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昨日の「世界一受けたい授業」で
生物の退化についての話がありました。

そこで講師の方は「使わない器官は退化していく」として
足の小指の関節の数が減っている→いずれ小指はなくなる
などと言っていました。

ですが私の未熟な知識によると、
ある形質が集団の中で割合を増していく為には
何らかの競争原理がはたらいて、その形質が有利でなければ
割合が増えていく事はないと覚えた記憶があります。

確かに生存競争が激しい野生動物の世界でなら、
長い目で見れば、必要のない小指の間接の有無程度の
わずかなコストの差も影響してくるのかもしれませんが、

経済力と外見、性格以外では
ほとんど淘汰圧がかからない人間社会で
果たして小指の退化が広まっていくのでしょうか?

A 回答 (7件)

まず遺伝子の多様性がなぜ生じるかという話になりますが・・・


形質や淘汰圧とはまったく関係なく、遺伝子はある一定の割合で変異を起こします。「中立説」として提唱された概念ですが、ものすごく大雑把に言えば「形あるものは必ず壊れる」とも言います。

遺伝子が多少変異したとしても、形質にまで影響する事はまず滅多になく、その変異が排除されるような淘汰圧がかかることはありません。しかしその変異が積み重なると、形質に影響するようになります。たいがいはその形質が壊れていくような変化であり、そうなると淘汰圧によって排除されますが、ごくたまーに有利になるような変化を起こすことがあり、これが進化につながります。

ところが、その形質が壊れたところで淘汰圧によって排除されなかったらどうなるかと言うと・・・形質がどんどん壊れていき、これが退化につながるわけです。「形あるものは必ず壊れる」というわけです。

つまりこの文脈の中では進化と退化は別の概念になりますね。

この回答への補足

「中立説」ですか・・・。初めて聞きました。

噛み砕いて言うと淘汰圧が掛からない場合、
形質はどんどん単純化していく変化の方が
頻度が高くなる…ということでしょうか?

補足日時:2007/07/01 18:12
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>なんで減る方向に壊れるんでしょうか。



車でもコンピューターでも何でもいいのですが、道具を永い間使用していてどこかが壊れたとします。すると大概は機能が低下します。機能が向上することはまあ滅多にないでしょう。

それと同じで、淘汰圧が働かない場合には指の機能が減る方向には退化しても、増える方向に退化することはまあ滅多にない、ということです。遺伝子であったも他のモノとそう大した違いがあるわけではありません。

そうではない場合も考えられます。たとえば指の数を減少させる遺伝子があり、そこが壊れて異常を生じれば指の数が多い人間が生じてきます。

逆に言えば、もしそういう状況が生じた場合、「指の数を減少させる遺伝子」が存在する、という証拠になりえます。その壊れ方から、その遺伝子がどのような働きをしているのかを推理する事もできます。
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>噛み砕いて言うと淘汰圧が掛からない場合、


>形質はどんどん単純化していく変化の方が
>頻度が高くなる…ということでしょうか?

いや、もっと一般的な話です。まったく何の手も加えなければものは必ず壊れます。壊れない場合にその理由が必要なのです。「遺伝子」もまた然り。
「遺伝子」の場合は「淘汰圧」が壊れない理由です。壊れた遺伝子が淘汰されることにより遺伝子が維持されるのです。

「淘汰圧」が加わらなければ「小指」を形成する遺伝子もいずれ壊れる、というだけです。
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この回答へのお礼

仮に5本の指を作る遺伝子が「壊れていない」正しい遺伝子とした場合、
それが4本になるのも6本になるのも遺伝子が壊れるからですよね?

