電子書籍の厳選無料作品が豊富!

JASRACはなぜMIDIデータからお金をとるのでしょうか。私はJASRACの規制の前にMIDIデータを集めたのでいいのですが、これからインターネットをする人は楽しみが1つなくなってします。私はMIDIを聴いて良い曲だと思ってCDを買ったことがあります。MIDIの規制のせいでCDの売り上げが落ちているのでは、ないでしょうか。JASRACには規制するのをやめて欲しいです。

A 回答 (2件)

まず、純粋に著作権法の話だけ述べます。



JASRACは、音楽著作物の著作権者から権利を預かり、権利者に成り代わって著作権を行使する団体です。同様の業務を行う団体は他にも10数個ありますが、歴史的に見てもJASRACの規模と重要性は、やはり極めて大きいといえます。

これら、権利管理団体が管理している権利の1つに、複製権という権利があります。複製権とは、著作権法21条で規定される著作権の1つで、著作権者が自分の作品について、他人がこれを勝手に複製するのを禁止できる権利です。

なお、著作権の世界で「複製」というのは、そのままコピーするという意味ではなく、「客観的に同じ」と認められる範囲をすべて含みます。ですから、ある楽曲に基づいて作られたMIDIファイルは、その楽曲の複製物になります。

JASRACは、この権利の管理を任されて、権利者に成り代わって複製を禁止させています。また、複製を認める代わりに報酬を請求し、著作権者に配分しています。ある人にある権利があって、その権利を代理人が行使しているに過ぎません。別にアコギな商売をしているわけではありません。

(これら管理団体は、託された権利を忠実に行使する義務を負っています。見て見ぬふりはできないので、たとえ職員の人が個人として哀れに思っても、使用料を請求したり、支払がないときは裁判を起こさなければなりません。)
(もう一言付け加えると、「規制」しているのは著作権法その他の関係する法律や政省令であって、JASRACはそれら法律等に基づいて業務を遂行しているだけです。)

これが、「法律の話」です。

ただ、実質的には、仰る通り、MIDIで聴いて良いと思った曲をCDで買ったという人も少なくないでしょう。現に、私もそうです。YouTubeもそうですが、「多少の」違法コピーは存在した方が、かえって権利者の利益につながるというのは、経済学の理論からはほぼ疑いない程度に証明できるようです(私は高等数学が分からないので、受け売りですが)。

ここでの問題は、どの程度の量で違法コピーが広がるのが、真に望ましいかというポイントです。当たり前ですが、違法コピーの量が増え過ぎれば権利者は損をしますし、その結果新たな作品を創作する意欲がそがれれば、けっきょく需要者が損をすることになります。

また、冒頭にも述べた通り、少なくとも現在の法律は、著作権者が他人の勝手な複製を禁止する権利を持ち、またその権利を特定の団体に一括管理させることこそが、権利者、需要者の双方にとって望ましい、と考えているわけです。

現在の状況がおかしいという感覚や世論は重要ですし、私自身もおかしいと思うところはたくさんありますが、だからといって、ストレートに法律を変えるとか、JASRACは悪の親玉だとか決めつけるわけにはいきません。

なお、少々蛇足ながら、
>> MIDIの規制のせいでCDの売り上げが落ちているのでは、ないでしょうか。//
その可能性を完全に否定することはできません。規制が厳しくなるという漠然とした抑圧感から、音楽業界に対する不信感が募り、影響を与えている可能性はあるでしょう。しかし、ほかにも、音楽配信や趣味の多様化などで、従来の「音楽の売り方」自体が通用しなくなっているという事実もあるでしょう。また、ファイル共有ソフトなどによって、「必要以上の違法コピー」が蔓延しているということも、十分考えられます。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2007/03/03 09:48

JASRACの管理体制が良いとは思っていません。

使用料が高すぎるとも思いますし。
ただ、作曲者に対してなんの対価も払わずにMIDIデータが作成され
無料で出回ってしまう事に疑問は感じませんか?

MIDIとCDの売り上げの関連性についてはそこまでないんじゃないかなと。
MIDI自体が一般人にそこまで認識されている(いた)ものかも微妙な気がします。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2007/03/03 09:49

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!