とっておきの手土産を教えて

一つの対象に複数の呼称がある言葉
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3618870.html
を、[学問&教育 > 国語]カテゴリーで質問させて頂いていますが、
外国語カテゴリーで質問した方が、もっと突っ込んだ意見を聞けると思い、
質問を立てさせて頂きました。

・日本語では「いね」「もみ」「米」だが、英語ではrice。
・逆に「牛」は英語でcow,bull,ox,cattle,calf
・太陽は「日」「お日様」「お天道様」
・ヘブライ語では、「神」という一つの具象を表すのに、20の言葉があるそうです。

恐らく対象に触れる頻度に応じて言葉が多くなると思うのですが、
一つの対象に割り当てられている複数の言葉には、他に何があるか
ちょっと興味を持っています。

それこそ、本当に「暇」な時に回答を頂ければ良いので、
「こんな言葉がある」という意見があればお聞かせ下さい。

尚、本家の方の質問は「国語」の範疇で知りたい部分もありますので、
暫くは開けておきたいのですが、マルチポストの害があれば、
本家の質問をクローズし、こちらで質問を継続させて下さい。
宜しくお願い致します。

A 回答 (8件)

沢山、沢山ありますよ。


モンゴル語 「羊」
アラビア語 「らくだ」
ユピック語 「雪」(イヌイット(エスキモー)の人たちが使う言葉)
英語で
「炭酸飲料」(Soda,Pop, Coke, etc)
「輪ゴム」(Rubber band, Errastic Band)
「秋」(Fall, Autumn)
「サツマイモ」(Yum Potato, Sweet Potato)
日本語で
お新香vsおつけもの
ゆでたまごvsうでたまご

ひとつのものをいろいろな呼び方で呼ぶには2つの大きな原因があります。
1)生活の密着度。
生活に密着しているほど、その呼称が多くなります。それがモンゴル語 「羊」、アラビア語 「らくだ」、ユピック語 「雪」などです。モンゴル語 「羊」、アラビア語 「らくだ」は、成長の過程、役割などによって、呼び方が違ってきます。日本語の出生魚みだいですよね。ユピック語 「雪」は、雪の質で呼び方が違ってきます。日本では「粉雪」、「ボタン雪」、「綿雪」などありますが、ユピック語では20種類以上の呼び方があるそうです。

2) 方言
英語の「炭酸飲料」(Soda,Pop, Coke, etc)、「輪ゴム」(Rubber band, Errastic Band)、「秋」(Fall, Autumn)、「サツマイモ」(Yum Potato, Sweet Potato)などがそうです。日本語でも沢山あります。

3つ目の原因として、言葉の変化です。言葉は常に変化しています。例えば、「トイレ」ほとんどの人は「トイレ」という外来語か、「お手洗い」という言葉を使っていると思います。それに対して「便所」は、日本語なのにもかかわらず、いまは、使う人はあまりいませんよね。そして、その昔、トイレは「雪隠」(せっちん)や「厠」(かわや)とよばれていました。その言葉がいれかわるとき、例えば、便所からトイレになるときに、その呼びかたが複数になったりします。「うどん」も「こんとん」->「おんとん」->「うんとん」->「うどん」になったといわれています。その変化は一晩で起こるものではないので、「うんとん」と呼ぶ人もあれば、「うどん」と呼ぶ人があった時期があったはすです。それで、「うどん」とほぼ統一されることになったのですが。

ちょっとそれてしまいましたが、、、。
厳密に言えば、日本語の「いね」「もみ」「米」は、
「いね」  植物
「もみ」  籾殻がついたままのお米
「米」   炊く前の、脱穀されたもの
「ごはん」 炊かれたもの
「ライス」 炊かれたもので、平たいお皿にのっているもの
を指します。
「ごはん」と「ライス」はおなじものなのに、入れるうつわが違うだけで呼び方が違ってしまうのです。
反対に、「ごはん」はたかれたお米を指すときと、食事をさすときとありますよね。「ごはん食べに行こう」といったら、お米ではなく、食事をさしますよね。

