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暴動の背景には

1.ダライ・ラマ14世との極秘裏での和解交渉が昨年7月頃に打ち切りになった閉塞感

2.物価上昇率に比べ給与上昇が無く、生活に窮する形で中国帰属への不満が爆発した

などと言われていますが、ここから自然な疑問が出てきます。
題名の通り、「チベット自治区のように貧しく、宗教的結束が強い地域」
を強引に併合し続ける中国政府のメリットが見えてきません。

1.1959年?にチベットに侵攻した際と現在ではメリットが変わったのでしょうか

2.現在上海など沿岸部との地域格差が社会問題となる中、経済的には貧しい地域は少しでも無い方が中国にとって有難い筈ではないでしょうか

それでも独立を許さない背景は、やはり
同じく独立を望む、ウイグル自治区、更に言えばウイグル自治区内、新疆の石油と天然ガスが、「チベット独立を許さない背景」という理解で外していないでしょうか?

宜しければ気軽にコメントください。

A 回答 (10件)

チベットを中国が手放さない理由は、チベットの地下には豊富で手つかずの膨大な資源が眠っているからです。


以下、他のサイトからですが、引用してみます。

====以下引用===

土地

チベットの土地は資源が豊富で、総面積は120余万平方キロあり、そのうち牧草地は65万ヘクタールである。耕地はチベット南部の谷間と谷間盆地に集中的に分布し、東部と南東部にも少量の耕地があり、総面積は36万ヘクタールである。チベットの土地資源の最大の特徴は、利用していない土地が多く、土地総面積の30.71%を占め、利用できる潜在力が非常に大きいことである。チベット自治区の天然草原面積は内蒙古自治区と新疆ウイグル自治区を上回り、全国第1位を占め、中国の主な牧畜区の一つである。

鉱物

チベットで発見された鉱物はすでに100種を越え、埋蔵量が確認されたものは36種あり、埋蔵量が全国1位から5位まで占めているものはクロム、工芸水晶、鋼玉、高温地熱、銅、火山灰、マグネサイト、ホウ素、天然硫黄、雲母、ヒ素などの11種ある。その他のわりに重要なものは陶磁土、石膏、泥炭、結晶質黒鉛、アンチモン、重晶石、金、銀、モリブデン、硫化鉄鉱、鉛、亜鉛、コバルト、リチウム、カリ岩塩などがあり、これらの鉱物も資源として明るい見通しを持っている。
(中略)
エネルギー
(中略)
現在、チベット北部のチャンタン盆地で深く埋蔵されている石油が初めて発見され、埋蔵量がかなり豊富であると見込まれている

中国のチベット 事実と数字2005_china.org.cn より
http://japanese.10thnpc.org.cn/life/archive/xiza …

===引用以上===

これをみて分る通り、「利用されていない土地が多い事」と「鉱物資源が多い事」が、一番の理由でしょう。
その点では、東トルキスタン(ウイグル自治区)と事情は似ていますね。
また、一つでも認めたら、雪崩を打って次々と「民族自決」を求めて各民族が運動を始めるでしょう。(これは、旧・ユーゴで証明済みですね)
また、地理的にアジアの大国になりつつあるインドとの防波堤の意味合いも有りそうですね。(インドも核を持ってますから)
参考になりましたら、幸いです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
リンク先も早速ちら見程度ですが拝見させていただきました。
ご指摘の鉱物を初めとして、水エネルギーなども水不足に悩む、
北京など北方面にとって重要なのではないでしょうか。
国内で水が豊富な南部は米。そうではない北部は小麦粉。
と主食すら異なってしまう国の事情を知っているとそんな気が致しました。

貧しい土地だなどと強引な理解だったようです。
他の独立の機運を高めるどうこうの前にチベット自体にメリットがあるのですね。

インドの防波堤というのも仮に中国に侵攻したら
「チベット自治区も踏みにじり国際批判が高まる」
という理解で宜しいでしょうか。
仮にチベットに独立を許したら、イラク戦争でのサウジのように逆に中国侵攻の前線基地と化してしまうかも知れませんね。

おかげさまで大変参考になりました。

お礼日時:2008/03/26 02:31

ANo8さん、おかしな事をいってはいけません。



>1、チベットだけの独立
 これはかなり困難と思います。
 ユーゴスラビアでもソ連でも、一部の国の独立国を許した結果、少数民族が、どんどん国を作ってしまいました。<

 両方とも連邦国家が分裂したのが実態です。そのとき民族的アイデンテティー(非常に曖昧で私は好きではないのですが)により分かれたと言うことでしょう。

> チベットの独立を許すということは、少なくとも台湾・内モンゴル自治区・ニンシャホイ族自治区・シンチャンウイグル自治区の独立を許すことになる可能性が高いと思います。<

