10代と話して驚いたこと

サブプライム問題のために景気が後退するのか、
景気が後退してきたからサブプライム問題が表面化したのか、
どちらが本当なのでしょうか?
分かりやすく教えてください。

A 回答 (3件)

卵が先か鶏が先か・・ですね。



まず、サブプライムローンとは本来なら銀行が貸し付けしない低所得者やブルーワーカーなどに、住宅購入資金を貸し付ける融資です。

貸す方は元々返済能力の低い人への貸付を行うわけですから、リスクが高いわけです。そのため金利を高く設定しています。

このローンは、例えばの話
最初の2年間は毎月3万円ずつ返済すればいいですよ。と客を呼び込みます。
しかし、2年後からは毎月10万円ずつの支払いになりますよ。
という約束での融資です。

毎月3万円のローンは支払っていけた人でも2年経ち、毎月10万円は支払えなくなりました。その時には家を売って返済するという約束だったのですが、上昇を見込んでいたはずの住宅価格が下がってしまったのです。
住宅価格の上昇を見込んで次々に住宅を供給したために地域によっては供給過多で住宅価格が下落してしまったのです。

ここで、ローンを支払えなくなった人々が自己破産などしたため、本来なら化した人が住宅を売ってそのお金を回収しようとしても元の価格より下がってしまったのですから、お金を貸した人は大損です。
大損したのはお金を貸した人ですが、一つの会社、一人の人がお金を貸した訳ではなくて、大金持ちの皆から集めたお金を一つの箱に入れてその中から貸していたのです。(債権の証券化)
大金持ちの人たちやお金が余っている会社は、貸したお金が全額返ってこず、大損しました。
元々大金持ちの人たちは株などもやっていますから、サブプライムに投資して損したお金を取り戻そうと株を売って株式市場から沢山のお金が引き上げられました。需要が減った株は下落し、株式投資をしていた小金もちも大損しました。
引き上げられたお金は投資先を失い、これからは原油だ!と思った大金持ちは挙って原油を買いに走りました(原油先物)

これらにより原油が高くなり、バイオエタノールの原料である穀物価格も上昇し、物価が上がりました。
小金持ちたちは株で損したため消費を控え、普通の人たちも物価上昇したため消費を控え、株式低迷のニュースを聞いた人たちが消費を控え、サブプライムに投資した会社の社員のボーナスなどが減り消費を控え、
景気が悪い方向へと向かっている最中です。
景気が悪ければ当然住宅は売れず、さらに住宅価格が落ち込み、サブプライムローンはどんどん破綻へと向かいます。
これから2~3年かけてサブプライム破綻のピークがやってきます。

余談ですが、ではここで一番大儲け得したのは誰でしょう。原油を売っている人です。原油を売っている人はお金がガッポリ余ってしまいました。
先日アメリカのシティバンクがサブプライム関係の巨額損失を計上し虫の息になりましたが、お金がガッポリ余っている原油を売っている人が、シティバンクに沢山のお金を供給して助けました。
お金はうまく世界をグルグル循環しています。

結論:卵が先か、鶏が先か。どちらかはよくわかりませんが発端は住宅価格の下落と過剰なローン貸付でしょう。
英語の読めないメキシコからの移民などにローン契約書にサインさせていたと言うのですからメチャクチャですね。
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この回答へのお礼

大変分かりやすくご説明頂きありがとうございました。
経済の(お金の)流通(?)する過程が良く分かりました。

お礼日時:2007/12/16 10:29

この問題は遡ればベトナム戦争に至ります。

しかし風が吹けば桶屋が儲かる式では良く分かりませんので、#2さんの補足説明をします。

貿易赤字と財政赤字は、米国の双子の赤字でクリントン政権の一時期を除き米国の宿命のように言われてきました。何も宿命などで無く、米国の放漫財政の結果なのです。冷戦に勝ち抜く為と称して、又世界の警察と称して赤字財政を繰り返した米国は、ドルを世界中に垂れ流し続けています。そして米経済の流通の4~5倍のドルが地球を駆け巡る事になりました。

地球の人口の増加と、エネルギー供給増でこの矛盾が自然解消されて来ていましたが、時々自然増を追い越して赤字が増大する時期がありました。その”つけ”の解消が、日本のバブルの利用と、格付け会社の活躍する”金融商品”だったのです。デリバティブ、劣後ローン等危険を回避する為の各種金融商品が開発され、その砂上の楼閣のような商品群で米国経済は蘇ったのです。

こうして米経済は、信用取引主体の経済へと移行して行きました。この過程でOA革命と称し、大量のホワイトカラーの馘首を行い、所得の中間層を激減させました。つまり格差の拡大です。そして実業の世界の軽視へとつながり、現在に至っているのです。それを支えてきたのが<格付け会社>です。

物凄い調査力を誇る格付け会社も、当然限界が有ります。その限界を承知の上で金融商品を売りまくり膨大な利益を上げたのは、他ならぬ現米財務長官の経営していた<ゴールドマン・サックス>なのです。どこでどう誤魔化したのか、サブプライムローン商品は最高の<AAA>に格付けされ証券化したゴールドマンサックスは、これを売りまくりクリントン政権末期に大儲けしたのです。

金融商品は、恰も米国経済は拡大し続け無限であるかのような錯覚を感じさせます。しかしサブプライムの借り手は有限で、当然住宅着工は減少し始めます。住宅着工の増加は米バブル経済を支えていましたが減少に転じた事により、その噂で住宅価格は下がるし金融商品は流通しなくなるわで、大混乱です。そして地球が有限であるように、双子の赤字の垂れ流しはブーメランのように金余りによる投機を生み、原油価格の高騰につながりました。

バイオエタノールは原油が1バーレル40$で採算が合うとされ、原油の現行価格からすると、食糧が激しい勢いでアルコール生産に回される事になります。ウォール街は<パンドラの箱>を開けてしまったのです。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
難しくて理解できないところもありますが、
洋の東西を問わず、
利益(お金)の追求に夢中になるのは悲しい人間の性なのですね。

お礼日時:2007/12/16 10:34

アメリカ経済の景気が過熱していたので、政策金利が上昇し、


そのため、高金利でサブプライムローン借入者の返済が滞ったのではないでしょうか。
金利が低ければ問題は表面化しなかったのではないでしょうか。
下記サイトを参考にして下さい。


http://allabout.co.jp/career/worldnews/closeup/C …
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
参考URL見せて頂きました。

お礼日時:2007/12/16 10:26

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