街中で見かけて「グッときた人」の思い出

現在の液晶モニタの主流は、XGAからSXGAへ移行しようとしていますが、SXGAのような中途半端な縦横比の規格よりも、SXGA+やUXGAといった規格のほうが好ましいのに、いざ買うとなると半端な値段じゃ済まないところが困りもの。
素人の私でも、高解像度になればドット欠けなどの確率も上がるので、液晶パネルの歩留まりが悪くなるところまでは推察できます。
しかしながら、ノートパソコンにはSXGA+やUXGAなどの高解像度液晶が搭載され、そこそこの値段で販売されているというところが納得いきません。

できれば素人の推察でなく、実際に商品を開発なさている方の意見がお伺いしたいと思っております。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

どなたも回答されないようですので、遅ればせながら・・・



要は、ノートに比べてモニタの方が割高なのは何故?ということでしょうか・・

私は技術者なので経営・価格についてハッキリとは断言しにくいのですが、それでも理由はいくつか考えられます。

1.ノートの主流は12~15インチ、モニタは既に15インチ以上が主流。
現在稼動中の(特に韓国台湾の)生産設備(要するにマザーガラスの大きさ)を鑑みるに、15インチを超えるものは取り数(1枚のマザーから何枚のパネルがとれるか)の観点でかなり不利。単純に15インチと17インチの生産能力を面積比で比較してはイケナイということです。

2.台湾メーカー(恐らくノート向けが主流)が、採算無視の価格引き下げを断行した。
ここ1~2年の間に急速に台湾メーカが立ち上がりました。台湾メーカは採算を度外視してでも普及率を高める必要があったために価格引き下げを行いました・・と聞いています。日韓のメーカはこれに脅威を感じて追随せざるをえなかったのです。

3.ノートPCメーカも戦略面から本体価格をあまり上げなかった。
背景には、2000年時点で比較してもノートとモニタの出荷台数はノートの方が3倍近くある、ということがあります。(今はその差はかなり縮まってきましたが)
当たり前ですが大量に出るものの価格は下がりますし、パネルメーカとも専属契約を結びますので、パネルの(パネルメーカからの)出荷額自体も大きく異なります。

4.ノート向けパネルとモニタ向けパネルは(例えインチ・画素数が同じでも)同じではない。
ノート向けは薄さと消費電力が最優先ですのでバックライトはエッジ型1灯、液晶のモード(種類)もTNと呼ばれるものが主流です。
TNは台湾などの後発メーカでも生産しやすい(技術的に歴史がある)、最も明るくしやすい、などのメリットがある反面、視野角が狭く、モニタ用途としては敬遠される傾向にあります。
モニタ向けの主流は、バックライトは直下で4灯とか6灯、またモードはIPSやMVAなどの最新のプロセスを用いたものです。
これらのモードは技術的には難易度が高く、当然価格は上がりますが、視野角が広いのが特徴です。

以上が私の知る(推測する)理由です。参考になれば。
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この回答へのお礼

lachesis-r様、丁寧なご説明ありがとうございました。
特に回答4に関しては素人の私には知り得ない情報でしたので説得力がありました。

とはいうものの、すべてのユーザーが画質のみを求めているとは限らないわけで、解像度優先の商品開発がなされないのは何故なのでしょうね。
通常の用途に限れば、色の再現性よりも高解像度による画面の広さのほうがユーザーにとっての利便性は高いのではないでしょうか。
ノートPCに搭載している液晶であれば、少なくとも商品として成立しえない品質だとはとても思えませんし、商品ラインナップの厚みを増したり、他社との差別化を図るには高解像度モデルは存在意義があると思えます。

個人的には1600×1200の19インチクラスの商品が7~8万円で買えるようになることを期待しております。
もちろん安いに越したことはないのですけどね。

お礼日時:2002/09/22 21:25

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