台湾はれっきとした独立国ですよ。以前は国連には中国を代表する国として中華民国という国名で常任理事国でもあったのです。その後、中国とは大陸を領域にした中華人民共和国がふさわしいとして国連決議の後自分から国連を脱退したのです。現に台湾と正式な国交をもつ国も少ないながらあります。何よりも台湾=中華民国はどこの植民地でもありません。中国が台湾を植民地にしてはいません。日本は台湾と国交断絶を一方的に通告し、アメリカも又同じです。
今のところ中国も台湾もどちらも中国を代表した正式な政府だといっており、台湾の主張する中国領土はモンゴル国も含んでおり、首都は南京という事になっています。
実態を見ると、台湾は完全な中国とは別な独立国でしょう。国交がなくても日本とは自由な往来が出来、アメリカとも関係も深く、さらに大陸中国とは頻繁に人の往来があり、投資もさかんに行っています。ちなみに中国には常時100万人の台湾人がビジネスなどで滞在しています。一方中国から台湾に行く人は観光客かビジネス相手ぐらいでしょう。しかし、観光はこれも大事な収入だとして台湾は積極的に中国へ宣伝をしています。
私は、中国と台湾がお互い別な国として国連に加盟した方がお互いに良いと思っています。つい先頃までは台湾の軍事力は近代化もあわせて大陸より上だったといわれています。しかし、自国内で元首を選挙で選び、国会もあり、選挙で選ばれ、強大な軍事力を持っている。こんな国が植民地のわけがないでしょう。
 それから例示された自治区は全て例外なく、独立運動は皆無です。
 チベット自治区を除き、漢族が半数近く居住している地域ばかりです。内モンゴル自治区は圧倒的に漢族が多い。それから殆どの民族自治区は、其の他の少数民族もその自治区に居住している場合が多い。広西チワン族自治区は1600万人のチワン族以外に漢族の他にも多くの少数民族が住んでいます。
 内モンゴルのモンゴル族は誰一人として、すぐ隣のモンゴル国へいきませんよ。モンゴル国よりはるかに多い人口がありますが。
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その位の思いこみと、表面的な知識から出た疑問は人に聞かず自分でさらに中国の少数民族政策やその実態などを調べてから解決した方が良いと思います。


中国内で民族独立の運動はないと言っても良いでしょう。亡命チベット政府、東トルキスタン独立運動拠点などいずれも国外にあります。
さらに言えば亡命政府は独立を主張していません。チベット青年会議は独立志向の様ですが亡命政府と違う路線とまだはっきりとした声明は公表していませんよ。
それから「チベット自治区のように貧しく、宗教的結束が強い地域」というのは何でしょう。
チベット自治区には広大な地域に300万人たらずのチベット族が小さな村落にわかれて散在しているのが実情でしょう。これらの人たちは殆ど独立という観念すら理解してないでしょう。強いて言えば「自分たちは中国人でチベット族という少数民族」だという意識で、それがさらに強く意識されるのは都会に出て、漢族や回族という他民族と出会った時でしょう。先回のラサでの暴動では漢族だけではなく回族の店も襲われました。その中に肉屋さんがあったそうですが、襲った理由がチベット族が大事にしているラバや馬の肉を売っているからだという事だそうです。襲われた回族の人は「宗教が違うから、何を考えているかわからない」と怒っていたそうですが、それは宗教の違う民族同士の不信感を表現したとしても、全ての宗教が他宗教の存在を認め、お互いに尊重しなければ根本的な解決にはなりません。
 質問についてですが独立運動が中国のチベット族内にあるわけでないのですから、答えはありません。中国中央政府がチベット自治区を独立させる事も自分たちが言い出さないのですから考えるはずもないでしょう。チベット自治区がいくら生産力が低く人口が少なくとも、政府は国民に対し、責任を負うわけですからインフラを整備し、医療、教育などの福祉を保障する義務があるはずです。中国政府のチベット自治区に対する援助額はチベット自治区の財政の5分の4まで占めています。又、自治区においても寺院の修復やチベット鉄道の開通などで観光産業が盛んになるような政策をとっています。問題はそういう産業の資本家側が今は殆ど漢族だという事でしょう。チベット自治区外では四川省などでは漢族との日常的な摩擦があるといいます。チベット族と他民族の摩擦はお互いの文化の理解の不足に日常的にあると言うことで中国政府はこの解決には他の少数民族と同じく優遇策をとり、少数民族の教育程度、一人っ子政策の適用除外などで中国社会に対する地位を高めることを政策として実行しています。チベット自治区内にチベット族の起業家などはまだ殆どいない様ですが、若い、高等教育を受けたチベット族はどんどん増えている様ですから自治区で起業するチベット族が現れるのもすぐだと思えます。
 ところで、殆どの人が混同しているのですが、よくいわれる、「チベット独立」のチベットはチベット自治区の領域ではありませんよ。その領域だけの独立などどの亡命チベット人も言っていません。チベット人にとって重要なチベットの地とは四川省の西部から青海省です。チベット自治区はチベット族が90%いますが、其の他の少数民族もいます。さらに雲南省西部もチベット族とはつながりのある風俗や、ラマ教を信ずる少数民族もいれば、そうでないチベット系民族もチベット族以上の大きな人口をたとえばイー族の様に存在したりします。チベットの歴史はラマ教以前にはるか昔にさかのぼれます。最近では中国文明が黄河文明だけでなく、中国各地に別々に古くから存在していたことも分かっており、チベット高地の遺跡は現代中国文明の一つの要素として注目されています。
 そういうところからチベット族の人も誇りをもって中国人として自分を意識するのです。しかし、同じ国民であっても漢民族や其の他の民族に対してはチベット族という自覚も強く持っている事は言えるでしょう。しかし、民族意識がどの程度強いかどうかは別問題です。たとえば満州民族は大多数が満州語で会話や読み書きは出来ませんが、漢語での教育程度や高等学校以上の進学率などいずれも漢民族平均より遙かに高く、民族意識は非常に高いと聞きます。が、1千万を超える人口の大半は中国各地に散らばっており、独立する等という考えがうかぶ余地は彼等にはありません。中国には人口だけで国連加盟一国以上の人口を抱えている民族は多くありますが、どれ一つとっても中国から分離独立が物理的に可能な民族などないのです。少数民族の社会的地位が漢民族より高くなるという事で圧倒的多数の漢民族をかかえた中国は社会的な安定を保つ様にしていると言えます。なお自治区チベット族は中国政府の手当により2007年度から例外なく、世界の貧困層の中から抜け出ているという事です。中国全体が世界の貧困層の水準以下人口をこの何年間で数億人単位で減らしていますが、残っている貧困層は少数民族比率以上に圧倒的多数が漢民族なのです。
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 再度、お答えして。



