先日四国の山間地に引っ越してはじめて今の地域での狂犬病の集団予防接種を受けました。
驚いたことにその時受けた狂犬病の予防接種ではシリンジと注射針の交換は一切行われていませんでした。
詳しいことは別の質問で説明しています。(QNo.2948429)
昔は人間にさえ同じ注射針を利用していたのですからペットに対して未だにこのようなことがなされていてもしょうがないということなのでしょうか?都市部に永く住み、病院でワクチンを受けさせていた私には驚きです。
狂犬病の予防接種の実効性に対する疑問視、ペットに負担の少ない免疫有効期間の長いワクチンの不採用、輸入ペットに対する検疫の甘さなど狂犬病予防を取り巻く問題が多くある中での不信感を募らせる集団予防接種の現場。
このようなことは山村地域では珍しいことではないのでしょうか?
狂犬病の集団予防接種の時期ですのでほかの地域での実情を教えてください。
A 回答 (5件)
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No.5
- 回答日時:
以前の御質問と回答、今回の御質問と回答、大変興味深く拝見しました。
私の個人的見解ですが、やはり#4の方がおっしゃるとおり、山間部だからでもその地域の獣医師会の体質でもなく、今回juniojyoさんの当たった獣医師個人の問題のように感じます。ただ、大きく考えたとき、獣医師会というもののあり方や集団接種へ出る獣医師の負担(不満?)も絡んでいる気はします。juniojyoさんのおっしゃる「無理なスケジュール」に関連しますが。
獣医師会の所属は任意です。してもしなくても自由です。獣医師であれば全員が所属しているわけではありません。都市部ではその所属しない獣医師が増えています。そして、集団接種も、その県にいる全ての獣医師が出るわけではなく、獣医師会の中で担当を割り振って出役を決めます。収益は、個々の獣医師ではなく獣医師会のものです。もちろんそれがその地域の獣医療の発展に使われることになるのですが。
集団接種の時期は、各病院も個別接種の患者やフィラリアで忙しくなる季節です。その時期を、ある獣医師は休日返上あるいは病院を休診にしてまで集団接種に出ます。その一方で、集団接種には一切出ない獣医師もいます。それを不満に感じる獣医師もいてもおかしくありません。また、集団接種への出役そのものは獣医師の責任と受け止めても、「またこの季節がやってきた」と負担に思ったり「せめて近場に当たりたい」と願うのは仕方がないことだと思います。中には「だからこそ自分が行くんだ」という立派な志の先生もいるとは思いますが。まぁ、一般的には遠い山間部の集団接種があたってそれを喜べる獣医師はあんまりいないように思います。
ここから先は本当に勝手な想像ですが、もしかしたらその獣医師が獣医師会に不本意ながら所属し、juniojyoさんの地域に当たったとしたら…いくら獣医師会で立派なマニュアルを作っても対策を講じても、それとは別の次元の問題のように感じます。
もちろんだからといって、そんないい加減(というよりあるまじき!)行為が許されるわけでは決してありません!!!本当に空打ちなら某動物医療センターではありませんが詐欺罪に該当するのではないでしょうか。
ただ、そういった実情があるにはあります。すいません、どうしたらよいのかの結論が出ません。
回答を頂きながら御礼が遅くなり失礼しました。
自治体の行う狂犬病予防集団接種はこんなシステムで成り立っていたのですね。現実問題として無償で病院を休診にし負担の多い山間部の担当となれば不満を持つ獣医師が出てきたとしても不思議はないと思います。実際に接種を行う獣医師も納得のいく方法というのは見つけられないものなのでしょうか?
