No.3ベストアンサー
- 回答日時:
どちらが正しいかが明確に判る事が無いからではないでしょうか。
科学においては論争があっても、判定を下す事実や発見があって結論が着きます(長い期間かかっても)。
政治においては行動(例えば戦争)があり、その結果・成否がかなり明瞭に出ます。
宗教においては、意に染まない事態は「法難」「殉教」になり、結果は判定しようの無い「死後の世界」においてしか出てきません。
従って誰かが何かを言い出したら、カリスマ宗主が否定するか、物理的粛清でもしない限り、分派活動を止める事はできませんし、その後「正否」が判明して統一される事もありません。
たしかに教義上の意見が割れたら目もあてられない結果になりますよね。創価学会、霊友会など上層部のゴタゴタで分裂することもありますが…。在日社会のように、上は分裂しても末端は仲よしのまま、なんてこともありそうですね。
No.5
- 回答日時:
宗教・教団の教義・経典が信徒が為すべき事、生きる術、生活の規範について、大本のところは記してあっても、全てを網羅していない、または明文化されていない為、細かいところで解釈の違いがでる事が一つの理由だと思います。
書かれていない事は類推するしかない訳で、そこで考え方の違いがでるのだと思います。キリスト教におけるカトリックとプロテスタントの対立はそのいい例でしょう。プロテスタントはカトリックのあまりに行き過ぎた、制度や慣習を批判し最終的には袂を分かつ事になった訳です。
また宗教組織も社会の一員である以上、時の体制に順応、または現実に妥協しなければならない時があります。そこで考え方の違いが出るのも一つの理由だと思います。日本の戦国時代の浄土真宗の石山本願寺がそのいい例です。石山本願寺と織田信長が戦った時、戦いが長期化した後に内部で意見が分かれます。戦いをやめ信長と和睦しようとする一派と、あくまで戦おうとする一派です。最終的には和睦派は西本願寺、抗戦派は東本願寺に別れ別の道を歩んでいます。
「現実への対応の違い」が組織の分かれ目になることは、戦前の日本も同じですね。規模の大小はあれど、現実にどう対処するのかは、宗教指導者が常に突きつけられている課題だと思います。
突き詰めれば、宗教組織だけを別に考えることなく、組織論の範疇に宗教組織も入れて考えれば良いとわかりました。みなさま、ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
なんか、カテ違いのような気がしますが……
別に、宗教組織に限らず、当初は純粋な思いからの活動でも、人が集まって行動すれば、その行動によって利益を得ることが出来るようになります。
その発生の過程は違っても、段々利益を追求するようになります。
寺社や教会、モスクなど華麗で壮大な建物が多くあります。
日本でも、それは変わりません。
そのための資金・資材・労力があれば、助かる人は多いと思いませんか?
要するに、「自分がいい思いをしたい」「自分の利益を追求したい」から、独立するのです。
そうして自分のやりたいことをするのです。
結局は、ここに行き着きます。
カテ違いでスイマセンm(_ _)m 歴史的視点を踏まえずに、この問題は語りえない、と思い、投稿させていただきました。
結局は利権と派閥と名誉心、功名心…。行き着くところはそこですね。
No.2
- 回答日時:
全ての秩序は形成された瞬間から崩壊に向かいます。
これは、ホーキング博士によれば宇宙の第二法則とのこと。
この崩壊を食い止めるには、関係者の一致協力した秩序維持の行動が不可欠。
が、この行動はエネルギー法則から関係者にストレスを蓄積します。
このストレスに見合う報酬があれば、秩序維持行動も継続されます。
が、関係者の利害の発生のあり方は、不均等性の原則に支配されています。
ですから、報酬に満足するグループと不満を抱くグループの発生は不可避です。
「無欲」に関係者全員が徹しない限り、分裂は不可避と言えます。
「共栄」に関係者全員が徹しない限り、分裂は不可避と言えます。
さて、「あえて宗教組織に限って」ということですので・・・。
関係者全員が「無欲・共栄」に徹するか否かは、「心の求心力」の程度の影響力の結果。
非常に魅力的で強い指導者が出現すれば、ある一定期間は、「無欲・共栄」で集う現象も。
だが、カリスマ的な「求心力」の持ち主とて、所詮は、実質は半世紀足らずのはかなき存在。
時代的な制約や壁を乗り越えて、全世代に等しく影響力を行使するのは到底に無理。
それに、連続的・継続的に「心の求心力」を形成・維持するのは至難です。
隣国の現状が、それをよく示しています。
ところで、オウム真理教は、社会的犯罪者集団で宗教とは無縁の存在。
ですから、その創始者が逮捕されたところで命運は既に尽きています。
後は、複数の小さな求心力を核に、利害を同じくするグループが離散集合していきやがて消失。
これが、その末路でしょう。
カリスマ的な「求心力」の持ち主とて、秩序崩壊の宇宙の第二法則から逃れることは不可能。
ですから、いかなる強固な宗教組織にも秩序の揺らぎは必ず生じます。
更に、関係者の利害の不均等性は、秩序の揺らぎを通じて一層拡大されます。
いかなる宗教組織も、崩壊を通じて変化していく宇宙の法則から逃れることは出来ません。
いかなる宗教組織も、崩壊と変化を常とする現実世界を反映せざるをえません。
現実世界が崩壊と変化と無縁の固定化した世界になれば、この宿命から宗教も解放されるでしょう。
「宇宙の第二法則」ってナンですか?「熱力学第二法則」とは違うんですよね。よろしければ、言及しているWebページもしくは書籍を教えてください。
現実世界(政治や世相)が崩壊と変化を常としているのはわかるのですが、現世利益を標榜している組織は除外するとして、奇跡や死、永遠なるものと向き合う宗教が変化→崩壊の道を辿っていくとは、集合の目的は現実世界と相容れないものの、金や選挙を伴う団体の運営自体は世俗的である故、宗教組織も崩壊する、という理解でをしました。
No.1
- 回答日時:
教義は属人的であり、環境の変化に適応できない (変更の仕方が普通の人にはわからないので盲目的に従うしかない) からですね。
人 (リーダー) が変われば教義が変わるというのと、時代の移り変わりを反映するためには、過去を否定しなければならないというのもあります。
逆にいうと、コロコロ変わってたら宗教にならなわけで、宗教の宿命といえるでしょう。
なるほど。例えば、法王庁がエイズの人たちのコンドームの使用を許可したそうですが、カトリックでエイズの人たちは分派してしまう、とかそういうことですかね?カトリックの避妊は荻野式と膣外射精のみなので、「ゴムやピルでの避妊OKで避妊以外はカトリックの教義」だと新たな派閥となってしまう、ということですね。わかりやすく物質的な例を出しましたが、これが教義や教祖のことばの解釈で分かれる可能性は高いですね。
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