 二点について、補足します。

1、チベットだけの独立
 これはかなり困難と思います。
 ユーゴスラビアでもソ連でも、一部の国の独立国を許した結果、少数民族が、どんどん国を作ってしまいました。

 チベットの独立を許すということは、少なくとも台湾・内モンゴル自治区・ニンシャホイ族自治区・シンチャンウイグル自治区の独立を許すことになる可能性が高いと思います。もし許さなければ、台湾をのぞいて、これらの自治区が今のチベットのようないつでも暴動の起こる状況になってしまうでしょう。(今まで平穏でも、チベットが許されたのに何故わが民族の独立を許さないかという理屈が台頭してきて、抑えきれなくなります。)

2、論理的に侵攻がないことと心理的安心感の違い

>インドの中国侵攻もインドの中国侵攻もどちらも99%ないでしょう
これは
一回目に回答頂いた
>ヒマラヤを国境とするメリットは非常に大きく、峠という「点」を守るだけでよく、長さ千キロ以上の巨大な城壁です。
とは単純に矛盾しませんか?
仮にチベットを独立させても、攻めてくる事のない敵からの防衛線は多少守りにくくとも
大差はない事になります。

 ソ連は、アフガニスタンの内戦に手を出して10年間戦った結果、国内経済が崩壊して、解体してしまいました。
 アメリカは、ベトナム戦争で経済が疲弊し、結局ベトナムから撤退。現在、クリントン政権のとき大幅な財政黒字であったものが、イラク・アフガニスタンに手を出した結果、国家予算は毎年30兆円以上の大赤字。

 アメリカより遥かに経済力の小さな中国・インドがアフガニスタン・イラクよりも大きな人口・経済力を持つ国を攻めるというのは、国家経済の崩壊を招きます。(中国が日本を攻めることも同様に中国の経済崩壊を招きます。)
 したがって、中国にせよインドにせよ、お互い相手国深く侵攻したり中国が日本に侵攻することを決断することは、政権トップとしてありえません。

 しかし、より安全な防衛体制を求める世論は政府を動かしますし、中国の場合は、世論ではあまり動かないものの、エリート軍人たちの感情が政府に大きな影響を与えます。(独裁国家にとって、「軍による政府の支持」が政権安定の最大の柱です。)
 エリート軍人は、万一の場合に最も守り易く、部下の被害がない状況を常に求めます。

 中国が一党独裁=軍の支持で政権を維持している状況下では、中国そのものが弱体化し独立を認めざるを得ない状況にならない限り(この場合、台湾など多くの地域も完全に独立してしまうでしょう。)、チベットが独立することはありえないでしょう。
 ヒマラヤを守備ラインとして失う政治決断であるチベット独立は、軍の政権支持を失う覚悟がなければ行なえません。軍の支持のない独裁政権が生き延びる確立は、ゼロです。
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>1.まがりなりにも社会主義の旗を立てている以上、弱者を切り捨てる政策は行わない


これはすこし違いますね。もともと社会主義国家の理想はおっしゃるようなものですが
現実は全く違います。特に、今の中国は資本主義の経済流儀を取り入れたことで
国としての経済が潤っているからその部分は失いたくないだけです。
しかし、弱者を切り捨てるような政策をあからさまにやると、国際社会から非難をあびます。
そうなると、最悪の場合、経済制裁や今以上の輸入関税をかけられてせっかく潤っている
経済が停滞することを懸念しているのです。
経済が停滞すれば、軍事力も保てなくなりますし、軍事力が保てなくなれば
10億人以上の人口がいて世界の国でも国土の大きさが中国で、不満を持つ国民を
押さえ込むことなど出来なくなるからです。

>2.社会主義国家は「自分たちの政策が間違っていた」ことを対外に見せてしまうこと即ち面子が保てない事態を極度に恐れる
国連に入っている国の中では、非難決議などをされてしまえば、世界での国としての
動きを制限させれかねない状況です。
また、かつての天安門事件や文化大革命の失策で、大きな恥をかいた状態です。
いまや、これだけ高度成長をしている状態では、もう金銭的な国際援助は
よほどの事態にならない限り、望めないと思った方がいいでしょう。
そうすれば、自国の経済がつぶれてしまうまで、自力で頑張っていかなければいけない状態なのです。

