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写真印刷はよく染料がいいと聞きますが、なぜ顔料じゃよくないのでしょうか?

A 回答 (3件)

染料と顔料の特徴をまとめてみましょう。



■染料
・水に溶ける性質を持つ
・水に濡れるとにじむ
・紙に浸透するのでこすってもはがれない
・滑らかな水彩絵の具のような質感
・時間の経過と共に色落ちする

■顔料
・水に溶けない性質を持つ
・水に濡れてもにじまない
・紙に乗っている状態なのでこするとはがれる
・油絵のようにべっとりとした質感
・時間が経過しても色落ちしにくい


恐らく、このような特徴を元におっしゃられているのだと思います。
でも、インクも進化しており顔料でも染料並みのきれいさを表現できるようになってきていますよ。

参考URL:http://arena.nikkeibp.co.jp/article/qa/parts/200 …
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プリンタの修理屋です。



ミクロの目で見ると普通紙の表面は非常にザラザラで、染料インクで印刷してもインクが染みて行ってしまい、ニジミなどの問題がありました。
そこで、紙の繊維の目にあわせた粒径が大きい顔料のインクが開発されたわけです。
紙に染みていかず、しっかりとした黒になります。

写真の画質で問題になるのは、用紙の平滑さでした。発色そのものはインクの調合である程度はコントロールできますが、肝心の紙が平でなければ着弾制度も低くなりますし、反射も不安定になります。
もう一つ、発色の階調を上げるために薄めのインクで何度も吹きつけるために、用紙には大量のインクが吹きつけられます。
普通紙では用紙がしわしわになり、平滑さが保てませんし、安い光沢紙でも似たようなことになります。

そこで、写真紙は平らで水分の吸収性能を一段と高くし、表面に色目のみを残していくわけです。

ここに先ほどの顔料インクを吹きつけると、水分はすぐに吸収されるのですが、顔料成分は表面に残り、悪いことに平滑な表面では喰い付きもわるく、ただ乗っているだけに近い状態になるわけです。

キヤノンのBCI-3eBk、BCI-9PGBkなどのインクはそういうことが言えます。


ただ、約1年遅れで発売されたPro9500は10色すべてが顔料インクです。
写真紙用に開発されたインクなのでしょう。
しかしながら、対応している用紙は「スーパーフォトペーパー」までで、最上位の「プロフェッショナルフォトペーパー」には対応していません。(印刷しようと思えば出来ますが)
その辺りが顔料インクと写真紙の相性で乗り越えられなかったところだろうと思います。

デモ機でテストしてみましたが、発色は押さえられたかんじで素人目には非常に地味に感じます。
むしろ4色のプリンタの方が素直にきれい(≒派手)と感じます。
ただし、これは素人の目の話で、目の肥えた人には自然な発色と言うことで好評でした。
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原理的にNo1さん、No2さんのいわれている通りです。


実際以前使ってみた時の感覚で言いますと、
染料インクは紙に染み込む、顔料インクは染み込まない
というのは結構重要で、白色の部分の多い写真を印刷すると、
白というのは、インクを吹き付けないことで表現するので、
顔料インクですと、インクを吹き付けられた場所と、吹き付けない
場所とでは、光沢感や質感などが、変わって見えてしまいます。
そのため、写真を見た時なにか違和感があるように感じる時があります。
特に光沢感が高い、いわゆる「写真用紙」を使う時に、
そのような状態がおこりやすくなります。
もちろん、その欠点を克服するため、白の部分には、色を含まない
(透明や極薄いグレー)のインク?を吹き付けたりするプリンタもあります。
染料ですと、インクが染み込み、元の紙の表面の質感がそのまま
でますので、光沢感や質感が全体に均一に見えます。
なので、染料が良いと言われたりすることもあります。
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