一つの対象に複数の呼称がある言葉は数え切れないほど、いろいろな言語であるはずです。ほかの回答も聞いてみましょう。わたしも大変興味があります。

言語学者のタマゴより

この回答への補足

多くの例示を頂きありがとうございました。

出世魚ならぬ、出世ラクダ、出世羊ですか。興味深い例示ですね。
「ああ~あそこにいるフタコブはまだハマチだから荷物運ぶのは無理なんよ」
とか言っているのでしょうか。笑えます。

感覚に対する語彙は日本が多いと思っていたのですが、
英語での秋が「Fall, Autumn」と二つあって、負けたような気がして大変悔しい限りです。
もっとアメリカ人はガサツだと思っていたのに・・・(オイ)。
アメリカなんぞに負けてられるか、というような感じで
なんだか対抗心を燃やしている自分に気がつきました。

雪に関する語は日本も多いような気がします。
小雪、深雪、粉雪、細雪、牡丹雪、根雪、積雪、吹雪、雪晴れ、ドカ雪、
地吹雪、べた雪、水雪、かた雪、沫雪、氷雪、綿雪、霙、新雪、深雪、淡雪
と検索したらいくつかヒットしたものをそのままコピペしてみました。
自分自身の文章を見ると、日本語の地位を守ろうと何だか必死ですな。

それと、米の例ですが、
> 「ライス」 炊かれたもので、平たいお皿にのっているもの
! そう言えばそうだ・・・。もう日本語として認めていいかも。
新しい発見でした。

> 一つの対象に複数の呼称がある言葉は数え切れないほど、いろいろな言語であるはずです。ほかの回答も聞いてみましょう。わたしも大変興味があります。
> 言語学者のタマゴより
私のような素人からの質問に、学者系列の方から回答を頂けるとは思ってもみませんでした。
思わぬ良質の回答を頂き嬉しく思っています。ありがとうございます。
私も他の人の回答を楽しみにしております。

--------------------------------------------------------------------------------
もうちょっと欲を言えば、具体的な例示の他、
・地域によってこんな傾向がある
・その理由はこうだから
というような傾向と原因をご存知であれば教えて頂きたいです。

例えば、
・本家の質問でも書きましたが、哲学が発達していたギリシアでは「偽善」という言葉が
 「良質の偽善(社会的必要悪)」と「程度の低い偽善」に分かれていたそうです。
 が、日本では「しない善よりする偽善」と考え方そのものは出てきておりますが、
 まだ「偽善」という言葉を脱し切れていませんね。
・また、例に挙げて頂いた「ラクダ」「羊」の他、
 「山羊」「牛(cow,bull,ox,cattle,calf)」の家畜、
 「猿(monkey、ape)」「ワニ(Alligator、Crocodile)」等の非家畜等の動物類も、
 海外は細かく分けられているのに対し、日本では単一名称ですね。
 こちらは家畜はともかく、非家畜の名称が何故別なのかは謎です。

補足日時:2008/01/13 20:30
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この回答へのお礼

締め切り後ですが、参考の為追記しておきます。
質問内容とは微妙に違っており、上手く表現できていないかもしれませんが・・・。

一つの対象に複数の言葉がある、というのは用途が沢山あったり、接する頻度が多い、という視点で回答して貰ったのでしたが、観点の角度を変え、世界共通で使われているけれど、共通で使われている言葉の他に別の意味を持たせるという言葉も「一つの対象に複数の言葉がある」としても良いのではないかと思うのです(上手く書けませんね・・・やはり)。

具体例を挙げると分かりやすいかと思うのですが、各国の国旗の名称についてです。通常国旗に該当する言葉は各国にあるかと思いますが、別称が必ずついている、という事をつい先程知ったので書いておきます。

http://oshiete1.goo.ne.jp/qa879794.html
・日本…「日章旗」・「日の丸」
・アメリカ…「星条旗」
・イギリス…「ユニオンジャック」
・デンマーク…「ダーネブロー」
・スゥェーデン…「青空に金色の十字架」
・フィンランド…「スカンジナビア十字」
・フランス…「トリコロール」
・ロシア…「スラブ三原色」
・スペイン…「血と金の旗」
・ギリシャ…「海の旗」
・カナダ…「メープルリーフ旗」
・メキシコ…「3つの保障」
・韓国…「大極旗」
・中国…「五星紅旗」