>今後次の分岐点は、「世界の工場中国」を脱却する時、
>即ち自ら製品を企画・開発・製造・流通・販売・広告などを行うようになった段階で、
>先富論限界説か社会主義国家の歴史的成功かが分かれるのではないでしょうか。
それが出来るようになるのには、「コピー商品を平気で売る」感覚を悪いことと思っていない
現在の中国国民の意識レベルでは、最低でもあと10年はかかるでしょう。
その10年の間には、かつての高度成長期の日本と同じ様に、公害問題や環境問題、
著作権・商標を無視した偽物問題とそれを放置してきたツケが一気に損害賠償となる可能性
オリンピックバブルで賃金のさらなる高騰、バブル崩壊後の不況、などにより、
経済は大きくなればなるほど疲弊していきますし、いつコケてもおかしくないと
私は踏んでいます。。
また、現在、中国は「生産国」として経済がまわっているがために、順調そうに見えますが
日本やアメリカ・ヨーロッパの先進国のように、お金だけの経済、すなわち
「非生産国」として経済がまわるようになってしまうと、もろいものです。
この非生産型の経済でまわっている国は、株価・為替レートの変動などちょっとしたことが
不況におちいったり、最悪その国の経済を潰しかねません。

>3.体制が崩れる危険性の高い事態に繋がる恐れのあるチベット独立には
体制維持の為にも賛成できない

>タイミングとしては今は早いかも知れませんが、私は却って取り込んでおくほうが後々、共産党の体制が崩れるきっかけとなりかねない急所であり、
>後は手放すタイミングとやり方を慎重に議論する段階、と政治中枢にいる党員は考えていると踏んでいるのですが。
国としての体制(共産党ではありません)を揺るがす事態を引き起こす・またはそれにつながると
判断している間は、議論すらしないと思います。
そこが社会主義国家たるゆえんです。社会主義国家では議論すらタブーですから。
自ら手放すにしても、経済的な旨みがなくなった、それこそ搾りかすのような状態、
自国の経済にとってマイナスになってからでないと考えないと思いますよ。
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この回答へのお礼

再度解説頂きありがとうございました。
政治面でのお話大変分かりやすく今後の参考になります。

>社会主義国家では議論すらタブーですから。
政治面は我々日本人から見れば劣悪な物ではありますね。

それに反して経済面ではあれだけの舵取りが出来て
見事な経済的統制で元の切り上げ等もやっていますね。

解説頂いて思ったのは
この政治と経済、両面でのギャップが今の中国を読み解くキーワードかも知れません。

お礼日時:2008/03/28 01:32

 かなり誤解されている点があるようなので。



1.
 仮に、中国が貧しい地域と豊かな地域とに分離独立した場合、先進国は当然のように、豊かな地域の<<先進国に美味しい思いをさせ、国内に金を落とさせるかを巧妙に考え実行に移>>している所にも、貧しい地域にある資源にも、当然のように進出します。つまり、貧しい地域の資源開発の利益は、豊かになった中国に落ちないで外資のものになると言うことです。

 現実には、中国の外資導入のための法律は、当然ながら中国に有利なように作られています。
 現在、外国人・外資を管理できる特区では、生産設備を作る投資はかなり自由になっていますが、地方の資源開発に対する投資は国家管理です。ですから、外資の投資が少ないのです。
 <<独立しただけで外資が参入できる開発の容易さがあるのなら、既に現時点で世界からある程度の資本投下されているのではないですか。>>
 外国企業は中国国内で資源開発を行なうことは、ほとんど許可されていません。もし周辺地域が独立すれば、新しく出来た資金のない貧しい国は、国家運営のための資金がすぐにも必要です。これらの貧しい地域では、産業基盤が不十分ですから、手早く資金を手に入れるには、資源を安売りし、外国企業に有利な条件で資本導入に走るしかありません。

 もっとも、巨大な人口を抱え、経済拡大が続く中国が、資源に対する利権を手放すことは考えられません。石油などは既に足りなくなって、欧米の非難を無視してまで、遠くアフリカのスーダンに軍事援助をして石油を確保しようとしているくらいです。

2.
 貧しい地域、内モンゴル自治区・ニンシャホイ族自治区・シンチャンウイグル自治区・チベット・青海省・貴州省・雲南省・コワンシーチョワン族自治区を独立させると、北朝鮮のように面倒を見なければならない国が10カ国近くになります。貴州省・雲南省などは、少数民族が多く更に数カ国に分裂するかもしれません。
 
