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スペインは数十年前までは「軍事独裁政権のフランコ将軍に統治されていて自由が無かった。」という声を聞きますが、先日テレビ番組でスペイン人の年配者が「フランコのおかげで経済が発展した。」という高い評価をしていました。
実際、フランコはどのような評価が正当なのでしょうか?
ぜひお教え下さいませ。

A 回答 (3件)

両方とも正しいでしょうね。

 第2次大戦中はヒトラーやムッソリーニと手を組み、戦後も長く独裁を続けたファシストでしたが、1953年に米国と手を結んでからは、スペインの経済を発展させ、その後の立憲君主制及び議会制民主主義に繋がる王政を復古させたと言う点は、単なるファシストではなく、ある意味スペイン中興の祖と言えるかもしれません。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
米国と手を結んだのですね。やはりどの国もそれがひとつの分岐点になりますね。

お礼日時:2007/12/24 00:33

確かに軍事独裁政権だったかもしれませんが、少なくとも無能な指導者ではなかったと思います。

第二次世界大戦で国を戦火に晒さずに済ませたのですから。
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この回答へのお礼

ありがとうございました、フランコという人物は深くておもしろそうですね。

お礼日時:2007/12/24 00:36

大雑把な言い方をすれば、


現代スペイン人はおおむね「フランコに対しそれほど悪くは思って
いない」だそうです。

独裁者というと、日本ではヒトラーやスターリン、ポルポト、アミン
といった「独善的で、強硬で、ワンマンで、人を何人も死においやる」
というイメージがありますが
フランコに対しては、スペイン人の多くはそうは思っていません。

確かに、スペイン内戦では国土は荒廃し多くの人が死にました。
フランコの治世前半は、自由主義者への抑圧が目立ちます。
しかし、現代スペイン人の多くは
それはフランコを担ぎ上げた取り巻きや支持者(軍人、地主、保守
階級、ブルジョア)たちが行った事であり、フランコが率先して
実行した事ではないという印象を持っているそうです。

フランコの後継者で、フランコ路線を否定し経済の発展や自由主義を
スペインに根付かせ、国民に圧倒的な人気のあるファン・カルロス1世
は、「フランコの側で彼から学んだ帝王学は『聞く事、見る事、黙って
いる事』」だったそうです。
つまり意外に温和な人物だったそうです。

味方になるようヒトラーが説得した時も、「のらりくらり」とかわされ
激情型のヒトラーもさすがにイライラしたそうですから、何となく
日本人がよく使う手法に似てます。

そうは、言ってもフランコの治世後半アメリカとの関係改善や経済発展
は、現在のスペイン経済発展と(カソリック教国でありながら)
中絶や同性愛の承認などの自由主義の礎となったので、
スペインから共産主義を排除した、大戦にスペインを巻き込まなかった
功績も含め、フランコは意外に「憎まれてはいない様に」思われます。
(もちろん、彼の死を祝ったり、悪評価をする人も少なくはないです
が・・・)
ただ、
あのラテン国家で40年も政権を握り、死後フランコの墓には一年中
献花が絶えず、娘や孫たちも皆スペインで生活している事実から
見ると「独裁者=悪」という物差しでは計れないものがあるようです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
とても勉強になりました。
これからはフランコだけではなく、スペイン全般を勉強をしてみようという気持ちが湧きました。

お礼日時:2007/12/24 00:31

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