ちょっと質問と内容の色が違うかもしれませんが・・・。

お礼日時:2008/03/02 22:43

No.5です。



>そうなんですか! たとえば、旦那の家系から嫁家系を見た場合に嫁母は外母と呼ばれるのですね。なんていう事だ・・・。
すみません。例を出せばよかったんですが、父方のおじさんはサムチョン(三寸)といいますが、母方だとウェサムチョン(外三寸)です。
おばあさんとかおじいさんも同様に、ハルモニvsウェハルモニ、ハラボジvsウェハラボジ、といいます。
嫁母というのは妻の母という意味でしたら、ジャンモ(丈母)となります。

>成程成程。まず男女で分かれ、次に年齢で分かれる。
えーと、もし記憶違いだったら申し訳ありませんが、金沢では子どもも「わし」と言っていました。方言には標準語とは違うヴァリエーションがありそうですね。(「わし」は比較的若い世代も含む金沢を中心とした北加賀方言の特徴だそうです。)

この回答への補足

成る程成る程、回答ありがとうございます! 

補足日時:2008/01/20 17:05
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ANo.2です。



時計:一般に時計の総称はdie Uhr(ウアー)です。
掛け時計:die Wanduhr(ヴァントウアー)
ハト時計:die Kuckucksuhr(クッククスウアー)直訳はカッコウ時計でdie Schwarzwalduhr(シュヴァルツヴァルトウアー)シュヴァルツヴァルトの特産なのでそう呼ばれます。
懐中時計:die Taschenuhr(タッシェンウアー)
腕時計:die Armbanduhr(アルムバントウアー)

法律:das Gesetz(ゲゼッツ)das Recht(レヒト)
法律上の:gesetzlich(ゲゼッツリッヒ), rechtlich(レヒトリッヒ), juristisch(ユリストリッヒ)
法律家:der Jurist(ユリスト)
法律顧問:der Rechtsberater(レヒツべラーター)

ドイツ語圏では一般的にはビールはdas Bier(ビアー)で、ソーセージは単数die Wurst(ヴルスト), 複数die Wuerste(ヴュルステ)、チーズは単、複数ともder Kaese(ケーゼ)です。
ビール以外は地方特産などが多くそこの地名などが名称になっていることも多くあります。

チーズでしたらスイスのEmmentaler(エメンターラー)、ソーセージでしたら、Wiener(ヴィーナー)、Frankfulter(フランクフルター)などまだまだ書ききれないほどあります。
http://de.wikipedia.org/wiki/Bier
http://www.alleskaese-hamburg.de/index.html
http://de.wikipedia.org/wiki/Wurst

地方によって違うと言えば、
(高地)標準ドイツ語ではdie Butter(ディ・ブター)といいますが、南ドイツとオーストリアではder Butter(デァー・ブター)と冠詞が違います。スイスの方言ではもっと違うようです。

また、卵の黄身のことを、標準ドイツ語では、das Eigelb(アイゲルプ)で、オーストリアではder Dotter(ドッター)と言います。
フレッシュチーズも標準ではder Quark(クワーク)オーストリアではTopfen(トフェン)と言います。

複数名称があるべきなのに単一しかない物は、
セロテープのことを、ドイツではメーカーにかかわらず、すべてTesafilm(テーザ・フィルム)と呼びます。
http://de.wikipedia.org/wiki/Tesa

トマトやケチャップ、マヨネーズ、ワイン、ウィスキー、ポテトチップス、ビール、ピッザ、スパゲティー、ハンバーガーなどは世界中共通みたいで面白いですね。

前回書きました、家ウサギですが、勿論野生でも居ますが、食用やペット用によく家で飼われます。(下URLのWaldkaninchen写真参照)また、バニーの方は、Playboy-ClubのマスコットはBunnyGirlですね。^^)本物の方も耳や脚足が長く中型犬ほどの大きさで走る時の足音もすごいです。(下URLのFeldhase写真参照)http://de.wikipedia.org/wiki/Hasen

==================
イタリアのヌードル(パスタ)は原材料が同じでもその形によって呼び方が違うのは面白いと思います。http://www.foodlexx.de/fooddeutsch/pastakat/ital …

