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今、A$4900と、トラベラーズチェックでA$500と¥25万持っています。今のところ使い道がなく、運用方法などのことは全く分からなかったので手元においてあったのですが、「イーバンク銀行では為替手数
料も0.10円と安く、金利も高い(A$4.50%)」と書いてあったのをみて、A$の現金だけでも預金をしようかと思ったのですが、こちらのサイトで「外貨預金は金融機関が儲けるだけ」というのも読み、どうしたらいいのかわかりません。
TCは1年ほど前にオーストラリアに行くときに、言われるがままに日本円からそれぞれのTCに換えたのですがほとんど使わなかったので残ってます。でもTCに換えたときに手数料+TC変換手数料みたいなのも(確か?)かかっているので、今このまま現金にまた換えてしまっていいものか…と思ってます。すぐに現金が必要なわけでもないので、TCなんかは運用もできないだろうし、いつか使うときまでおいといてもいいかな…とも思うんですが、そのうちに忘れて、数年後にお金の価値が下がって今の25万円分の価値もなくなっていたらどうしようとも思うのですが、何しろ、投資とか運用などのことは何も分かりませんので、A$4900とTCのA$500とTCの¥25万の、良い運用方法を教えてください。
(オーストラリアで銀行口座を持っていれば、A$現金はそちらで預金したほうが得なのでしょうか?でもどっちにしろ向こうで開設していないのでどうしようもないのですが。。。)

A 回答 (3件)

「投資や運用のことは分からない」とのことですが、お手持ちの豪ドルを持ち続けるにせよ日本円に戻す(円転)にせよそこには判断が必要です。

また運用するのだとしたら方法の選択と資金配分もご自身で決断頂かなくてはなりません。
とは言え、全くの一からそれを考えると大変だと思います。ここではいくつか考え方やヒントを記しますのでじっくりご検討ください。将来的に日本円に戻すつもりなのかそれとも豪ドルとして使いたいのか、リスクをどれくらい許容できるのかが判断のポイントになります。

1. 為替用語の説明
最初にいくつか為替用語の説明をさせてください。
〈銀行間レート〉 外国為替市場において文字通り銀行間の取引きに用いられるレート。顧客はこのレートでは取引きできず、外貨を売るにしても買うにしても必ずいくらかのマージンを払うことになる。新聞やテレビなどで報じられているレートは特に断りのない限りこの銀行間レート。
〈公示仲値(TTM)〉 銀行間レートは常時変動しているので、これを窓口での取引基準に使うと処理が煩雑になる。そこで銀行はこれに代えて「公示仲値」というものを定めてその日の取引の基準レートとする。銀行間レートと公示仲値は一致するとは限らないが、通常は同一視して差し支えない。
〈対顧客電信売レート(TTS)〉 顧客が外貨を購入する場合のレートは必ずTTMからいくらか上乗せされている。上乗せされる幅は通貨種と取引形態に応じて定められている。海外送金やトラベラーズチェック(以下TC)購入のように、外貨現金のやり取りを伴わずに外貨を購入する場合のレートを対顧客電信売レート(TTS)という。円資金から外貨預金を始める場合に適用されるレートもTTSである。
豪ドルでの上乗せ幅は1豪ドル当たり2円~2円50銭の設定が多い。すなわちTTMが1豪ドル=91円00銭ならば、TTSは93円00銭~93円50銭ということになる。この上乗せ分を「為替手数料」と呼ぶ。
〈対顧客電信買レート(TTB)〉 上記のTTSの逆で、外貨現金のやり取りを伴わずに金融機関に外貨を買い取ってもらう際に適用されるレート。豪ドルではTTMから1豪ドル当たり2円~2円50銭差し引いたレートが一般的。TTMが1豪ドル=91円00銭ならばTTBは89円00銭~88円50銭になる。
〈外貨現金取扱手数料〉 外貨現金は保有しているだけで為替リスクや、運用機会逸失による死蔵コストが発生する。そこで金融機関は外貨現金のやり取りを伴う取引に対し「外貨現金取扱手数料」を徴収してリスク・コスト分を回収している。これは外貨現金を売る際、買う際双方で課される。
豪ドルは流通量が少ないこと、為替変動が比較的大きいこと、金利が高く死蔵コストがかさむことから外貨現金取扱手数料が他通貨に比べて高く、1豪ドルあたり7~9円に設定されている。
TTMに為替手数料+外貨現金取扱手数料を最初から上乗せして「現金売レート」として表示する場合も多い。同様にTTMマイナス(為替手数料+外貨現金取扱手数料)が「現金買レート」となる。

