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高校の頃、古文の授業で
尊敬語は「お~になる」「~なさる」で、「お~なさる」は×と習いました。
古文の定期テストの現代語訳の問題で「お~なさる」を使ったら
「そんな日本語は無い!」と赤字で書かれ×になってました。

でも。
「お帰りなさい」や「お休みなさい」など、
「お~なさる」の表現は現代でも使われていますよね?

結局のところ、現代において「お~なさる」は○ですか?×ですか?
(高校の頃はこの疑問に気づかず、最近になって気になりだしました)

A 回答 (5件)

「お~なさる」の例で一つ考えたのですが、「お勉強なさる」なら、不自然ではないかもしれません。



「ご~なさる」や、「お~をなさる」なら、いくつかありそうです。
「ご結婚なさる」「ご旅行なさる」「お仕事をなさる」などです。

なお、「お~なさい」と「お~なさる」は、違うと思います。
帰るの尊敬語は、「お帰りになる」(帰られる)です。
「お帰りなさる」は、現代では不自然でしょう。
休むの尊敬語は、「お休みになる」(休まれる)でしょう。
「お休みなさる」は、そのままの表現では不自然だと思います。
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「お~なさる」は正しい尊敬表現です。


古文にも近代小説にも頻繁に見ることができます。広辞苑、岩波国語、大辞泉、大辞林のすべてに用例が載っています。

その先生は、「お~なさる」を二重敬語ととらえ、かつ、二重敬語のすべてを間違いだと考えていたのではないでしょうか。
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「敬語の指針」(文化審議会答申 下記URL)の24ページには、尊敬語の一般形の一つとして「ご……なさる」を掲げ、次のように述べています。


>ご……なさる(例:利用する→御利用なさる)
(注) 「ご……なさる」の形は,サ変動詞(「……する」の形をした動詞)についてのみ,「する」を「なさる」に代えるとともに「ご」を付けて作ることができる。ただし,「ご」がなじまない語については,作ることができない(後略)。

同指針には「お……なさる」については何も書かれていません。ただ、同指針を作成した審議委員のお一人菊地氏(東大教授)は、著書で次のように書いています。(省略有り。( )内は要約。)
>(「お/ご~なさる」の使い分けや、使用の制約などについては)「お/ご~になる」の場合と基本的に同様である。漢語サ変「出席する」の場合は「ご出席なさる」となるが、和語動詞「読む」の場合は「お読みなさる」となるわけである。ただし、「ご~なさる」と「お~なさる」とでは前者の方がはるかによく使われる(これは、前者が「ご出席」のように「ご~」の部分だけが名詞として使え、それに「なさる」の付いたものという趣で使われやすいのに対し、後者は一般に「お~」の部分だけでは名詞として使われにくいからだろう。たまたま「お~」の部分が単独の名詞としても使われやすいケースでは「お話しなさる」「お調べなさる」「お引きとめなさる」「お取り扱いなさる」などのように「お~なさる」の形も使われやすい)。「敬語」(菊地康人 講談社学術文庫 178ページ)

菊地氏の見解によれば、「お~なさる」も(頻度が少ないとは言え)普通に使われる尊敬語といっていいでしょう。ただ、氏をメンバーとしながらも「敬語の指針」では規範的な一般形としてこれを掲げていない点から見て、同審議会の中にもこの言い方を拒む人間がいたということがうかがえます。

また、「日本文法大辞典」の「なさる」の項(明治書院 執筆者:小松寿雄)には、
>「なさる」をもととした「お(ご)……なさる」という形は、江戸時代、ことに江戸語において最も重要な敬語形式の一つであったが、江戸末期成立した「お……になる」と漸時(ママ)交替し、今日では「お……なさる」はあまり使われなくなった。<
とあり、
「日本語文法大辞典」の「なさる」の項(明治書院 執筆者:山内啓介)には、
>「お・ご」が動詞の連用形に上接し「なさる」が動詞の連用形に下接して「お・(ご)―なさる」の形で用いる。
>(ロドリゲス『日本大文典』(室町末期に書かれた日本語研究の第一級資料で「お―なさる」の原型である)「お―なさるる」について(中略)動詞と助辞の複合語で、敬度は話し言葉で最高のものとする。
>現代語の話し言葉で尊敬表現の型の中心である「お―になる」が江戸時代後期に成立するまでは、「お―なさる」が尊敬表現形式で最も重要度の高いものであった。
とあります。
歴史的に見れば、「お~なさる」を否定することは難しいでしょう。

結局、今では「お~になる」に取って代わられた感はあるが、「お~なさる」は由緒正しい尊敬語である(であった)とは言えるでしょう。
「お帰りなさい」「お休みなさい」などはその名残なのではないでしょうか。
今ではあまり使われなくなったとはいえ、「お~なさる」を全否定する教師の言い分は全くナンセンスだと思います。ましてや古文の口語訳では「お~なさる」がぴったりフィットする場合も多いので、それを古文の教師(でしょう?)が否定するなんて何をかいわんやです。

参考URL:http://www.bunka.go.jp/1kokugo/pdf/keigo_tousin. …
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「お~なさる」は、古風ですが、由緒正しい敬語表現です。


本来は「お~なされる」でしたが、「なされる」(為す+れる)が「なさる」に変化したのは、「下される」が「下さる」に変化したのと同じです。
>十日より見張場へ【御出(おいで)なされ】、十一日より通行留。十五日迄にて相済む。十七日朝、【御返り(おかえり)成され】候。
http://www.asahi-net.or.jp/~hm9k-ajm/musasinorek …
「おいでなされる」「おかえりなされる」が「おいでなさる」「おかえりなさる」になりました。
「おかえりなさい」と言うのは、この「おかえりなさる」の活用したものです。

結局のところ、正しいけれども現代ではほとんど使われないため、間違いとみなされるおそれがあるので、使わないほうが無難ですが、
「そんな日本語は無い!」と言うようでは「古文」を教える教師の資格がないと言っていいでしょう。
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この回答へのお礼

皆様、回答していただきありがとうございます。
高校の頃2人の先生に古文を習ったのですが、
1年の時の先生は「そういう使い方をした人もいたが、厳密に言うと間違い」とし、
2、3年の時の先生(「そんな日本語は無い!」と書いた先生)は
「二重敬語なので間違い」としていました。
(当時は「そういうものなんだ」と思ったので特に質問もしなかったのですが)

間違いと捉えられる可能性もあるので、使わないほうが無難ですね。
少なくとも、私の高校では間違いとしていたし。

お礼日時:2007/09/16 19:45

「お~なさる」自体については皆様の意見に相違ないと思いますが、「lemon_hana様がテストで回答なさった『お~なさる』の使い方は正しかったか」という話になると一概には言えないですね。

気づかないうちに「正しい表現」と「正しい表現のようだが間違ってた表現」を混同していることもあると思います。文脈から考えておかしかったり、「~」の部分に入っている言葉がおかったりする事があるということです。
(上記内容はこの質問の趣旨とずれるかもしれません)
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