この回答への補足

注文を聞いて頂いて申し訳ありませんです。

色々感想を言いたいのですが、一番驚愕だったのは野ウサギですね。
Wikiを見ましたが、確かにこりゃ飼いウサギと別モノだわ・・・。
下手すれば豚と猪くらいの差がありそうです。
(始めは写真のウサギに角が生えているかのような感覚を受けた)
こんな凛々しいウサギは初めて見ました。

再度の回答ありがとうございました! 大変参考になりました。

余談)
質問全体はこれだけ長い記事なのに、ここには5人しかいない不思議・・・。

補足日時:2008/01/20 01:11
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スミマセン、タイピングミスしていました!

http://en.wikipedia.org/wiki/Anglicism
Anglicismです。Wikiをご覧ください(英語ですが)

この回答への補足

度々の回答ありがとうございます。
Wiki見ました。頑張って読んで見ました(最初の一文だけ)。

英語→(英語以外の)他言語で、日本で言えばJanglishに相当するものでしょうか。
勉強になります。

補足日時:2008/01/20 01:08
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・日本語では「いね」「もみ」「米」


日本じゃなくても、区別する国はいろいろありそうですね。
( )内は「ごはん」(米を炊いた物)
韓国語:pyo、pyo、ssal、(pap)
中国語:稲dao、稲谷daogu、大米dami、(米飯mifan)
タイ語:ton khaao、khaao pluak、khaao、(khaao)
カンボジア語:daum srau、srau、ongko、(baai)

イヌイット(エスキモー)が雪を表現する言葉(どんな雪か)をたくさん持っているように、生活に密着しているものについてはきっと言葉が豊かになるんでしょうね。

韓国では親族の呼び名がとても細かいです。たとえば父方のおばはkomo、母方のおばはimoです。日本で「外孫」というのと同じように、母方のほうの場合、父方の呼び名に「外(ウェ)」の字をつけるものもあります。

単語が複数あるというのは、やはりそれぞれに違うニュアンスや意味があるのでしょう。日本語の一人称(わたくし、わたし、あたし、おれ、ぼく、おいら、わし、など)を考えてみると、わかると思うんですが。何と何を区別するかは、その人たちの関心、生活上の必要等によるんじゃないでしょうか。

この回答への補足

亜細亜圏での貴重な見解を頂きありがとうございます。
御礼申し上げます。

やはり、米文化の所はそれなりの言葉があったのですね。
へぇーへぇーへぇー。

韓国の親族の呼び名は始めて聞きました。
これまたビックリです。
>母方のほうの場合、父方の呼び名に「外(ウェ)」の字をつけるものもあります。
そうなんですか! たとえば、旦那の家系から嫁家系を見た場合に嫁母は外母と呼ばれるのですね。なんていう事だ・・・。

>単語が複数あるというのは、やはりそれぞれに違うニュアンスや意味があるのでしょう。
だと思います。例えばワニが街中で暴れている! という話しも
・アリゲーターが暴れている! 
 →おうおうそりゃ大変だな。怪我しないように捕獲せんとな。
・クロコダイルが暴れている! 
 →戸締りちゃんとしろ! 絶対外に出るな! 
というんで区別する必要があるからでしょうか。
思えば、バイオハザードというゲームで巨大なワニが主人公を襲う場面がありましたが、どう思い出してもあれはクロコダイルではなくてアリゲーターだったように思えます。巨大化するなら元々でかいクロコダイルが適当だと思うのですが、日本人が製作スタッフだったからでしょうか。

>日本語の一人称(わたくし、わたし、あたし、おれ、ぼく、おいら、わし、など)を考えてみると、わかると思うんですが。
成程成程。まず男女で分かれ、次に年齢で分かれる。
その次にシチュエーションで分かれ、最後に言葉として派生するように思えますね。
英語では全部"I"。何故でしょうか・・・。

上記以外にも それがし、わい、あたい、あちき、わたくしめ、おい、おいどん、自分、はたまた朕というのも天皇陛下限定でありますね。

補足日時:2008/01/20 00:45
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この回答へのお礼

