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バイオエタノールについてあなたはどうかんがえますか?

A 回答 (10件)

No.6です。

少し補足します。
私は、バイオエタノールの導入によって全てが解決するとか、救世主であるとか思っているわけではありません。ただ、間違った情報が伝えられた結果、間違った議論がなされているのを危惧しています。
ブラジルは日本の23倍もの面積を持っているので、多様な地域性を持っています。決してアマゾンとサンバだけの国ではありません。例えばアマゾンの他にも大西洋森林帯やパンタナール大湿地帯などの自然に恵まれており、ブラジル政府はこれらの地域も含めて保護政策を行っています。ではバイオエタノールはどうやって増産するのか。実は、これらの保護地域を除き、既に畑や市街地となったところを除き、さらに農業に適さないところを除いても、今のサトウキビ栽培面積の10倍以上の土地が拡張余力としてあるのです。これらの土地は現在は牧草地に分類されていますが、実際は荒地状態で、サトウキビの増産はこれらの荒地を開拓することによって行われます。
決して、大豆畑やオレンジ畑を転作したり、いわんやアマゾンを開拓したりしている訳ではありません。
ある報道番組で、サトウキビ畑の下草を燃やしているにもかかわらず、アマゾンを燃やしているかのように誤解される映像を流していました。(下草は来年にはまた生えてくるので、CO2の増加とは関係ありませんし、最近の機械刈では、下草の焼却は行われません。)また、その煙の影響でサンパウロ市民が健康被害を受けているようなインタビュー映像を流していました。サンパウロ市は深刻な大気汚染に苦しんでいるのは事実ですが、原因は自動車の排気ガスであり、エタノールはむしろ自動車排気ガスの害を緩和する働きをしているのです。
実際に現地を取材した記者はこの様な状況をちゃんと知っているはずなのに、なぜこのように歪曲した報道がされるのでしょうか。もしその報道にかかわった記者が(可能性は低いですが)この文を読んでいるなら聞きたいと思います。あなたのジャーナリストとしての良識はどこに置き忘れたのですかと。
食料とのかかわりについても、ひとつだけ書きます。
トウモロコシの価格は従来2から3ドルを前後していましたが、昨年の下期から急に上昇し始め、ついには4ドルを突破、4.3ドル程度まで達しました。これと日本のバイオガソリンの販売が重なって話題性があったため、バイオエタノールが食料を奪うというような報道がなされています。
しかし、このトウモロコシ高騰の原因は、農家の売り惜しみや流通業者の高値を見越した過剰在庫、投機家の先物買いであり、実際に実需があったわけではありません。その結果、最近トウモロコシ価格は下がり始め、3ドル台になっています。来年は米国のトウモロコシ農家が作付けを20%増やすそうですから、逆に暴落するかもしれません。
このような直前の穀物相場だけをみて、エタノールが食料を奪うなどという議論をするのではなく、飢えの原因は食料不足ではない、貧困が原因なのだという事実を理解すべきだと思います。
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別に専門家でもなんでもありませんが、以下のサイトに掲載されている記事を読むと、地球温暖化防止対策として役に立つ代物なのか不安です。



http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=2 …
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質問の焦点が絞られていないので、個人的な考えとしてです。


バイオエタノール需要増大に伴った問題についてですが
早急に対処しなければならないのは
あまりにメリット面ばかりが報道されていることではないかな?
と思います。
食料を原料とすることでの貧困層へのしわ寄せ
(どうせ家畜飼料になるとおっしゃる方がいますが
まず削られるのはどこか考えるべき)
ブラジルなどで見られる耕地拡大のための森林伐採
(熱帯雨林でたとえサトウキビが作られなくとも
サトウキビへの転作によって減った穀物を作るために
拡大している。ダイズが主なようです)
アメリカは2006→2007年でエタノール生産能力を1.5倍に増加させます。
それだけ原料が生産され、消費されるでしょう。
それだけの作物を持続的に生産し続ける事は難しいように思います。
相当量の化学肥料、農薬がまかれるでしょう。
バイオエタノール産出2大大国のアメリカ、ブラジルは
世界でも最大規模の遺伝子組み換えダイズ、トウモロコシ生産国です。
環境への負荷は小さくないのではないでしょうか?
デメリットもしっかりと知り、考えることが消費者である私たちの
義務ではないでしょうか?
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バイオエタノールの何についてどう考えてるのか、という質問形態ではないので、どんな回答を期待されているのか見当がつきませんが、自分の気になる点から回答をしてみたいと思います。