三年間有効な狂犬病予防のワクチンを日本でも採用すればこれらの問題もだいぶ緩和されると思うのですが、日本獣医師会はどう考えているのでしょうね。
獣医師会の方と話をする前にこの回答を読ませて頂けていたらと残念に思いますが、このような実情を教えて頂き大変参考になりました。
正直な感想有難うございました。
No.4
- 回答日時:
QNo.2948429で回答させて頂いた獣医師です。
一般開業医として、またこの時期には集団予防接種を行う側の人間としてのコメントを書かせて頂きます。
理想的には狂犬病のワクチンであれ、混合ワクチンであれ、きちんと十分な問診を行い、身体検査を行ったうえで接種することが最も望ましいと思います。ですから動物病院に犬を連れて行って接種できる環境であればそれに勝るものはないでしょう。
しかしそれでは交通手段のない方や近隣に動物病院がない方は接種できないということにもなりかねません。
狂犬病という病気の恐ろしさや今の日本がおかれている状況などはここでは割愛させて頂きますが、人間の生命を守るため、公衆衛生の観点から考えても狂犬病の予防接種率を引き上げることは行政の人間や我々獣医師の急務なのです。
集団予防接種の会場で針を変えない、接種していないかも知れないという事はあってはならないことです。この点については当然改善の余地があるでしょう。しかし弁解させてもらえば全員がそういった行為をしているわけではなく、例えば私が所属している県の獣医師会では集団予防接種に備えて厳密に事前打ち合わせがあり、ワクチンの副作用がでた場合に備えて酸素ボンベや強心剤、気管挿管一式などの緊急蘇生道具セットを獣医師会の経費で購入し常に注射会場に常備しています。接種日程がすべて終了するとすぐに反省会があり苦情や担当スタッフの対応なども含めた各会場での問題点などを全員で話し合い、その結果を来年度の集団予防接種に生かせるようフィードバックさせています。
また私個人は犬のサイズによって小型犬には細い針を使うなど、可能な限り病院内での接種に条件を近づける努力をしています。
しかし他の方の回答にあったようにワクチンの量を少なくする事は全くナンセンスな行為です。大型犬も小型犬も体の中の免疫応答細胞は一定数なので、小型犬の時に少なく接種する事は厳密に言えば違法です。その行為に正当性はありません。
山村地域だからというよりも、その地区その県の獣医師会の方針、またその会場に行った獣医師個人の技術、考え方に大きく依存しているのではないかというのが私の意見です。
この回答への補足
今私の住んでいる地域には開業している獣医師はおらず、他の山村地域と同様に高齢化と過疎化が進み狂犬病予防注射も集団接種に頼らざるを得ない現状です。
交通手段のないお年寄りの唯一の接種機会である集団接種も殺人的なスケジュールです。
1週間の間に約140箇所も回るのです。
役場の方も獣医師の方も本当に大変な作業だと思います。
私が感じた疑問点もこういった無理なスケジュールが原因になっているような気がします。
獣医師側の現場対応の詳しい説明有難うございます。
arry_kさんの所属する獣医師会のように集団接種に対して周到な準備と翌年のための備えをされているところもあるのですね。
緊急蘇生用具一式まで用意されているとは知りませんでした。
ここまでしていただければもし残念なことに事故があったとしても不可抗力と受け入れることも出来ると思います。
こういった体制を全国どこでも同様にすることは無理なことなのでしょうか?
「狂犬病の予防接種率を引き上げることは行政の人間や獣医師の急務」だとすればワクチンによる危険性を説明しこういった体制を整え、飼い主の理解を求めるのが最も近道ではないでしょうか?
集団接種に対する不安はやはり存在しているようですし、獣医師側で十分な準備をされていてもそれをアピールしなければその価値は半減すると思います。
お忙しい中実際の現場のお話を聞かせてくださって本当に有難うございました。
No.3
- 回答日時:
こんにちは。
私も前は都市部で暮らしていましたが、今は山村地域に引っ越して6年ほどになります。
QNo.2948429の質問も拝見させていただきました。
私の体験談ですが、参考になれば嬉しいです。
都市部に居たころの集団接種では、シリンジと注射針は1頭1頭ごとに交換していました。
折りたたみ式の診察台のようなものにワンちゃんを乗せて、消毒液を湿らせたコットンで針を刺す部分を消毒して注射を打ち、注射後も傷口をコットンで消毒して注射修了という流れでした。
病院で注射を打つのとそれほど変わらない状態で、獣医さんも優しくて丁寧だったのですが、大型犬のワンちゃんも小型犬のワンちゃんも同じ量の注射を受けていたので、それが心配で次回からは動物病院で注射を受けていました。
今住んでいる地域には動物病院は2箇所しかないので必然的にその病院の2人の先生が、日にちや場所ごとに分担して各接種場所を回ります。
愛犬の登録もかねて初めての年は集団接種を受ける事にしました。
その日は、私がかかりつけにしている獣医さんがちょうど担当医師で、都市部で注射していたときと代わらず1頭1頭丁寧に注射してくれ、しかもワンちゃんの大きさに合わせてきちんと注射の量を変えていました。
私は獣医さんの気配りやそこで愛犬のお友達を作れた事もあり、「集団接種も悪くないなぁ」と思い、来年も集団接種を受ける事にしました。
