のカーボンの質が粗悪だったので音が割れてしまい、声が大変聞き辛かったそうです。
聞く方は聞こえてくる声のイントネーションの違いなどで内容を判別していたらしく、「高い声しか聞こえないから高声電話機だ」、などと悪口を言われていたらしいです。そうでしょうねぇ。私みたいに今現在の電話でも言葉が聞き取れない人間がいるくらいですから。
しかも海戦ともなると砲弾雨あられの最中ですもんね( ^ ^ ;)
ありがとうございました。
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