 国が貧しければ、北朝鮮のように、国民が隣国に不法出国しようとしてつかまれば、強制収容所行き(残された家族・親族もひどい目にあう)のような、とんでもない規制があっても、何万人も不法に中国国内に入り込んでいます。
 不法入国者は、正規の職には付けないので、増えれば犯罪行為などに手を出すものも増え、治安の悪化につながります。
 現在の中国国境は、山脈と砂漠で切り離され、言語が違うことによって、明確に他国と区画され、大陸国家の国境としては極めて安定(地理的に中国亜大陸ともいえる)です。
 この国境を、以前より遥かに越えやすい山地・川の国境に変え、その上で人の流れを区切ることが可能でしょうか。
 同じ言語を話すことが出来て、人種的にも区別がつきにくい人々が、貧しくて食えない国から、豊かな食える国へ移動しようとすることを、とめることは不可能でしょう。(アメリカ・メキシコ国境など、越境が続出)
島国日本でさえ、不法入国は後を絶ちません。
 中国の現状は、禁止されている農村からの出稼ぎが多発していますし、一人っ子政策の結果、戸籍に載っていない子供も多数いるようです。
 日本では、国勢調査により相当正確な人口・住所の把握をやっていますが、中国ではいまだに日本レベルの総人口の把握が出来ていません。

<<またチベット国民が独立を果たした先に更に中国へ攻撃を行うメリットと動機は何ですか?>>
 意味が分かりません。そのようなことは言っておりませんが?
<政治的に不安定で治安が悪くなり違法活動の拠点となります。>
 新しく出来た財政力がなく警察力の弱い国に、中国国内の犯罪組織が本拠を置くようになったりするということです。また中国の金持ちの脱税などにも利用されるでしょう。
 「チベット人が中国を攻撃する」と言う意味は全くありません。

<<私は独立を機に、経済的にも歴史認識でも融和の方向に動くと思うのですが如何でしょうか。>>
 もし独立すれば、日本と韓国の関係のようになるでしょう。長い陸の国境を接することになりますから、日本と韓国より一層微妙な関係になりそうです。

3.
 チベットだけ独立ということを考えておられるのでしょうか。貧しい地域ということなら、数カ国以上で、中国国土の半分以上の面積となると思います。
 貧しい地域と豊かな地域が隣接していれば、豊かな地域に不法入国する人が必ずいるというこです。そして、相手国の管理が厳しければ厳しいほど、正規の職に付けないので、生きていくためにアンダーグラウンド経済で生活するようになるということを言っているだけです。
 北朝鮮からでさえ、不法入国者が数万以上いるといわれています。貧しくて食えない方の国は独裁制でもない限り、北朝鮮のように積極的に国境を封鎖することは出来ないでしょう。
 おなか一杯になるか、ひもじい思いをするかで移動する人間にとって、出稼ぎを拒否する理由が強固であるかどうかは関係ありません。
 中国で強制収容所入りということでなく、本国送還なら、何度でも出稼ぎに出かけます。
 そのような国が数カ国も隣接してできれば、その対策費用は現状維持より相当高いものとなるでしょう。

4.
<<インドが中国に侵攻する格好の材料を与え続けていることになります。インドもそれを計算して保護しているのではないですか。>>
 インドの中国侵攻もインドの中国侵攻もどちらも99%ないでしょう。どちらも相手国の奥深くに軍隊を送ることは考えていません。あったとしても単なる国境紛争程度です。

<<またインド国内でのデモを世界的に報道させることで・・・・・美味しい小箱と化しています。>>
 こちらが、インドの本筋ですね。
 チベット人が中国に占領・支配されていると感じ、その感情が原因で暴動が起きている限り、インドはヒマラヤを守る防衛費用を安くすることが出来ます。インドにとって防衛費の増加>チベット人保護と言うことです。
 また、チベットが独立する事になれば、「軍事的に弱体な友好国の誕生」ですから、国境が更に安全になります。
 費用と効果から見て、インドのチベット亡命政権の保護と言うのは、お買い得です。

この回答への補足

再度私一人の為に解説頂き有難うございます。

1.
>外国企業は中国国内で資源開発を行なうことは、ほとんど許可されていません。
納得できました。独立→外資参入の流れが中国としてはあってはならないことな訳ですね。

>資源を安売りし、外国企業に有利な条件で資本導入に走るしかありません。
これは若干微妙です。それはsudacyuさんの仰るシナリオに対してではなく
現状のまま、中国政府の管轄でも「外国企業」が「政府に近い中国人」
に変わるだけでどれだけのチベット人が自らの土地(こうは中国は思ってないですが)から得た資源売却利益を甘受できるかは分かりません。
チベット人から見たら政治的軋轢、過去の負の遺産のない外国資本をパートナーにした方がましと考えるかも知れませんね。
ただ元々の疑問、中国が独立阻止の動機はより深く理解できました。

-----------------------------------
2.
>貧しくて食えない国から、豊かな食える国へ移動しようとする
>中国ではいまだに日本レベルの総人口の把握が出来ていません
賃金上昇による安い労働力の枯渇が世界の工場中国を悩ます問題だと言われていますね。
しかし現状のままでは徐々に教育費、医療費、社会保障費などなど
とても社会保障全般の費用に見合う産出のない各州へ、
折角得た沿岸部での利益をばら撒かなければなりません。
チベットは他地域よりも宗教的団結と象徴的指導者が居る為統制が難しく
「社会保障費を出さなくて良い安い労働者確保」の為に独立させるという
メリットもあるのではないですか?
現にチベットでは賃金と物価の上昇率が異なり過ぎ
物が買えなくなって今年はデモも大きな規模になったと聞きました。

但し、それは先の話。
安い労働力の枯渇と社会保障や全土へのインフレ整備も
今後問題が大きくなっていくはずなのでまだ、チベットを切り離すタイミングではないことは分かります。