おにぎりについてちょっと検索してみました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%AB% …

日本と同じ米作地帯である中国、台湾、韓国、タイの一部などでもおにぎりは作られる。しかし、中国や韓国では「飯はあたたかい状態で食べるもの」という意識が強く、おにぎりというものに対し「下賤な者が食べる物」「やむを得ない場合の携行食」というイメージが強く根付いており、中国では「“飯糰」(飯団子の意)、韓国では「こぶし飯」などと呼び、日常的に食べられることはまずなかった。中国福建省には「草包飯」(ツァオバオファン、c?ob?of?n)というおにぎりの一種があるが、これはご飯の中に肉、ソーセージ、シイタケなどを具として入れ、これらを編んだ草の袋に詰め込んで携行するというもので、やはり日本人がイメージするものとはかなりの開きがある。また、タイでは通常おにぎりに不適なインディカ米を主食としているが、もち米を主食とする東北部では球状にまとめた米飯を草の葉に包んで携行するという習慣が伝統的に見られる。

だそうです。

お礼日時:2008/01/27 13:11

日本の四季 雨 雪というのはすごく多い。

それだけ自然を大切にしてきた証拠
しかしアメリカは機能的な分類が多い
ox(労役用・食用の去勢した)雄牛
子牛calf
後は御自分で調べてください
五月雨とかも日本独特言い回し
農業と繊細さじゃないかな?

この回答への補足

回答ありがとうございます。
> 機能的な分類
成る程、そうかもしれません。
日本が米文化なら、米は牛文化ですね。

四季の言葉が多い、と改めて考えさせられました。
24の節句や俳句の季語迄遡るべきかな・・・。
ただ現代日本人の感性はだんだんと薄れていって、
アメリカよりそうした季節の感覚が無くなっている事が
悲しいですな。今の時代を生き抜くには季節は感じていられないのでしょうが、世知辛いと思うのみです。

後は、気付いた事と言えば、
この質問の例示では一対多(1:n)を出していますが、
零対一(0:1)の例では、
他、政治家がよく口にするような分かりにくいカタカナ英語
(インフォームドコンセント・コンセンサス)等の医療・政治等の言葉、
イデオロギー・ロジック等、最早準日本語となったが代わりの文字が
普及しなかったもの等もありますね。

補足日時:2008/01/20 00:20
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再びNo.1です。



<・地域によってこんな傾向がある・その理由はこうだから>

前回の回答にも書いたのですが、「生活の密着度」が原因なんです。生活に密着していればいるほど、そのものに対する単語数が多くなるのです。 ですから、(地域というよりも、言語で比較すると、)こういう傾向があるといえます。

モンゴル語、アラビア語、> 家畜  
日本語 > 魚、天気
ユピック語 > 雪

これはわたしのWildなGuessですが、砂漠に住んでいる遊牧民族は、たとえば粒の大きさとか、素材によって、「砂」の呼称がたくさんあってもおかしくないと思います。


<「ラクダ」「羊」の他、「山羊」「牛(cow,bull,ox,cattle,calf)」の家畜、「猿(monkey、ape)」「ワニ(Alligator、Crocodile)」等の非家畜等の動物類も、 海外は細かく分けられているのに対し、日本では単一名称ですね。こちらは家畜はともかく、非家畜の名称が何故別なのかは謎です。>

これも「生活の密着度」が原因なんです。

<牛(cow,bull,ox,cattle,calf)>
Cow  牝牛
Bull 雄牛
Ox  道具としての牛(荷車を引くとか、畑を掘り起こすための)
Cattle 牝牛
Calf 子牛
日本の牧畜業に携わる方もこういう使い分けされていると思われます。が、一般の人はそういった使い分けはしませんよね。

<「猿(monkey、ape)」>
Apeはヒト以外の霊長類を指します(ヒトを含めた分け方もありますが)。ですから、ゴリラ、チンパンジー、オラウータン、猿、などはApeです。ですが、Monkeyは猿のみを指します。(詳しい分類は動物の専門家の方にきいてください)