「今は円安なので円転すれば利益が出る」というのは書生論で、外貨現金取扱手数料をまともに差し引かれたら確実に損失が出ます。現在の銀行間レートが1豪ドル=91円ほどですので、豪ドル現金の買い入れレートは1豪ドル=82~80円になります。この1年で円安豪ドル高が進んだとはいえ、おそらくこれより高いレートで豪ドル現金を買っているでしょうから、素直に両替(円転)したら赤字のはずです。
豪ドル現金を銀行の店頭に持ち込んで証券会社に国内外貨送金してもらう方法もあることはありますが、国内外貨送金手数料(数千円程度)のほかに外貨現金取扱手数料はしっかり取られます。
豪ドル建てTCを円転する場合、外貨現金取扱手数料はかかりませんが決済期間の利息に相当する若干の手数料が差し引かれ、買取レートはTTBより1豪ドルあたり数十銭安くなります。
豪ドル建てTCを豪ドル外貨預金として預ける場合、あるいは豪ドル国内外貨送金の資金に充当する場合は送金手数料のほかに「リフティングチャージ」という特有の手数料が必要になることがあります。なかなかなじみのない概念ですが、通貨間の換算を伴わない外貨取引、例えば米ドル外貨預金から資金を払い出して米ドル建てで外貨送金する場合などにかかる手数料です。
リフティングチャージの額は取扱い額の0.05%程度ですが、「0.05%が2,500円に満たない場合は2,500円を申し受けます」といった設定になっているので、小額単位の入金・送金は相対的に不利です。

2. 外貨預金とその他の運用法
日本円の預金(普通預金)はどこの金融機関でも、自由に出し入れができ手数料もかかりません。もちろんATMの時間外手数料などは別としてです。
外貨預金についてもその感覚で「外貨で自由に出し入れできる」とつい考えてしまいがちですが、実際には外貨での入出金には1.で述べたように外貨現金取扱手数料がかかりますし、そもそも外貨現金での入出金を受け付けていない銀行が大半です。外貨預金とは「外貨を口座上の数字として保有し、適宜のタイミングで円に戻して利益を得る」商品とお考え下さい。本来、外貨現金を運用するための商品ではないのです。

日本円資金から外貨預金を始める場合、外貨購入レートにはTTSが、外貨売却レートにはTTBが適用されます。豪ドルではTTSとTTBの差は4~5円ありますから、それ以上に値上がりがないと利益が出ないことになります。銀行間レートで8円値上がりして売却したとしても、半分以上は銀行側が手数料収入として持っていってしまうことになります。
このため為替変動での差益を狙う人は昨今、為替手数料の安い外国為替証拠金取引(FX)に流れているようです。外国為替証拠金取引の詳細をここで述べることはできませんので、ご興味があればご自身で調べてみてください。また外国為替証拠金取引業者は外貨現金は受け付けていませんので、どこかの銀行から国内外貨送金する必要があります。その際に外貨現金取扱手数料や国内外貨送金手数料がかかるのは上に述べた通りです。

イーバンク銀行の為替手数料は豪ドルでも片道30銭ですので、これは他行に比べ確かに有利です[1]。銀行間レートで60銭値上がりすれば利益が出ることになります。しかしイーバンク銀行は無店舗銀行ですので豪ドル現金を直接預けることはできませんし、豪ドル現金で引出すこともできません。国内外貨送金にも対応していないので他行から送金することもできません。今回の目的には向かないことになります。

3. 具体的な運用法
質問者さんの状況を踏まえた上でいくつかの提案をしたいと思います。もちろん運用法はこれらに限られませんし、資金の今後の利用予定や許容できるリスクの程度によっても最善解は変わってきます。最終的には質問者さんご自身の責任にて判断下さいますようお願いいたします。

