プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

いつもお世話になっております。

最近、IVHについて勉強する機会がありました。
IVHに適した血管として、内頸・外頸静脈、鎖骨下静脈、橈側皮静脈、尺側皮静脈、大腿静脈などがあり、鎖骨下や内頸を選択する場合が多い、とありました。
その際、『食道癌患者の場合は大腿静脈を選択することがある。それは何故か?』と先輩から課題を出され、調べています。…が、どうも明確な答えに辿り着けません。
鎖骨下静脈を選択した場合気胸のリスクがあるように、食道にバリックスがあれば破裂の危険性を考慮して下肢の静脈を選択するのかな?と思ったのですが、課題は『癌』…。何故でしょう?

また、食道癌のオペ前にIVHを挿入された患者様を見ましたが、大腿静脈ではなく、尺側肘皮静脈でした。(歩行の妨げになるからでしょうか?)

やはり、食道に近い血管は避ける、ということなのでしょうか?
よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

 そもそもCVC(ちなみに、IVHは「高カロリー輸液(療法)」のことで、それに使うカテーテルをCVCなどと呼びます~まあ、IVHカテーテルと行ってしまえば良いのでしょうが・・・閑話休題)の目的によって、入れる場所も決まってくるのではないでしょうか?



 単にIVHが目的であれば、肘から挿入する様な細いものでも良いでしょうし(合併症の少なさも魅力ですね)、手術中の循環管理が目的であればソケイ部から挿入する(術後安定すれば、歩行開始前に抜いてしまう)方法も有りでしょう。また、食道がんの場合、術式によっても話が変わってくると思います(袈裟懸け切開の左開胸開腹で、下部食道を摘出する場合とかなら、CVCをどこから入れても良いでしょうし)。

 この場合、先輩のお題には「ことがある」とあって、そのあたりから考えると一般的な右開胸、正中開腹、頚部吻合の場合、頚部はまんま術野になってしまいますし、右の鎖骨下も(術野ではないものの)あまり良い気分ではなく、かと言って左の鎖骨下は合併症(胸管損傷やマルチルーメンカテーテルによる上大静脈損傷)の点であまり使いたくない(体位も左下側臥位ですし)ので、ソケイ部から入れることもある、といった程度の理由でしょうか?とはいえ、個人的には手術中本当に必要なCVCなら右鎖骨下から入れると思います。下大静脈経由の場合、万が一手術中にそこを損傷したら、せっかくCVCから入れた輸液や薬が心臓や上半身に届きずらくなります(管が入っているとクランプもやりづらいでしょうし)。一般に、全身麻酔直前のCVC挿入は、気胸のリスクを考慮して鎖骨下は避けるものなのですが(手術中の人工換気で気胸が悪化することもありますし)、このような場合はどうせ開胸になって胸腔ドレーンも入りますので、気胸になっても安心という不謹慎な理由もあります。

 まあ、とはいえ正答はその先輩のみぞ知る、でしょう。
 以上、先ずはご参考まで。
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癌だけではありませんが食道や気管等に疾患がある方に鎖骨下から入れると肺や疾患そのものにへのの影響やリスクが高くなります。


大腿は歩行する方にとっては大きなリスクですし感染のリスクが高まる為、一番、その方にとってリスクが少ない血管をケースバイケースで選びます。
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