電子書籍の厳選無料作品が豊富!

金田秀太郎中佐の「50万トン戦艦」の建造・配備について質問です。

1912年、大日本帝国海軍の金田秀太郎中佐が、ある提案をした。
1.資源に乏しい日本において、多大な資金と金属資源を消費する軍艦を複数建造することは、国家として大きな支出である。
2.軍艦を幾つも建造出来ないのならば、巨大な軍艦を一隻浮かべておけばいい。
という提案をした。
これは1国の海軍力に匹敵する大型艦を1隻だけ建造し、いわば防衛のための移動要塞という発想で、その案を構想にしたのが当該五十万トン戦艦であった。
しかしながら、当時は超弩級戦艦の時代に入ったばかりであり、戦艦の日本国産化が実現しはじめた時期であった。
つまりは、当時の造船技術ではいかなる国もこのような巨大な艦艇を建造するのは不可能であり、結局のところ、このような超巨大な船舶を建造できる技術的裏づけもないため、計画段階にさえ入らず構想のみで終ったのだが、ここで質問です。
仮定の話になりますが、もし50万トン戦艦を建造し、海軍に配備する計画が実行された場合、まず戦艦そのものを建造した場合、
1.どれくらいの量の鋼材や鉄骨、資材が必要でしょうか?

2.建造には、どれくらいの建造予算が必要でしょうか?

3.1隻つき、どれくらいの日数が完成に掛かり、そして、どれくらいの人数が必要でしょうか?

4.動力機関として高圧ボイラーの場合、何基のボイラーが必要になるのでしょうか?

そして完成し、海軍に配備する場合、
1.1隻に何人の乗組員が運用するのでしょうか?

2.50万トン戦艦が動く際、どれくらいの重油の量が必要になるのでしょうか?

3.どれくらいの弾薬の量が必要になるのでしょうか?

4.1隻の乗組員に付き、どれくらいの量の糧食が必要になるのでしょうか?

「金田秀太郎中佐の「50万トン戦艦」の建造」の質問画像

A 回答 (1件)

飛行機が登場し始める時代では、こんな考えもありかなと楽しくなりますね。



A,建造
1、建造資材
  艦船のトン数とは、排水トンで表すので、排水量50万トンなら、50万トンの資材が使われています。満載排水量のトン数なら、弾薬、燃料その他の重量が係るので、艦の重量自体は数万トン減りま  す。
2、建造予算
  戦艦大和は、現在の金額に換算して約3兆円とも言われています。50万トンなら、大和の約7.5倍の大きさで、単純に計算すれば、22兆5千万円となります。しかしこの大きさに見合う主砲の開発や、 主機、補機、照準装置、戦闘指揮所等新たに開発しなければならないので、この1.5倍は必要かもしれません。
3、建造に要する工員は、大和の7.5倍とはなりません。これだけの大きさとなると、ドックが用意できないので、現在の造船技術であるブロック工法が必要です。つまり、8当分程度にして、一々海上に引 き出してつなぐ工法が必要です。従って建造日数を無視すれば、大和と同じ人員でも可能です。日数を短縮しようとしても、ドックの建設から始めなくてはならず、大幅な短縮は不可能です。
4、弾薬量は、武装の量によります。大和クラスで、主砲のみで一門約180トンです。大和の主砲弾薬は1,620トンとなり、その7.5倍なら12,150トンとなり、副砲や高角砲その他で、この1.5倍位と仮定 すれば18,225トンとなります。しかし大和より大きな主砲を開発すれば、2万トンを越えます。こんな弾薬庫と共に航走するのはぞっとします。
5、主機の動力は、その艦の機動性と関係します。船体の抵抗は速度の二乗に比例する為、大和以上の速度を出すと仮定すると、船体を細く長くする必要があり、其の馬力は、大和の3倍程度でも可能と考 えられますが、堪航性を考えれば、それ程長い船殻も無理でしょう。そしてWW2の頃の日本海軍のボイラー圧は、300気圧台で、ドイツの1000気圧や、アメリカの500気圧超のボイラーと比較すれば、 残念ながら、それ程の速度は期待できません。
6、重油は、速度により消費量が違います。10ノット程度なら、1万トン程度で、ざっくり1万キロぐらいかと思います。しかし25ノットなら1000キロ程度に落ちる可能性が有ります。
7、乗組員は、武装の自動化により大きく変わります。当時の技術なら大和の10倍は必要かも。
8、食事は、メニューにより大きく変わります。しかし清水は、一人当たり食事と合わせ2リットルは必要です。大和の人員の7.5倍の乗組員なら、3400x7.5x2=51000で、一日51トンの清水が必要で  す。そして大切なのは、ビタミンです。WW2でレーダーに負けたは真実でなく、ビタミン不足で本来なら見える敵が見えなくなったのは、決して語られない真実です。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!