ちなみに専門家ではありません、人から聞いた話が多いと思いますので、参考意見として。
●化石燃料の代替エネルギーとして
 これは有効だと思います。まだ産出しているとはいえ、化石燃料も近い将来には底をつくのではないでしょうか。そう考えれば、コスト的にも比較的利用しやすく、持続的に生産可能な植物原料を使用しているので、化石燃料の代替エネルギーとしては、現段階では一番社会に組み込みやすいものであると考えられます。(持続的に生産可能とはいえ、利用量が多ければ持続的ではなくなる恐れはたぶんにありますが)
●二酸化炭素排出削減に貢献するか?
 これには疑問があります。まず、二酸化炭素排出削減の根拠として、もともと植物が大気中の二酸化炭素を吸収して成長するのだから、それをエネルギーとして利用すれば、排出される二酸化炭素はもともと大気にあった物だから収支はゼロ、という論理だったように思います。
 ただ、バイオエタノールを工場で生産する際にどれだけのエネルギーが費やされ、余分な二酸化炭素が排出されているかわかりません。
 それ以上に、海外で生産するとなると、生産した後、日本へ輸送しなければなりません。輸送のためにどれだけのエネルギーが費やされ、余分な二酸化炭素がどれだけ排出されるか。おそらく、二酸化炭素収支の面からいくと、プラスであるとは思えません。
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バイオエタノールについては、いくつか事実誤認に基づく議論がなされていますので、まず、そのことを指摘させていただきます。


・アマゾンの破壊について
バイオエタノールを作るためにブラジルでアマゾンが破壊されているという事実はありませんので、ご安心ください。アマゾンは法律で保護されており、これを破壊することは違法行為です。ブラジルのエタノールはほとんどサトウキビでつくられており、大豆でもトウモロコシでもありません。サトウキビは熱帯雨林気候では生育できませんので、主な産地はブラジル中南部のサンパウロ郊外および東部になっており、いずれもアマゾンから2千キロも離れています。サンパウロ近郊にはまだ開拓されてない広大な草原地帯が残されていて増産可能ですので、アマゾンでサトウキビを育てたとしても、経済的に競争できません。
・貧しい人たちの食べ物を奪っているということについて
昨年からトウモロコシの価格が上がっていることは事実です。しかし、アメリカでは30年以上前からエタノールを燃料として使っており、昨年から使い始めたわけではありません。急に価格が上がったのは投機筋がブームを見越して買った一時的現象に過ぎず、このところトウモロコシ価格は低下してきています。来年は暴落するかもしれません。
欧州では、食料が余っているので、農家に補助金を与えて食料生産を抑制している状況です。作りすぎたワインからかなりの量の燃料用エタノールが作られています。
もし飢えている人たちを気にするのなら、トウモロコシを直接食べるようにすればいいのですが、実際は家畜のえさとなり、肉製品として豊かな人たちの食卓に上っているのが現実です。
・アメリカが地球温暖化の美名のもとに世界穀物支配を進めているということについて
まず、ブッシュ大統領はエタノール使用の目的を地球温暖化対策だとは言っていません。
彼は、これから10年間にガソリンを20%減らすといっていますが、このため国内のトウモロコシでは足りなくなるおそれがあり、輸入に依存せざるを得ないかもしれません。世界に穀物を売っていくための戦略という理屈は成り立ちません。
アメリカの戦略は原油の中東依存度を減らして、国内資源を活用していくことです。
・数年前バイオエタノールを販売したメーカーがあったということについて
ガイアックスのことだと思います。ガイアックスの主成分は石油や天然ガスから作られるプロピルアルコールやMTBEで、バイオエタノール燃料ではありませんでした。

私の意見を書く余地がなくなっていまいましたが、最後に、セルロース系エタノールや風力、太陽光など別の方法を取るべきだとの意見について。これには賛成ですが、京都議定書の第1約束期間が来年から始まります。研究開発も重要ですが、省エネやバイオエタノールなど、やれることをやっていかないと、いつまでも目標は達成できません。とにかく行動に移すことによって、それをテコに研究開発は進むものだと思います。
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#3さんに賛成です。


