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声楽とポップスの歌声の違い

 以前「徹子の部屋」で森3中の黒沢さんが自作の歌を披露していてそれを聞いた黒柳さんが
「いいわねー。私は声楽やってたからあなたのような強い歌声で歌えないの」
と言っていました。

 声楽とポップスの歌声って発声のしかたなど違うものなのでしょうか?そういえば声楽は「滑らか」で「ポップス」は「強い」というイメージがあります。

A 回答 (2件)

男性の場合は、演歌歌手かカウンターテナーでない限り、声楽もPOPSも基本は同じです。



ただ、声楽の人は、マイクなしでホールの隅まで届く声量を常時、使いこなしていること、合唱であれば、母音の発音を各パート単位で統一していること(母音の違う人が混ざっているとパートが分裂してしまいます)、通常の日本語とは違いドイツオペラ系の深い母音を使うことが多いこと、などの特徴があります。

他方、POPSの男性は、同じ能力を持ちながら、違った歌い方をします。マイクを使うことが前提なので、やたらと大声を張り上げる必要はなく、同じ能力を少ない呼吸で長いメロディーを歌うために使うこと(合唱だと、1人が1章節分くらい休んだって、かまいません)、母音を他人に合わせる必要がないので、その人のもち声や好みにあわせて様々なタイプの母音が聞かれることなどが挙げられます。

女性の場合は話が別です。女性(特にソプラノ)は、声楽では裏声で歌うことがあります。黒柳さんがどんなバックグラウンドを持っているのかは知りませんが、合唱のソプラノという経歴なら、地声で力強く歌う訓練を受けていなくとも、不思議ではありません。ただ、女性歌手の声楽系であっても、オペラ歌手であれば相当な音量を出します。

POPSだから力強いということはありません。POPSの場合、本人のスタイルに合わせて好きな音を作れば良いという要素があるため、ウィスパーボイスというタイプの、ささやくような歌い方をする人もいます。この歌い方の第一人者は、森田童子という人で、小声なのではなく、小声のように聞こえる声という特殊な歌い方を使いこなします。ずいぶん昔に引退した歌手ですが、10年以上前にTVドラマ「高校教師」の主題歌として、彼女の「僕たちの失敗」が使われたことで人気が再燃、CD化されています。男性歌手であってもアルフィーの高見沢のようなヤサ声系の母音の持ち主は、軽く歌うほうが色気があって美しい声となり、「俺はロッカーだ!」という歌い方をするとオカマがいきがっているように聞こえます。

昨年デビューしたばかりの新人ということになっているYuccaという人がいますが、この人は非常に上手で新人離れしています。新人離れしているのも当たり前、オペラ歌手がPOPSに進出してきたという経歴なのです。この人の頭の良さは、本来、大声を張り上げるのが使命であるオペラのバックグラウンドを持ちながら、曲によって様々な歌い方を使い分け、POPS歌手としての勝負曲では、いきなりウィスパーボイスを使いこなしています。

要は、声楽もPOPSも、通常は同じ原理の範囲内にあり、それから大幅に逸脱した歌い方は、普通の生活をしている限りは、演歌とカウンターテナーしか聞くことはないでしょう。カウンターテナーというのは裏声専攻の男性のことで、もののけ姫の歌などで聞かれます。変わったところでは、スイスのヨーデルもありますけど。
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こんばんは。



発声の仕方が全く違います。
声楽の場合は、喉の奥から声を出すような感覚で、裏声のような声、ないしは、裏声を出します。

ポップス、ロックのシンガーや演歌歌手でも、裏声(ファルセット)の技法を使う人は結構いて、多用するシンガーとして真っ先に思い浮かぶのは、一青窈、絢香、Fayray、平井堅ですが、声楽の裏声とは違いますね。

サラ・ブライトマンは、曲によって、ポップス的な発声と声楽的な発声を使い分けています。
あまり例のないケースだと思います。
ユーリズミックスのアニー・レノックスも、時たま声楽みたいな発声をします。
サラのCDを持っていますが、初めて聴いたときは、同じ人が歌っているように思えませんでした。
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