しかし、仮に埋蔵資源開発権利を中国政府が持つ条件付独立などなら
両者の落とし所として有り得るのではないでしょうか?
勿論前提として、他の回答者様のご指摘のとおり現在の中国が
一般的な先進国のような感覚を持っていればですが。

私が知りたいのは中国共産党、首脳部、政治中枢が
どこまで優れたバランス感覚を持っているのか。
彼らが賢いとすればチベット独立への
過激なまでの拒否反応は何故なのか。と言った
報道では触れられない辺りです。
おかげ様で大分理解を深めることが出来た気が致します。

3.
>チベットだけ独立ということを考えておられるのでしょうか。
そうです。当面は貧しい地域と言うこともありますが、
何よりも指導者を置くタイプの宗教であり固い団結と、独立への欲求は他地域と比べ
抜けているものがあると思います。安い労働者の確保からも全ての貧しい地域を独立させるわけには行かないでしょうし。

>国内の犯罪組織が本拠を置くようになったりするということです。また中国の金持ちの脱税などにも利用されるでしょう。
この辺が面倒を見なければならないという意味ですね。
だとすると今後も中国全土で格差が拡大していくとすれば状況はより悪化していく事になりますね。
3権の段階的移譲などを行って、治安維持を当面中国政府が行う形での独立などが混乱なく独立させる方法になるでしょうか。
これは仮に独立を前提に交渉するとしても想像以上に複雑で難しい交渉になることが分かって来ました。

>インドの中国侵攻もインドの中国侵攻もどちらも99%ないでしょう
これは
一回目に回答頂いた
>ヒマラヤを国境とするメリットは非常に大きく、峠という「点」を守るだけでよく、長さ千キロ以上の巨大な城壁です。
とは単純に矛盾しませんか?
仮にチベットを独立させても、攻めてくる事のない敵からの防衛線は多少守りにくくとも
大差はない事になります。

> <<またチベット国民が独立を果たした先に更に中国へ攻撃を行うメリットと動機は何ですか?>>
>  意味が分かりません。そのようなことは言っておりませんが?
自分で読み返してみましたが、何故このような文言を入れたのか理解できません。
多分国家防衛の線から、独立後治安悪化=占領へのチベット人の報復行と誤読したのだと思います。
混乱させてしまい申し訳ありませんでした。

補足日時:2008/03/28 01:15
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質問1について


 チベット侵攻時のメリットをどのようにお考えなのでしょうか?

 チベット侵攻は、1949年中華人民共和国成立の翌年、1950年に行なわれていて、国共内戦が終了した直後で内政の安定も未だ確立されていない時期です。つまり、当時の中国首脳にとって、最優先の事項の一つであったわけです。(1959年は、チベット動乱。反中国の暴動がチベット中に広がりました。)

 資本主義の世界にあって、ソ連に続いて2番目の共産国家として生存するため、国境線を安全にするために、チベットを支配下に置いたのです。

 ヒマラヤを国境とするメリットは非常に大きく、峠という「点」を守るだけでよく、長さ千キロ以上の巨大な城壁です。
 チベットが独立すれば、高原地帯の長い線の国境を守らなければならず、防衛上大きな問題が生じます。

 このメリットは今でも全く変わりません。また、資源や他の少数民族の独立への動きなども含め、チベット占領時よりも中国にとっての重要度は、更に増しているはずです。

質問2について
 貧しい地域は、上海など沿岸経済都市の市場として、労働力や資源の安価な供給地として、これら経済先進地域の発展を支えています。

 これらの地域が分離独立し、アメリカ・日本・EUなどの先進国が自由に資本投下し経済活動が出来るようになれば、まだこれらの国と比べて経済力が十分ではない中国にとって、「美味しいところだけ持っていかれる」ことになるのは確実です。

 また、「美味しいところのない取り残された極貧国」も中国のそばに出来ることとなり、政治的に不安定で治安が悪くなり違法活動の拠点となります。その結果、食っていけない人々は隣国の豊かな中国へ不法入国して不法活動もするようになります。
 結局、そのような国は中国が北朝鮮のように面倒を見なければいけなくなります。それも間接支配で。
 北朝鮮のように、中国の世話になりながら、中国元の偽札を作ったりするような国が、周辺に何カ国も出来れば中国にとって大問題です。

 結局、美味しいところも含めて全て直接支配するほうが効率がよいと言うことになります。

この回答への補足

回答有難うございます。
1949年のチベット侵攻についても解説頂き勉強になりました。

1.国家防衛的側面として、防衛線構築の容易さというメリットがチベットにはあると言うのも大変分かりやすいです。

2.「共産党があのチベットですら併合し続ける内は私たちの独立は無理だ」と諦めさせる効果があることも理解できます。

3.労働力安価な供給地として、経済先進地域の発展を支えている
も言われて改めて再認識させられました。

---------------------------------------------------

ただ、それ以外の以下の点については懐疑的です。

1.独立を許せばアメリカ・日本・EUなどの先進国にチベットの「美味しいところだけ持っていかれる」
今の中国は逆に如何に外資を呼び込むか、先進国に美味しい思いをさせ、国内に金を落とさせるかを巧妙に考え実行に移せる段階に来ています。
チベットが独立しても地理的・資源的に中国の支援無しでは開発も成り立たないでしょうし、独立しただけで外資が参入できる開発の容易さがあるのなら、既に現時点で世界からある程度の資本投下されているのではないですか。