(1)豪ドル現金
上で述べたように豪ドルは外貨現金取扱手数料が高いので、これをうまく回避する必要があります。大半の銀行は外貨現金取扱手数料を7~9円に設定していますが、みずほ銀行は「外貨現金をその通貨の外貨預金として預ける場合は1回500円、外貨預金をその通貨の現金で引出す場合は1回1,000円」という独自の設定をしています。このサービスは積極的には宣伝していないのですがWebサイトをよく見ると小さく出ています[2]。店頭に置いてある外貨預金のパンフレットにも最後のページに出ています。
小額単位で預ける・引出す場合は損ですが、4,900豪ドルを一度に預けるなら1豪ドルあたりの外貨現金取扱手数料は約10銭で済みます。引出す時は約20銭です。1豪ドルあたり約30銭以上の利子が付けば手許で寝かせておくよりマシということになります。
証券会社などに国内外貨送金する場合も、最初に豪ドル現金を入金する銀行をみずほにすれば外貨現金取扱手数料は安く済ませられます。
将来豪ドルとして使う予定がなく円転したい場合も、いったんみずほ銀行に外貨預金として預け、その外貨預金を後から円に振り替えれば手数料が少なくて済みます。豪ドル外貨預金を円に振り替える際のレートはTTBですが、みずほ銀行の豪ドルTTBはTTMマイナス2円50銭です。従って4,900豪ドルを円転した際の目減りは1豪ドルあたり約2円60銭で抑えられます。もし豪ドル現金を即時に日本円に両替したとすると1豪ドルあたり9~11円程度(為替手数料と外貨現金取扱手数料の合計)目減りしますから、それに比べて有利です。

(2)豪ドル建てTC
豪ドル建てTCを運用したいならシティバンク銀行が一つの解になります。シティバンク銀行では、外貨建てTCをその通貨の外貨預金として預けること、預けた外貨をその通貨のTCとして引出すことができます[3]。いずれの場合も(リフティングチャージのような)手数料はかからず、TC発行手数料も不要です。「好きな時にTCで預けられ、好きな時にTCで引き出せる」わけです。
ただし金額が500豪ドルというのが一つネックになります。というのはシティバンク銀行は月間の預金平均残高が「外貨で20万円相当以上」または「外貨と円貨合計で50万円相当以上」のいずれかの基準を満たさないと、口座維持手数料(月2,100円)がかかってしまうからです[4]。また定期預金の最低預入額は約10万円なので500豪ドルでは普通預金にしかできません。シティバンク銀行の外貨普通預金の利率は低く、下手をしたら他行の円定期預金の利率を下回ってしまうので意味がありません。
500豪ドル以上に資金を投入するつもりがなければシティバンク銀行は適さないことになります。その場合はそのまま手許に持っておくか、今後利用予定がないならば円転してしまうかが次善の解でしょう。豪ドルでもTCは現金に比べ買い入れレートがよいので、円転の際の目減りは許容範囲だと思います。参考までにTCを円転する場合、シティバンク銀行の買い取りレートはTTMマイナス1円と他行(TTMマイナス2円~3円)に比べて多少有利です。
なおご承知かと思いますが日本の銀行に豪ドル建てTCを持ち込んでも豪ドル現金には換えてくれません。逆(豪ドル現金→豪ドル建てTC)も然りです。

(3)円建てTC
これは日本円現金に戻さない限りどうにも運用できません。確かに発行時にTC発行手数料(通常は1%)がかかっていますので、現金に戻せばその分は損失になります。しかし今後海外渡航の予定がない、あるいはある程度長期で運用する予定でその1%を取り戻せると読むなら日本円現金に戻すのが最善でしょう。もちろん、円建てTCなら額面通りの現金を手にできます。
一方、遠からぬうちに海外渡航の予定があるなら適宜の額のTCをそのまま継続保有してもよさそうです。