<「ワニ(Alligator、Crocodile)」等の非家畜等の動物類も、海外は細かく分けられているのに対し、日本では単一名称ですね。>
厳密には、AlligatorとCrocodileは違う動物ですが、日本では、ワニはなじみの薄い動物ですよね。(日本には(Alligator、Crocodileも生息しなかったはずですが、これもせんもんのかたにおききください。)それにぱっと見た目ではあまり違いがない。ですから、違う動物でもひとつの呼称になってしまうのです。

Anglocismも原因のひとつともいえます。Anglocismは外来語(特に英語)が自国の言葉として使われていることを言います。例えば、「乳母車」。わたしは「乳母車」と呼ぶのですが、10歳の姪、6歳の甥には存在しない単語なんです。「乳母車取ってきて」といったら、「乳母車って何?」と聞き返されてしまいました。そして、「ベビーカーっていうんだよ」と教えられてしまいました。これが、「こんとん」->「おんとん」->「うんとん」->「うどん」および、「米」「ライス」の応用された例といえましょう。ですから、現在あの「赤ちゃんを入れて運ぶ車のついたかご」は乳母車とベビーカーという二つ(以上)の呼称があります。そのうち「乳母車」は死語になってしまうと思いますが、、、。
No.2さんが回答されているドイツ語の自動車: das Auto, der Wagenも、Anglocismの影響なんです。自動車が発明される以前は荷台(リアカー)のようなものしかなく、der Wagenという呼び方しかありませんでした。が、自動車が発明され、普及されると、英語のAutoがドイツ語として使われるようになり、 das Auto, der Wagenという2通りの呼び方ができたわけです。ドイツ語で「妻」の、Die Frauの代わりに Die Wife、「案」の、Die Ahnung, Die Idee の代わりにDas Ideaと英語にドイツ語の冠詞をつけてつかうドイツ人も、スペイン語で「週末」のfin de semanaをWeekendというメキシコ人もいます。これもすべてAnglocismの影響です。

最後にこれを書いてて思ったのですが、Cyclone, Typhoon, Hurricaneはおなじ自然現象をさしますよね。ただ、発生場所が違うだけ。そうなると、この説明はどうなるのかなと考えています。

<私のような素人からの質問に、学者系列の方から回答を頂けるとは思ってもみませんでした。>
学者系列の方なんて、まだまだひよっこで、そんな風に言われてしまうとお恥ずかしい限りです、、、。

この回答への補足

再度の回答を頂き、ありがとうございます。
色々な意見を頂き、本当に興味が尽きません。

日本語で魚の言葉が多い、というのには気がつきませんでした。
生活密着度の傾向をまとめれば、
1.食べ物
2.気候
3.社会
という順番になるのでは、と思います。
「生活の密着度」が原因と回答頂きましたが、もう少し厳密に定義すれば、集団で生活をする上で
意思疎通する必要のある頻度、重要度によるのかと推察致しました。

> これはわたしのWildなGuessですが、砂漠に住んでいる遊牧民族は、たとえば粒の大きさとか、素材によって、「砂」の呼称がたくさんあってもおかしくないと思います。
なるほど。他にも砂嵐等の現象でも一つの対象に複数の呼称が二つか三つはありそうですね。

> <「猿(monkey、ape)」>
> ゴリラ、チンパンジー、オラウータン、猿、などはApe
> Monkeyは猿のみを指します。
! そうなんですか。自分は尻尾が短いものをApe、長いものをMonkeyと無機質に憶えていましたが、
そういう事だったのですね。
成る程、映画「猿の惑星」が「Planet of Monkey」ではなく、「Planet of Ape」だった理由が分かりました(今更)。
英語が分からないとこういった所で苦労しますね・・・。

すみません、Anglocismが辞書を引いても出てこず・・・。
乳母車の例ですが、私も同じような経験をしました。大学の教授から「このカッパーが純度が高いものになると・・・」と言われ、「カッパと仰られているものは何ですか?」と聞いた所「銅(Cupper)だよ。もうちょっと勉強しなさい。」と言われた覚えがあります。
教授は当然のように使ってましたが、私には全く分からない言葉だらけでしたね。

あと、映画はmotion,movie,film,cinemaですかね(辞書引いただけ・・・)。

> Cyclone, Typhoon, Hurricaneはおなじ自然現象をさしますよね。ただ、発生場所が違うだけ。そうなると、この説明はどうなるのかなと考えています。
何なんでしょうねー。感覚的にCyclone→竜巻、Typhoon→台風、Hurricane→嵐だと思っていたのですが・・・。