なんで減る方向に壊れるんでしょうか。

お礼日時:2007/07/02 09:34

 小指が退化するかどうかは疑問があります。

だって、私、キーボードを叩くとき、小指も使ってますから (^o^;

 ま、学者じゃないんでホントの所はわかりませんが、江戸幕府の将軍様は、代を重ねるごとに顔がとんがっていくらしいのです。なんでかというと、「カタイ物を食べなかったから」と言われています。つまり、物を噛むために必要な筋肉がすっかり衰えているんですね。代を重ねるごとにそれが続き、家系的に固定される。

 で、思い出したのですが(というより、これを思い出したから書きたくなったのですが)、なにかの本で、アフリカの黒人を相当数ヨーロッパに連れて行って、結婚はその人たちの人種内だけでやっていても、1000年たつと肌の色は白くなる、という話を読んだことがあります。

 生存上のコストの差だけではなくて、遺伝子的には存在しても、刺激によって(刺激がなくなることも含めて)機能を発揮しなくなる場合もあるんじゃないかと思っています。

 つまり、小指を形成する遺伝子は相変わらず存在していても、小指を形成しなくなることもあるのではないか、と思います。
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この回答へのお礼

小指ってのは足の小指の事です。
勘違いさせてしまって申し訳ありません。

黒人の話は面白いですね。
でも元々有色人種が住んでた地域に白人が入植していますが、
肌の色は変わりませんよね。不思議です。
もっと時間が経たないと分からないのでしょうか。

お返事、どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/07/02 09:31

人間の中にも、日本人のように高度情報化社会の中で生きる人間もいれば、アフリカや南米などでは今でも非常に原始的な暮らしを続けている人間もいますよね? この段階ですでに別の種として分化するのに必要な圧力(ある意味では、淘汰圧でしょうか)はかかっているのではないでしょうか。



足の小指の役割については詳しく知らないので退化するかはお答えできませんが、本当に必要が無ければ、やはり退化(無い方向へ「進化」)するかもしれません。

ただ、野生動物の場合、体を作るコスト(エネルギー)と食べることで得られるエネルギーは常にギリギリですから必要のないところはカットされやすいでしょうが、人間の場合は栄養がありあまってますから、もしかしたら小指も維持し続けるかもしれませんね。

この回答への補足

確かに同じ人間とは言えども、
住んでいる環境が異なれば圧力の種類、大きさも異なってくると思います。

なので原始的な生活をし、エネルギーが豊富でない生活をしている
集団ならば不必要な器官が退化していく事も
なんとなく理解できますが、

果たして先進国で有利にも不利にも働かない変異が
増えていくものでしょうか。

補足日時:2007/07/01 19:17
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そのTVは見ませんでしたが、「ほんまかいな」という気はいたします。


私は、進化論さえ、一学説としか思っていません。
学生の頃は、ご質問のとおり教えられましたが、退化を受け入れることは出来ても(確かに使用しない筋肉等は弱まることはあっても)それ自体が消滅するとは、にわかには、信じがたいですよね。
説明としては、筋は通っていて、解かりやすくても、学説の一つだと思います。素人ですが。

生命、生物の世界は、そんな一筋縄で説明できるほど単純でしょうか?
確かに、ある種のどこそこの部分は生きていくのに必要ないから退化した、その痕跡はここの部分であるという手の説明は説得力がありますが、眼の前の事実を説明するために、人間が考えたロジツクであるとも思えます。かつては、機能していたという証明が欠けているようにもとれますし、端から、その生物には、その機能は無かったとも言えるような気がします。

素人考えですみませんが、素直な感想です。
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この回答へのお礼

確かに使わない機能が、その個体が生存している間に
衰えるという事はあると思います。
(筋肉、顎の骨格など)
しかし、それは遺伝しないはずですよね。

カエルが一代でサルになるような物凄い突然変異が起きたとすれば、
何らかの器官であったような痕跡も、
実際にはその機能はなかったかも知れませんが、
徐々に少しずつ進化分化していっている以上、
何らかの名残という物は残ってもおかしくないかなと思います。

どうもありがとうございました^^

お礼日時:2007/07/01 14:58

自分もTV見ました


人間は500年以上その姿、形は変わっていませんが
あと数百年たてばなんらかの進化(退化)が起こりうる可能性が
あると 言うことではないでしょうか?
少しずつでも骨がくっついて1つになったり
筋がない人もいるなどありますから 統計的なお話だと・・・

この回答への補足

レスありがとうございます。

しかし、その種すべてが何の淘汰圧もかかることなく、
すべて同じ方向に進化するという事がありえるのでしょうか。

サーベルタイガーやマンモスの不必要な程巨大化した牙などから
生物には潜在的に進化する方向が定められているという説も
昔はあったようですが、
現在では否定されていると聞いた事があります。

補足日時:2007/07/01 10:15
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