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この前粉末X線回析実験をしたとき,ガラス板を使わず無反射石英板を使いました.
どうして無反射石英板を使うのですか?
ガラス板ではだめなのでしょうか?

A 回答 (2件)

無反射試料板は本当に石英製でしたか?


私が知っている範囲ではSi(511)ウェハが使われていることが多いように思います。

ガラス板ではだめなのか? という質問に対しては、
「X線回折の測定結果から何を評価したいのか?」にかかわってきます。

試料量が十分にある場合の定性分析が目的であればガラス板で十分です。
逆に定量分析、特に結晶化度を評価したいのであれば無反射試料板は必須です。
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ガラスは非晶質ですので、X線回折の広い2シータ角度範囲において


「ハロー」と呼ばれる緩やかなピークが観察されます。
試料が少量のときはX線が試料の周囲の試料板に当たるため、
ガラス板を用いた場合は「ハロー」が試料の回折パターンに重なります。
そのような場合は無反射試料板を使用します。

無反射試料板は単結晶を特定の結晶軸方向に沿って切り出したもので、
X線回折の検出器の方向に回折X線が出ないようになっています。
無反射試料板の材質としては、シリコン単結晶などがあります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!
大変参考になりました。

お礼日時:2007/06/24 18:49

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