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永久磁石(鉄製?やゴムの棒磁石)に、コイルを巻いて電流を流したら、永久磁石の磁力が強まったり弱まったりするのでしょうか?実験してみたのですが、結果ははっきりしませんでした。

A 回答 (1件)

 こんにちは。


 永久磁石の作り方をご存知ですか。磁石の材料の粉を焼き固めて磁石の形に整形します。このときは永久磁石には磁力はありませんが、これを強力な電磁石の中にいれて強い電流で強力な磁界にさらします。すると永久磁石には磁力が宿るようになります。
 ご質問者さまはこれと同じことをしようとしていると思います。磁石にはS極とN極があります。電磁石の磁界を永久磁石のS/Nの方向と同じ方向にかけた場合には永久磁石はもっと強くなりそうです。強くなる場合もあるかもしれませんが通常は最大磁束密度に近いところまで既に磁化されている(これを残留磁束密度といいます)のでそれ以上は大きくなりません。
 逆に永久磁石の方向とは逆方向に電磁石の磁束をかけてみます。しかし、普通の永久磁石はその程度では磁場が弱まる様子が見られません。これは保持力という永久磁石が永久磁石のままでいようとする性能がかなり高いからです。保持力の大きさは磁石の材質によってもずいぶん違いますが、フェライト磁石でも数百kA/mと大きいのです。この保持力をうち負かすような電磁石はかなり強力なものになり、電流は数十アンペア、巻き数は数百ターン、電圧数百ボルト、水冷システム使用という代物になってしまいます。というわけで大学レベルの実験装置を用意しなければなかなか思ったようにはならないでしょう。
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この回答へのお礼

すぐにご回答頂き、本当にありがとうございました。乾電池ぐらいの電流では、はっきりした結果が出ないのも当然だったんですね。永久磁石の作り方自体も知らなかったので、勉強になりました。

お礼日時:2008/01/13 23:31

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