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原油の上昇とユーロの上昇がほぼ連動しているみたいですけど、何か理由があるのでしょうか?ご教授お願いします。

A 回答 (1件)

原油の国際価格はドル建てですので、


 「原油上昇 → 産油国側に入るドルが増加 → ドルの売り需要増加」
となりやすいです。

少し前まで、中東諸国はドル建て外貨準備高を積み上げていましたが、基軸通貨としての地位が揺らぎ始めたドルを大量に抱え込むことが不安になれば、いっそうです。

非産油国の年金資金などの保守的なファンドも、
 「もう株やドル債券を抱えたくない → 代替投資先として資源を買う」
ってことになり、

 「資源高 → 米国インフレ懸念 → なのにFRBは利上げできない → ドルの実質金利が低下 → ドル売り」
 「ガソリン値上げ → 米国の個人消費が冷える → ドル売り」
になりやすいでしょう。

また、原油がドル建てである以上、
 「ドルが(他の通貨や金などに対して)下落しても原油価格が動かなければ、実質下落だから、原油のドル建て価格が上がることで調整される」
わけです。


そもそも、サブプライム表面化以前から、ユーロと英ポンドはドルに対して購買力平価で割高に買われていました。
オイルマネーは、伝統的にロンドンを中心とするヨーロッパ市場で運用される傾向があるからです。
原油高が英国の資産バブルを支えたとも言われています。


世界の景気が後退すれば、原油その他の資源需要が減少し、どこかで値崩れするはずだと思うんですけどね。
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この回答へのお礼

的確に的を得た回答ありがとうございます!どんな雑誌よりも分かりやすかったです!

お礼日時:2008/04/25 11:51

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