そうそう、以前スマトラ沖地震で「tsunami」なる言葉が世界中を駆け巡りましたが、これは私は不思議に思うのです。
十数年前に放映された「未来少年コナン」で津波が来るシーンがあるのですが、その英訳では、津波を「tidal wave」と訳しているのですね。
うーん何故だろう・・・と思っていたら、下記サイトが解決してくれていました。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …

> 学者系列の方なんて、まだまだひよっこで、そんな風に言われてしまうとお恥ずかしい限りです、、、。
いえいえ、いろいろと教えて下さるのはありがたい限りです。

補足日時:2008/01/19 15:44
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ドイツ語で



自動車: das Auto, der Wagen, Pkw=Personenkraftwagen

大学:
総合~ die Universitaet,単科~ die Hochschule,
教育・芸術・陸海軍~die Akademie

教科書:das Lehrbuch, das Schulbuch

聖書:die Heilige Schrift, die Bibel, 新約(旧約)聖書das Neue (Alte)Testament

妻:die Frau, (公式)die Ehefrau, die Gattin, die Gemahlin

夫:der Mann, (公式)der Ehemann, der Gatte, der Gemahl

少女:die junge Frau, das Maedchen, (オーストリア、南ドイツで)das Maedel

少年:der Knabe, die Jugend, das Kind

乳幼児:das Baby, der Saeugling

城:das Schloss, (要塞)die Burg, die Festung, (宮殿)die Residenz, (豪華な別荘)die Villa、das Jaegdschloss, (das Jaegdhaus), (王宮、皇居、館)der Hof
der Palast

羊:das Schaf, (子羊)das Lamm ,
(肉食用に去勢された羊)der Hammel

山羊:(牝または一般的に)die Zige, (牡山羊)der Ziegenbock
仔山羊das Zicklein

うさぎ:(バックスバニーのような野うさぎ)der Hase
(ピーターラビットのような飼いうさぎ)das Kaninchen

ピアノ:(アップライトまたは一般的に)das Klavier、 
(グランド~)der Fluegel

バイオリン:die Geige, die Violine,
(《古》、『屋根の上のバイオリン弾き』が弾くようなオンボロ~)die Fidel

財布:der Geldbeutel, die Boerse, das Poremonaie,
die Brieftasche

まだまだ沢山あります。

この回答への補足

御礼が実に一週間ぶりで申し訳無いです。

さて、Mumin-mamaさんからの回答は実に興味深いです。

大学が単科・総合で呼び名が分かれるのは英語にもありましたが、
教育・芸術・陸海軍で更に分かれるのですね。
英語から想像するに、単科→die Akademieかと思いましたが、そうでない不思議。
教科書等の教育系が発達していると見るべきでしょうか。
ドイツに見習う部分はかなりあるようです。

家族の呼び名ですが、三つあるのは、
「父」「父上」「お父さん」「お父様」「パパ」のような
正式⇔くだけといった形のものでしょうか。

羊と山羊の例は他でも盛んに指摘されていましたが、
まさか兎と野兎の区別まで付けるとは・・・! 
恥かしながら検索するまでバックスバニーとピーターラビットの区別が全然つきませんでした。
余談ですが、ピーターラビットは飼いウサギなのでしょうか? 
その割には人参を食いまくって畑を荒らし回っているような・・・。

ピアノやヴァイオリンまで区別をするのですか! スゴいです。

回答ありがとうございました。

--------------------------------------------------
No.1への御礼にも書いたのですが、
できれば極力各地方によっての言語の多様化の傾向を知りたいので、
上記の例では「教育」「家系」「楽器」とドイツらしい言葉の多様化が
見られましたが、ソーセージやチーズ、ビール等の食べ物、
時計や法律等の言葉がで単一の対象に複数の呼称があれば、
こちらも教えて下さい。
逆に複数名称があるべきなのに、単一の名称しかない無頓着の例もあれば
教えて頂きたく。
勿論、私の勝手な希望なんで時間が無ければ無回答で結構です。

補足日時:2008/01/19 15:18
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