2.「極貧国」が中国のそばに出来、政治的に不安定で違法活動の拠点と化して本国の治安が悪くなる
農民戸籍まで作成して自国民の移動すら管理する政府が、異国民に対してそれほど抵抗力が無いとは考えられません。
またチベット国民が独立を果たした先に更に中国へ攻撃を行うメリットと動機は何ですか?
私は独立を機に、経済的にも歴史認識でも融和の方向に動くと思うのですが如何でしょうか。

3.豊かな中国へ不法入国して不法活動
これも上記と同様の意味合いですが現在の方が彼らチベット自治区の貧しい民が他の州に入国していますから、却って国を違えた方が、彼らの出稼ぎを拒否できる格好の理由が出来て好都合ではないのでしょうか?


4.ダライ・ラマがインドにいる以上、如何に天然の要塞に阻まれているとは言え、「チベット独立の義」の旗を立て、インドが中国に侵攻する格好の材料を与え続けていることになります。インドもそれを計算して保護しているのではないですか。

またインド国内でのデモを世界的に報道させることでインドとしてはネガティブキャンペーン、中国としては要らぬ波風を立てられ続ける事になります。今後度々今回のようなデモを張られその度に中国の印象を世界的に悪くするのは決して静観出来るデメリットではないのではないでしょうか。インドとしては同胞を一人も死なせず何回でも中国をイメージダウンさせられる美味しい小箱と化しています。

以上のようなメリットとデメリットを合わせた所に実態がある気がするのですが中々難しいです。
強引に異なる見方を当てはめてますが、全体として丁寧に解説頂き有難うございました。どれも大変参考になりました。

もし宜しければ引き続きご教授頂ければ幸いです。。

補足日時:2008/03/26 23:22
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>経済を守ることとチベットのような貧しい地区を持つことは矛盾しませんか?。


>面子という理由だけではどうも足りないのではないかと気がしてしまいます。
資本主義国家なら、資本主義思想ならそうでしょうね。
マイナスになるものは切り捨てるという経済至上主義なのですから。
結果と原因だけを並べて両極端で考えてしまうとそう思ってしまいがちですがね。

でも、中国は社会主義国家です。経済至上主義では決してありません。
いくら自由経済政策を打ち立てているとは言っても、所詮はそのほうが
国の経済が潤うと判断しているからです。
でも、社会主義国家であるがゆえに、幾ら自由経済でも持ち込んではいけない経済思想や
一部を切り捨てたことにより今潤っている部分の経済に悪影響が出ると判断すれば
仮に今貧しい部分があっても絶対にそれはやりません。
「自分たちの政策が間違っていた」ことを対外に見せてしまうことになるからです。
(過去の文化大革命などは、失敗政策のうちのひとつ。それが結果的に中国の経済を疲弊に追いやった)
いま、中国は社会主義国家の中では唯一、資本主義国家と肩を並べるだけの
力を持つようになりましたが、それは自由経済主義のおかげ。
でも、その「自由経済主義」で得られるものは、国家の体制がくずれてしまうことで
直ぐに自分たちの手から離れていってしまいます。
今まで社会主義国家だった国が崩壊して、再び社会主義国家になったためしはありませんし
資本主義国家に転換するとすれば、そのときにお金を持っている連中が政治を
牛耳ることがほとんど。
そういう意味では、
>上海や香港の独立
中国という国が仮に国として崩壊・破綻したとしたら、この地域のお金持ちが
財力をバックに政治に関与して台頭してくるはずです。
だから、国家の体制がくずれることにつながることは、やりたがらないと私は推察するのです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
3度に渡り解説頂き有難うございます。
おかげで何となくですがUs-Timooさんの言われる独立を許さない理由が掴めて来たようです。

1.まがりなりにも社会主義の旗を立てている以上、弱者を切り捨てる政策は行わない

2.社会主義国家は「自分たちの政策が間違っていた」ことを対外に見せてしまうこと即ち面子が保てない事態を極度に恐れる

3.体制が崩れる危険性の高い事態に繋がる恐れのあるチベット独立には
体制維持の為にも賛成できない

と言った理解で宜しいでしょうか?
私は1は30%程度しか今の中国にはそのような思想は無い気がします。
以下に格差を容認させるかという政策に躍起で、私から見たからこれは弱者の切捨てなんですが。

2は既に有る程度先富論の成功は評価されていると思います。
今後次の分岐点は、
「世界の工場中国」を脱却する時、
即ち自ら製品を企画・開発・製造・流通・販売・広告などを行うようになった段階で、先富論限界説か社会主義国家の歴史的成功かが分かれるのではないでしょうか。
ですので最低段階の面子は既に保ったと言えると思います。
後は当分インフレを抑えつつ自動操縦に近い舵取りを行うだけで。

