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アルフレッド・デザンクロのサキソフォーン四重奏を練習しているのですが、
高校の顧問から、作曲者の求める音楽、音色を
その人の生まれた国や時代背景などから読み取るように言われました。

そこでデザンクロについて調べてみたところ、彼は1912年フランス生まれ、ということですが
近代のフランスについての文章を読んでも、どんな音楽が求められているかいまいちつかめません。
例えばスペインの音楽ならとても情熱的(考えが単純ですが^^;)、だとか
戦争をイメージして作った曲などはわかりやすいのですが・・・

どんな音色で、何を思い浮かべて、この曲を表現すればいいのでしょうか?
アドバイスお願いします!

A 回答 (3件)

こんにちは。

アマチュアの管楽器経験者です。
デザンクロのサックス四重奏は,アンサンブルコンテストで他の団体がやっているのを何度か聴いたことがある程度なので,大したアドバイスもできませんが。

しかし,先生も難しいことをおっしゃいますね(笑)
その通りではあるんですけれども,「言うは易く行うは難し」の典型的な例かと思います。

まず,アドバイスの前に余計なお世話ですが,
 ☆楽譜そのものから読み取るのが大切
 ☆人に教えられたのではなく,自分(たち)が本当に実感したものを表現するのが大切
ですので,自分たちで楽譜を音にして,それを聴く中で「ここはこういうイメージの響きだからこういう音色にしたい」と作っていくのが王道かと思います。「デザンクロだからこうでないと」という先入観はあまり持たない方がよいかもしれませんね。


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・・・と,以上は余計なおせっかいで失礼しました(汗)
もう少し具体的に。

「デザンクロってどういう音楽なの?」というのをピンポイントで考えるより,音楽の歴史的な流れで考える方がイメージしやすいかもしれません。(逆に,そうしないとなかなか見えてこない)

どこまで遡るかが難しいですが,直接のつながりがありそうなのはラヴェルとドビュッシーでしょうか。彼らは「印象派」と呼ばれる作曲家たちで,それまで(19世紀末~20世紀初頭まで)ドイツなどで主流だった「ロマン派」が,音楽によって呼び起こされる人の感情の動きに焦点を当てていたのに対し,音そのもの・響きそのものを繊細に表現するような作品を作りました(注:かなり極端に書いてますし,ここから先もそうです)
その後,フランスでは「六人組」という人たちが登場します。ラヴェルやドビュッシーの音は複雑で曖昧でもやっとしすぎている,という反省/批判のもとで,もっとシンプルに・もっと明快に,を目指しました(新古典主義,などと言ったりもします)。印象派の音楽に比べるとずっとモダンで歯切れのよい響きがしますが,そんな中でも遊び心と知的な洗練があるような感じです(あくまでも個人的な感想,ですが)。
デザンクロは,ちょっと調べたところ,この六人組の少し後の世代にあたるようですね。

・・・と,すごく大雑把にはこんな感じかと思うのですが,実際のところ,ロマン派や印象派や六人組がどういう音楽なのかを知らないと,単なる雑学であって表現上は大して意味を持ちません。
例えば,ですが,室内楽の作品を音楽史を追ってざっと聴いてみると,デザンクロの位置づけやイメージがつかみやすいかもしれません。

 ☆モーツアルト クラリネット五重奏曲 (ある意味での元祖,6人組が帰りたかった理想)
 ☆ブラームス クラリネット五重奏曲 (モーツアルトから表現を濃厚にしていって到達した音楽)
 ☆ドビュッシー 弦楽四重奏曲 (繊細な音の響き)
 ☆プーランク 六重奏曲 (ドビュッシーが手にした代わりに失った何かを取り戻そうとして)

デザンクロは意外とプーランクよりはドビュッシーに近い感じもするかもしれませんが,それに加えて現代風の歯切れよさもあるように思います。


以上,長文失礼いたしました。
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この回答へのお礼

うーん、奥が深いのですね!
先生は日ごろからなかなか無茶な人なので慣れてはいますが(笑)
プロが演奏した音源を6つほど持っているのですが、
どれも違った仕上がりになっているんですよね。当たり前ですが^^;
色々研究してみて、その結果+自分達の個性を出した曲作りをしていきたいです。
参考にさせて頂きます。ありがとうございました!

お礼日時:2007/10/22 14:40

その作曲家も作品も知らないのですが、実際に活躍したのは20世紀半ば、サクソフォーン四重奏は1964年の作品のようですね。



当時のフランスの、音色や演奏の好みとか傾向をうかがうヒントとして、パリ音楽院管弦楽団の録音を聴いてみるのはどうでしょう。
アンドレ・クリュイタンスの指揮で1960年前後の録音がかなりあって、録音状態も悪くなく、いまだに現役盤として販売されています。
ラヴェルの管弦楽曲(ボレロ!!)、フォーレのレクイエムなどなど、よその演奏では聴けない、今はもう失われてしまった(パリ管弦楽団に再編されてからインターナショナル化してしまった)、古きフランスローカルの響きとはこういうものかと想像できます。
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この回答へのお礼

近いうちに聞いてみます!
ご回答ありがとうございました^^

お礼日時:2007/10/22 14:09

その作曲家の生きてきた時代を知ったり、どのような生涯だったのかを知っておくことはとても意味があるし重要なことだと思います。


ですが、質問者様も感じているように、その情報が直接的に音色に反映されるわけではないと思います。分かりづらい表現かもしれませんが、「知っているからといって何かが大きく変わるわけではないけれど、知っているのと知らないのとでは大きく違う」ようなことだと思います。

本当に自然な奏法が身に付いていないと、イメージや自分の思いは音色には反映されません。色んなことをいっぺんにやるのは不可能ですから、
■まずそのアンサンブルをやる前の時間にきちんとした奏法のための訓練をし、
■次にその曲を技術的に確実に吹けるような練習。
■それとはまた別に今回調べたような事を読み返してみる。
■みんなでのアンサンブル練習。

このように一つずつ確実にやっていくのが良いと思いますよ。


参考になりましたか?(^^;
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この回答へのお礼

自然な奏法、それが一番大切で難しいことですよね。
ご回答ありがとうございました!

お礼日時:2007/10/22 14:05

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