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如来というのは仏のことですよね。
仏教を開いたのはお釈迦様(ゴータマシッダルタ)と聞いていますが、
その人物が釈迦如来ですか?
釈迦如来・阿弥陀如来・薬師如来は別人ですよね。
しかし同じ境地に達した人なのでしょうか?
時代的に言うと3人の前後関係はどうなっているのでしょう?
お釈迦様が仏教を開いたのに、3人は同格なのでしょうか?
お釈迦様は仏教で最高位ではないのですか?

これらのことについて全くわからず、少し調べてみたのですが難しくてよくわかりません。
わかりやすく教えていただけたらうれしいです。

A 回答 (2件)

ANo.1です。



>ということは、観音様や~菩薩というのも実在した人物というわけではないのでしょうか?

そうですね。実在した「菩薩」は、修行時代のお釈迦さまだけで、観音菩薩も地蔵菩薩も、実在の人物ではありません。
「行基菩薩」など、実在の高僧が“生き神様”みたいな意味で、「~菩薩」と呼ばれたりすることはありますが、お寺などで「○○菩薩」としてお像が祀られているような菩薩、経典に書かれているような菩薩は、皆フィクションです。

観音菩薩を初め菩薩方は、薬師如来や阿弥陀如来よりも、さらに我々衆生に近い存在として描かれています。
お悟りを開かれた最高の存在である仏さまよりは、まだ修行中の身である菩薩さまの方が、衆生に近い存在、親しみやすい存在ということです。
社長に直接お願いするよりは、営業の社員にお願いした方が、取引がスムーズにいく……こんな譬えをすると、また宗教家の方からは怒られるかもしれませんが、そういったイメージだと思います。

この回答への補足

本当にわかりやすいご説明ありがとうございました。
感謝感謝です。
菩薩・如来・観音など、普段良く聞くことがらでも、実際には全くわかっておらず、ふと知りたくなり、投稿した次第です。
ありがとうございました!

補足日時:2007/10/29 15:03
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釈迦如来が、仏教の開祖、ゴータマ・シッダールタで間違いないです。


「如来」とは、「仏」(悟りを開いた人)に対する尊称の一つですので、釈迦如来=釈迦仏ということです。
如来=仏は、仏教では最高位ですから、お釈迦さまもお薬師さんも阿弥陀さまも、皆、その最高位に到達した方々です。

けれど、歴史的に言いますと、現実にこの世に存在したのは釈迦如来だけであって、阿弥陀如来も薬師如来も、現実にこの世に生きた人ではありません。まあ、要はフィクションの存在です。

薬師如来は、『薬師経』というお経の中で、東方の浄瑠璃世界の教主として、衆生の病苦を救い、無明(煩悩の苦しみ)を癒してくださるいう設定で描かれています。

また、阿弥陀如来は、西方の極楽世界を主宰するという仏で、すべての衆生を救済しなければ私は成仏しないという誓いを立てて、その誓いが成就して阿弥陀仏となったとされています(ですから、我々衆生は全員すでに救われているはずなのです)。

お釈迦さま以外はフィクションですので、現実の時代的な前後関係はありません。経典やそれを解説した書物などには、フィクションとしての時代設定もあったと思いますが、私はそこまで詳しくないので、申し訳ないのですが、今すぐにはお答えできません。

薬師如来や阿弥陀如来は、それぞれの経典という物語の中で修行をして、釈迦如来と同じように悟りを得られたとされています。
では、何故、そんなふうにいろいろな仏さまが登場したかといいますと。

「方便」という言葉がありますが、これはもともと仏教用語で、“衆生を教え導くための巧みな手段”ということです。お釈迦さまは、難しい真理は凡夫には理解しがたいので、仮にわかりやすい用語を使って、我々を真理の世界へ導こうとされたのです。

例えば、薬師如来は薬壺を持っていて、“医者が病人を救うように、煩悩という病を治療してあげよう”という物語設定がなされています。
「薬師如来は病気を治す医者なんだよ」と言われれば、「ああそうか、ありがたい、お薬師さんに治してもらおう」というふうに、仏教の難しい教えを知らない人でも、仏教の教えに近づきやすいように説いているのです。

薬師如来も阿弥陀如来も、そういう方便の一種と言うことができると思います。

と、こんなふうに書くと、信仰している方からは非難が出てくるのかもしれませんが、わかりやすく解説するための方便ということで、お酌み取りいただければと……。
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この回答へのお礼

本当にわかりやすいご説明ありがとうございました。
ということは、観音様や~菩薩というのも実在した人物というわけではないのでしょうか?

お礼日時:2007/10/29 11:09

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