No.6ベストアンサー
- 回答日時:
本語訳で読んだことがあるので、少し感想を。
かなり以前に読んだので、うろ覚えですがその点ご容赦ください。
この本は、「ソフィーの世界」という題の通り、「哲学の世界」を小説風に紹介している本です。
主人公の名前である「ソフィー」は、哲学をあらわすギリシア語「フィロソフィー(philosophy)」からきています。
つまり、「哲学の世界」となるわけです。
この表題の通り、哲学の変遷をその時代ごとに著名な哲学者を選択して、謎の「先生」が手紙で講義してくれるという形で物語が進行します。
物語が「謎の先生との手紙でのやりとり」というミステリー風に仕上がっているため、ついつい「物語の世界」に引き込まれてしまいます。
しかし、後からよくよく考えてみると、代表的な哲学者の選択においてハイデガーがをはじめとした代表的な哲学者がいないとか、少し偏りが見られる気がします。
これは、後々の「ソフィーの世界」批判をした哲学者に攻撃される材料でした。
しかし、それは後で哲学史を少しかじった時に気づいたことでした。
そして、哲学史に興味を持ったのも、この「ソフィーの世界」がきっかけです。
「哲学に興味を持たせる」というのが、著者の目的なら、その目的は十分に達成されたわけです。(私には)
総合的な感想ですが、「哲学」をメインテーマにした「小説」としては面白い。なかでも、結末のどんでん返しは、正に「小説的」であり「ミステリーの醍醐味」を味わえました。
反面、「哲学」がますますわからなくなる。少し逆説的ですが、「哲学なんて本当はわからないものだ」というのがわかる本ですね。
以上、映画の感想ではないですが、参考になれば幸いです。
No.7
- 回答日時:
ANo.6です。
連続投稿すいません。
6の回答は、以前同じような質問に私が答えた内容です。
編集しようとしたところ、間違えて投稿してしまいました。
私の意見としては、下記の通りです。
使い回しで、申し訳ありません。
付け加えると、中学や高校の道徳・倫理の時間に使用した哲学の資料集を物語風にした感じでしょうか。
個々の哲学者の特徴的な思想が説明されています。
過去の偉大な哲学者の断片を知り、哲学史・思想史の扉を開く、そんな感じの本です。
参考URL:http://okwave.jp/qa2591091.html
No.4
- 回答日時:
「人は運命を逃れられる かもしれない」
という推理に基づいて書かれた物語だと思いました。
人は万物の法則の上で生きているが、それによって生きていることを知らない。
未知のものを、神のせいだとしても、それで諦めないのが人間。
死という100%生命に訪れる宿命をソフィーは物語の中で逃れたことになっていますが、結局 このソフィーの神は大佐でしたが、大佐の神はこの作者ゴルデンで、ゴルデンの神は????
万物の法則ですよね。
ゴルデンも万物の法則にはかなわない。
ただ、空想上は他者を利用して、その法則から逃れさせる物語を作ることは可能。
現実はできないが空想上ではできる。
タイムマシンも理論上は可能ですが、現実は存在しない。
未来に作れるようになるのであれば、現在既に利用しているはずですから。
人間にはいつか死が必ず訪れる。
じゃあ 生きることはまったくもって無駄なことじゃないか。
そう思っても、無駄なことじゃない 生きることは価値があることだ、ということを理論を持って立証したかったんじゃないかと。
自我。
私は何者? 私もいつか消えるの?
こう思ったとき、既に存在している死をまじかに感じ、それによって今までもあった生が実感として感じられるようになる。
死というものを痛感したときに生の存在が輝きだす って話で、ハイデッカーの思想に通じるように思います。
どうせ死ぬんだから生きるのは無駄な行為。
だとしても、じゃあ さっさと無駄なことはやめましょう となるかというと、いやいや せっかくだから楽しみましょう って至るのではないかと。
コヘレトの言葉にもありますが、「人は全てを把握などできない。私達に許されたことは 自分の労苦に満足をすることだ。」
格闘し労苦する。
そりゃあ 労苦無しの 極楽 極楽な生活がいいですよ。
でも、人間の欲望は無限で、人がうらやむような生活・環境だとしても、もっと もっとと欲望は果てしない。
結局、極楽生活をしていない人と同じように悩みは存在し続ける。
極楽だけどもっと と思う人も、苦労づくしでもうちょっとどうにか と思う人も、結局 それでどうにかしようと労苦するわけですよね。
その労苦することが生であり、ソフィーは労苦することがなくなったわけです。
つまり永遠の生を持ったとするソフィーは気付いてはいないが、彼女は死んだ。
自覚が無い死。
私の見解では自殺です。
もっと生きられたはずなのに、欲望により死が引き起こった。
彼女は何にも影響を与えない者となったし、何も得ない状態になった。
死者です。
本の中ではわずかに風を起こしたかのように描かれていますが、彼女が物語の中の架空の人物ではあるが、ちょっとヒルデの考えに影響を与えたということを表しているのだと思います。
私達もそうですよね。
フィクション小悦の影響によって思想がちょっと前とは変わる。
ソフィーの世界を読んだ私は、ソフィーの思想を感じた つまりソフィーの風を感じたが、その生きて思考した結果行き着いた自殺は、私には理解したくないもの。
中途半端すぎる。
もうちょっと、画期的なアイデアが欲しかったですね。
この回答へのお礼
お礼日時:2007/05/27 18:15
ありがとうございます。まだ最後の部分は読んでませんので、自殺などの結果はいままで浮かんでこなかったんです。最後まで読みます。ご感想ありがとうございます。
No.2
- 回答日時:
Bookoff に安く売ってる。
105円の値札がついていることもしばしば。これだと、買って 読めなくても、後悔することはないでしょう。
どういう立場で読もうとしてますか?
これって、あくまでもド素人用の啓蒙(?)書です。いえ、何かの哲学的なテーマの啓蒙や解説ではなく、哲学自体のケーモー、フキュー目的。
最後まで読み通せたら、あなたは辛抱強い!
私の個人的感想は☆(暇があれば、どうぞ)。翻訳はいまひとつの感あり。
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