
はじめまして。
論文講読の講義で論文を読んでいるのですが、英語論文に不慣れな上に
見たことのないグラフが出てきてしまい、困っています。
ROS(活性酸素種)の測定法についての部分なのですが、FACS analysisによる分析です。
http://www.stiftung-dhd.de/fileadmin/dhd_user/do …
上記URLで紹介している論文の4ページ目(A)のグラフです。
このグラフ全体が示していることは、全体の比較からわかるのですが、
FACS分析のFL3-H や SSC-H は何を示しているのかわかりません。
調べてみたのですが、恥ずかしながらイマイチ解りませんでした。
どなたか教えてください。

No.2ベストアンサー
- 回答日時:
ざっと見ただけですが、
FACSにおいて、 SSC-Hの意味はNo1さんのおっしゃるとおりですが、
この図での意味はNo1さんがおっしゃるのとはちがう思います。
まず、図2のAの左側の図ですが、
これはFACSの結果をドットプロットで表したものです。
ドットプロットの点の1つ1つが細胞の1つ1つです
(あまりに細胞数が多いときは、解析のときに見やすいように減らすときあり)。
そこで、この表示では縦軸と横軸という二次元であらわす必要があるのですが、
この図2では縦軸は何でもいいんです。といっても候補としては
SSC-HとFSC-H(細胞の大きさを表すものです)の2つになると思いますが。たまに、染めていない蛍光フィルターの数値を使う場合もあります。
つまり、縦軸はここでは意味はありません。
この辺は、もしFACSを知っている先生等がいらっしゃったら、展開の仕方を教わったらいいと思います。
そして、重要なのは図2Aの右側の図です。
これは縦軸が細胞数、横軸は蛍光強度を示しています。
ちなみにこのあらわし方はヒストグラムといいます。
縦軸が細胞数ということで、左の図と見比べてもらうと分かると思うのですが、
左の図でドット(細胞)が多いところが右の図の縦軸の山の高さと一致すると思います。
参考
http://www.med.kindai.ac.jp/immuno/facs.htm
横軸の値(山の場所)を見てもらうと分かると思いますが、diabeticの山は右に移動しています。これがスーパーオキシドアニオン量の増加を示しています。
このFACSの値は私の目には、結構違いがあるように見えますよ。
さらに、この論文では図2のBの説明文にあるように優位差検定をしてあります(論文中のRESEARCH DESIGN AND METHODSのStatistical analysis参照)。
P<0.05である場合、優位差があると言えますが、ここでは
*P<0.05、**P<0.001、***P<0.0001、+P<0.0001とあります。
よって差があります。
単純に見た目で判断ではないですよ。
参考までに。
No.1
- 回答日時:
スーパーオキシドアニオン量を蛍光色素の酸化で見ているとDihydroethidium assay中に書かれていますね。
FL3では670nmのフィルターで測定しているとも書かれています。
後は、色素と波長の関係が分からないのでしたら、試薬自体を調べれば分かります。
SSCは細胞内小器官等の量を反映していて、分化などの指標に使われることがあります。
今回は各サンプルに変化が無いことを示しているのでしょう。
細胞がちゃんとほぐれていて、アポトーシス小体が生じていないということも分かります。
この回答への補足
早速の返答ありがとうございます。
私もこのAのグラフは大きな違いがあるようには見えなかったのですが、
本文中には、「糖尿病由来EPCではROS形成が増加している(11.7 vs 6.2)・・・ (Fig2A.B)」とあります。
やはり本文どおり、違いがあるものと判断した方が良いでしょうか・・・?
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