アメリカの穀物戦略の意図が見え隠れします。

また大豆やさとうきび、トウモロコシなどのバイオ資源はブラジルも供給しています。いまやBRICSの一角ですが、ブラジルの経済成長の主因は穀物増産です。しかし問題なのは、その多くをアマゾンの熱帯雨林を切り開いて作付けしている点です。かの国では環境保護者の議員が農場の雇った殺し屋に殺されたり、先住民が脅迫を受けたりすることも日常的です。穀物が今まで以上に金になると判明した現在、ブラジルでは誰もアマゾンの喪失に抗議できなくなっています。

結局地球を破壊して「地球にやさしい」燃料を作っている。こんなバカげた現状なのですが、これからも続くでしょうね。
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質問者さんの意図を理解できていないのですが、私なりの個人的意見は次の通りです。



1.セルロース系を用いたバイオエタノールに注目すべき。とうもろこし、さとうきびの可食部位を用いたエタノールと、セルロース系エタノールは、区別して議論した方がよい。

#セルロース系を用いたバイオエタノールは、むぎわらやなど、農業残渣を原料としており、食糧とバッティングしない。

2.可食部位を用いたエタノールは、穀物価格を上昇させ、アフリカの食糧問題に逆行!という指摘も理解できるが、だからといって、いわゆるバイオエタノールを全否定するのは適切ではない。
市場原理が働くならば、農家の収益が増大し、供給量は増大するはず。
(短期的な価格乱高下は、また別の問題。)

3.上記のように、倫理的な側面ばかり注目するのは、バランスにかけ不適切。
アフリカの食糧問題は、従来から存在している。セルロース系エタノールにつなげるためにも、とうもろこし、さとうきびベースのエタノールを、ある程度利用すべき。

4.とはいっても、日本のバイオエタノール利用目標計画は、高すぎであり、税金の効率的利用から距離がある。
税金は、セルロース系を用いたバイオエタノールの「研究開発」や基礎研究など、民間企業が踏み込みにくい分野に特化すべき。
市場への大幅導入まで、税金で後押しするのは、税金の効率的利用とは言いがたい。

バイオエタノールに関しても、基本的に生産した地域で用いる方がよく、わざわざ日本が大量輸入までして利用するのは、効率的ではない。(ガソリンより安く輸入できたり、精製したガソリンより安くつくなら、話は別。)

5.バイオガソリン、といった名称は不適切。消費者の混乱や誤解を防止するためにも、混合割合を明示したE3(イースリー)などを用いるべき。(E10、E85など、導入していく計画なら、なおさらそうすべき。)

6.米国の動きは、日本にとっても、世界にとっても、ある程度、歓迎すべき。
食糧全般の値段は上昇したが、その分、石油の価格上昇は潜在的に抑制され、その恩恵を、日本や世界は間接的に享受している。

米国を非難するならば、CAFE規制にSUVが加わってない、乗用車の燃費や排気量に対し、懲罰的な累進課税措置がとられていない、(さらには、ガソリン・軽油への課税が低すぎる)といった社会構造に注目すべき。

以上、私見でした。
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急にアメリカがバイオエタノール導入を叫びだしたところがポイントであると思います。

アメリカの本当の狙いは地球温暖化対策なんかではなく、地球温暖化対策を口実にして本来食料であるはずの穀物を新たな戦略物資としてしまうことにあると思います。しかも表向きが地球温暖化対策であるだけに他国もあからさまにアメリカの案に反対できないし、生産国から見たら高付加価値商品として輸出できるようになる。結局はアメリカによる世界支配や飢餓、世界の格差を推進する事にしかならないと思います。
アメリカには熱効率の向上とか消費量そのものを減らすとかいう発想はできないんですね。
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鉱物を使わなくなることは良いことでしょうかね。


最終的には、燃料電池、太陽電池になっていくと思うので、それまでのつなぎでしかありませんし。

でも、数年前、日本でバイオエタノールを販売していたガソリンメーカーがあったんですけど、大手ガソリンメーカーと国が一緒になってつぶしたんですよね。それを今は、大手と国が後押しして広めようとしている。
そこがちょっと解せないです。
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 一見地球温暖化対策にはいいように見えますが、もともと食料であるものを燃料として使う、というだけで、貧しい国にとっては深刻な問題である、というのをテレビで聞きました。

姑息な手段なのかもしれませんね。風力とか水力とか地熱とか安全な原子力とか、ものを燃やすのではなく新しいエネルギー源に切り替えるのが根本的な解決だと思います。
(それか、原始時代の生活にもどってエネルギーを使わなくなるかですが、現実的には無理なので)
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