>国家の体制がくずれることにつながることは、やりたがらない
タイが植民地化されずに独立を保ったのは異宗教であるイスラム圏のラオスかどこかを手放す勇断があったからだと認識しています。
イスラエルのガザ地区も、将来イスラエル国内のパレスチナ人の人口爆発によって政治的過半数を握られるのを恐れ、シャロンが早めに手を打ちました。
チベットは他の独立を叫ぶ地域とレベルが違い固い宗教的団結と象徴たる指導者を持ち、統治の継続が困難なNo1地域だと思います。

タイミングとしては今は早いかも知れませんが、私は却って取り込んでおくほうが後々、共産党の体制が崩れるきっかけとなりかねない急所であり、後は手放すタイミングとやり方を慎重に議論する段階、
と政治中枢にいる党員は考えていると踏んでいるのですが。

お礼日時:2008/03/26 22:57

>先富論が前面に出てきた現在の中国では面子に拘らず、


>場面では名より実を取る堅実さや狡猾さが出てきていると思います。
今の中国は、幾ら富を得た人たちが増えてきたとはいっても、所詮それは一部の人間だけのお話です。
日本の十倍、人口がある中国では幾ら一部が大きくお金を儲けて国に
富をもたらしたとしても、到底全体を潤わすだけのお金は得られません。
むしろ、今の中国はそういう連中にもお金を稼がせながら、いかにデメリットを
生まない・出ないようにして、そのお金を儲けている連中に気分よくお金を稼がせるか
というのが、目的なのですよ。
「チベットの独立」にチベットでお金儲けしている漢民族が賛成すると思いますか?
上海のビジネス特区のお金持ちたちが、チベット独立を認めると思いますか?
仮に中国政府の失策で、チベットが独立しようものなら、お金を持っている
上海や香港のお金持ちが自分たちで国を起こそうと考え始めてもなんら不思議はないと思います。

中国は、そういう現時点での国としての経済での弱体化を危惧しているのですよ。
したがって、その面子を保つためには、現在のように貧しい地区を抱えようと
独立を認めない、ということだと思います。
面子を保つことは、中国の経済を守ろうとすることでもあると私個人は思っています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
ロシアの石油富豪などは
「体制がどちらに変わっても儲ける自信はある」
と話していました。

お金持ちは金を儲けるノウハウが本当の財産ですから、
独立した方が利益になる部分に有り付けるのなら賛成すると思いますよ。
彼らの凄さは賛成や反対に拘りが無く、利益を出す方法を見抜く力にあると思います。
上海や香港の独立は難しいのではないでしょうか。
過去の例を見ると一般的に国の独立には、人種や宗教などによる違いか、クウェートのように元々1つの国家であった過去が必要だと思います。
国中から出稼ぎ労働者であふれる人々上海など東京と変わらないのではないでしょうか。香港も元は中国ですから共通意識を作り出すのが困難でしょう。

経済を守ることとチベットのような貧しい地区を持つことは矛盾しませんか?。
面子という理由だけではどうも足りないのではないかと気がしてしまいます。

お礼日時:2008/03/26 02:24

中国は社会主義国家です。


自分たちの面子がつぶれるようなことは、一切やりたがりませんし、絶対に言いません。
まだ、解決していませんが、毒入り餃子の問題でもそうでしょう

>1.1959年?にチベットに侵攻した際と現在ではメリットが変わったのでしょうか
自分の領土が広がったことにより、自国の存在を世界中で大きく示すため。
あの当時は、強いものが弱いものを侵攻して国を大きくすると言うのが
当たり前のように行われていた時代ですから。
現在では、鉄道などの事業でチベットで儲けていますから、その利権を手放したくない
それと、いまチベットを独立させてしまうと、中国にとってのデメリットの方が大きいからでしょう。

>2.現在上海など沿岸部との地域格差が社会問題となる中、経済的には貧しい地域は少しでも無い方が中国にとって有難い筈ではないでしょうか
たとえ、そういう地域があろうと、そういう事実があろうと、今チベット独立を自ら認めてしまうと
台湾やかつての香港、その他の自治区の独立に拍車をかけてしまうことにありますので
絶対に認めるはずがありません。

>同じく独立を望む、ウイグル自治区、更に言えばウイグル自治区内、新疆の石油と天然ガスが、「チベット独立を許さない背景」という理解で外していないでしょうか?
これは、中国は直接口には出さないでしょう。
これを口に出すと、エネルギーの輸入で足元を見られ、値を吊り上げられてしまいますから。
それはまさに高度成長期ともいえる中国では、かつて日本でも起きた
オイルショック(エネルギーショック)を起こすことになりかねませんから
現時点ではそれを避けたいはずですから。

でも、北京オリンピックが終われば、中国のオリンピックバブルもはじけて
高度成長どころではなくなる事態が起きると思いますよ。

そうなれば、チベットをはじめ自治区の独立運動に拍車がかかってくることでしょうね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
メリットよりもデメリットの方が大きいからという推測ということですね。
この見方ではメリットが見えてこないのも当然と言えるでしょうか。
台湾の独立問題をすっかり忘れていました。

オーソドックスな理解だと思いますが、
先富論が前面に出てきた現在の中国では面子に拘らず、
場面では名より実を取る堅実さや狡猾さが出てきていると思います。

今回の疑問ではこの方面からの中国をお教え頂けたら幸いです。

お礼日時:2008/03/25 18:56

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