しかしその年の獣医さんはかかりつけの獣医さんとは違う方でとってもひどいものでした。
集団接種を受けに来たワンちゃんと飼い主さんを一列に並べ、シリンジと注射針を交換することはせず、注射の量も適当に流し打ちを始めました。
途中では打つ場所が悪かったのか、悲鳴とも取れるような泣き声を発するワンちゃんもいて、私はもう恐怖でその日は注射を断り後日いつもの動物病院で注射をしてもらいました。
昔からこの地域に住んでいるお散歩友達の話によれば、この地域には交通手段の無いお年寄りがたくさんいるので、もちろんこんな田舎なのでペットタクシーも無いので獣医さんのところで直接注射を受ける手段が無いから、当りはずれがあると思って良い獣医さんのほうでなくても接種するしかないそうです。
狭い田舎ですから苦情などもいいづらく、八方塞の状態です。
もちろん私は次の年からは、かかりつけの獣医さんのところで注射を打ってもらっています。
山村地域でもきちんとしている獣医さんもいればそうでもない人も居る。
獣医さんによって大違いだと思います。
この回答への補足
QNo.2948429のほうで経過報告が出来ない状態のままだったのでこちらの場を借りて報告させていただきます。
その後27日に県の獣医師会の理事と役場の担当者がどのような状況だったのかを聞かせて欲しいということでわざわざ自宅まで(片道約一時間の距離)いらっしゃいました。
状況説明の間終始誠実に対応していただけましたし、今後今まで以上に集団接種における施行事項を徹底させると約束してくださいました。
接種担当の獣医師に確認したところ本人は左右のポケットを使用と未使用の注射器用に使い分けていたと話していたそうです。
またもし希望があればということで狂犬病予防ワクチンの再接種と感染症のチェックの申しでがありました。
こちらとは別の獣医師による質問サイトでの回答によると血液による感染症の結果はすぐには表れにくく、検査の結果も出にくいということだたのでこれらの検査はフィラリヤ予防の検査のときにかかりつけの先生に相談するつもりです。
いずれにしても獣医師会では今回のことは重大に受け止め厳重に規定を守るよう周知徹底するという言葉を信じたいと思っています。
しかしながらほかの地域でも私の体験のようなことが行われている可能性は否定出来ず、このようなことをなくすためには多くの人が実体験に基づいて疑問を伝えるべきだと感じました。
御礼が遅くなり申し訳ありません。
meluchan5さんのような実体験が聞きたかったのです。
とても判りやすく詳しい説明有難うございました。
こういった場所で実際の現場での疑問点が集積されれば病院に連れて行きたくても連れて行けない人たちにも安心して集団接種が出来るようになるのではと思っています。
もうひとつの質問にも経過報告を明日書き込む予定です。
No.2
- 回答日時:
はじめまして。
集団接種はどこの地域でも同じではないでしょうか?
うちも集団接種を受けていた頃は流れ作業のようでした。
沢山の犬が一度に来ることで犬たちが興奮するし、面識のない犬なので、獣医さんは犬の隙を見て注射しておられましたよ。
私は昔から狂犬病の予防接種=集団接種だと思っていたのですが、現在は集団接種が近くで行われなくなったことを見ると近所に動物病院も増えたこともあり、集団接種の利用者も減っているように思います。
(うちも現在は獣医さんで行っています。)
本当に予防するなら1年に2度接種が有効との話も聞きますので、発症の可能性が少ない日本では、犬の登録を兼ねての形だけの接種のようにも思います。
御礼が遅くなり失礼しました。回答有難うございます。
やはり集団接種に対する不安を持っていらっしゃる方は多いようですね。
こちらの質問に回答を寄せてくださった獣医師さんのように集団接種でも犬種によって針の太さまで変えてくださる方がいらっしゃることを知り、全国どこでも同じような対応をしていただくことが出来ないものかと切に思います。
No.1
- 回答日時:
集団予防接種ではどこも同じような状況でしょう。
私は必ずかかりつけの動物病院で、狂犬病の予防接種もしていました。かわいい子ですので・・・・この回答への補足
今回は近隣で犬をかっている方たちとの情報交換ができればと思い参加したものでした。
都市部で狂犬病の集団接種を受けたときには今回のような不信感を感じることはありませんでしたし、多くの場合かかりつけの獣医師のところで受けていました。
確かに飼い主の不注意、認識不足といわれればそれまでですが、こちらへ引っ越してからも混合ワクチンは車で1時間のところにある病院(信頼のおける最も近い獣医師です)に受けに行っています。
今回の集団接種は私の常識をまったく覆すような現状で、とても驚きこのような質問を設定させてもらいました。
勿論もうこれから間違っても集団接種は受けたくはありません。
あなたにとってもあなたの子がかわいいように、私にとっても私の子はかわいい子です。
同様にそれぞれがそれぞれに自分の子がかわいいと思って一緒にいるのではないでしょうか?
しかしながら心配なら集団接種を避ければよいというのでは、何も知らずにリスクを背負わされるのはかわいい子達です。
一般論ではなくご自身の体験を聞かせていただきたかったです。
回答有難うございました。
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