【まとめ】
豪ドル現金や豪ドル建てTCを豪ドルのまま運用する方法はありますが、現金では「外貨現金取扱手数料」、TCでは「リフティングチャージ」に注意が必要です。
豪ドル現金を運用するならみずほ銀行、豪ドルTCを運用するならシティバンク銀行が一つの案です。
豪ドル現金を銀行に持参し、証券会社などに国内外貨送金することは不可能ではないのですが、外貨現金取扱手数料がやはりかかります。

[1] イーバンク銀行外貨預金 http://efantasia.ebank.co.jp/gaika/
[2] みずほ銀行 外貨での入出金 http://www.mizuhobank.co.jp/saving/gaika/g_teiki …
[3] citibank トラベラーズチェック http://www.citibank.co.jp/service/citi_service/o …
[4] citibank 口座維持手数料 http://citibank.co.jp/info/service.html
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この回答へのお礼

とても詳しいご回答ありがとうございます。
おっしゃるとおり、日本円での預金は手数料もかからず(金利は低いですが一応)利子もつくので、まさに、外貨預金も預けるだけで利子がつく(しかも金利4.5%)と思っていました…!それが入金するだけで手数料がかかるんですね。。。 ということは、AUD4900を一度に、みずほ銀行に外貨預金として預け(このとき手数料は500円)、1豪ドルあたり約30銭以上=AUD4900あたり約1470円以上の利子がつくまで銀行で寝かせておけば、このままおいておくよりマシだということですね。しょっちゅう引き出す予定も外貨送金する予定もないので、これが一番お得かなという感じがします。
TCの方も、シティバンクで無料で預けられて引き出せるだなんて知りませんでした。現金だと必ず手数料がかかるということを学んだ後に見るととても魅力的なのですが、AUD500しかないので、でもそのためにわざわざ現金をTCにかえるということも考えられませんので、もう少し様子を見て使い道がなさそうなら、円安のときにかえてしまおうかと思います。
そして日本円のTCは、海外に持っていっても現地通貨にするときにまた手数料がかかるので、そのうち必要なときに現金に戻してしまおうかと思ってます。

お礼日時:2007/03/07 01:14

運用だけでは無く、現在の円安を利用して円転してしまう方法もあります。


数年後に使う予定があれば豪ドルで運用する方法はありますが、証券会社を使わないと、まともな運用商品は無いです。
外貨預金だと、市場金利に比べて低い金利での運用になりますから、豪州のインフレに負ける恐れがあるのです。
現実的には、米ドル外貨預金の税引き後の金利は既に消費者物価上昇率に負けているので、預金をしても購買力が低下してしまいます。

どうしても、運用をしたいのならば例えば、一旦、円転してから円高時に野村證券のように外貨送金手数料が無料の所で外貨運用をして、外貨が必要になったら銀行の外貨預金口座に送金して使う方法もあります。
銀行から証券会社に送金をすると、送金手数料が為替手数料を上回る恐れがある為です。

いっその事、運用は忘れて今の円安を利用して円転する方法もあります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
そうですね、「運用」という大胆なものでなくても、「一番得な(損のない)使用方法」(円にすることも含む)ということでした。。。すいません。
今、特に現金が必要ではないので、いつの日かまた使うかもしれない(使わないかもしれない)AUDをそのままとっておいてもいいのですが、これから円高になるかならないかわからないので、どうしようかなぁという感じです。
でも豪州はデフレなのですか。だったら早いうちに時期を見て円に換えてしまったほうがいいかもしれないんですね。確かに、それが一番簡単で分かりやすい方法だと思います。

お礼日時:2007/03/07 00:02

まず、TCやAUDを両替したときのレートを調べる。

約1年前なら、今日は6円程度の為替差益があるはず。それなら、即両替、TCは作った銀行で買い取ってもらう。
運用といっても、銀行は現金の外貨を受け取ることをしないか、高い手数料を取って外貨口座に受け入れる。ちっとも得ではない。

あと10日前ならもっと有利なレートだったのだが、残念。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
AUDは日本円から換金したものではなく、もともとAUDのままで受け取ったものなのでレートはありませんが、TCのAUDは、レートが88.68で、多分手数料が0.5%だったと思います。今のレートが89.90くらいなのであまり変わらないですね。。。

お礼日時:2007/03/06 23:46

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