No.3ベストアンサー
- 回答日時:
私が読んだのは小説なので(史実を元にしているし時代考証も行っていると思いますが、フィクション)そのまま信用するわけには行かないと思いますが、No.2さんのお答えの中にある、「庭園で逢引」は出てきましたよ。
イングランドの話ですが、王様が滞在する宮殿は敷地が広く、貴族たちの滞在する館がいくつも建っていて、庭は広いしテニスコートはあるし、抜け道・小道が数多あり、全てを知り尽くしている廷臣はいない、ぐらいの書き方でした。
No.1の方がおっしゃっている馬で遠乗りなのですが、貴族の娘は自由に行動することが出来ず、外出時には従者が必ず付きました。
遠出はもちろん、街を歩くときも。
なので恋人と勝手に逢引するのは難しかったでしょう。
(小説的には、その従者とデキてた話が出てきましたが・・・・)
フランスのほうがイングランドよりも宮廷的恋愛が盛んだったらしい。
ドイツ方面、スペインは厳格そうに描写されていましたが、実際にはどうだったのか・・・・
衣装については、国ごとに派手さ度合い・慎ましさ度合いが違ったようです。
女性の場合、結婚すると恋愛ゲームの仲間入り資格ができました。
結婚するまでは処女でないといけなかったんですね。
処女でなかった人もいるみたいですけど。
厳格な時代そうでいて、街には買春宿がちゃんとありまして、男子はそういうところに行く者もあったらしい。
男のほうが自由だったんですね。
しかし、恋愛結婚しづらく、決められた相手と縁組しなければならなかったのは男も同じです。
庶民の話はちょっとわかりませんが、「一緒にお散歩して何かを見物して、お茶して」みたいなのでなくて、やっぱり「親の目を盗んで密会」だったのだろうと思います。
田舎だと納屋とか畑とか(^^;
結婚すると恋愛ゲームに参加できるって、なんだか面白いですね。
なるほど、ある意味合理的なのかもしれないと、変に感心してしまいました。
親の目を盗んで密会、確かにそんな感じですね。
しかしそもそもの出逢いの場所は何処だったのだろうかと
疑問が残ります。
ご回答ありがとうございました!
No.4
- 回答日時:
ファンタジー小説というのはいろんな時代のいいとこどりをしたものなので、あれに書いてあることは「全部ファンタジー」だと思ってもいいくらいです。
まず結論からいうと、少なくとも中世にはデートなんてものはほとんど存在しませんでした。当時はカソリック教会の権限が強かった頃で、愛というのは神様(あるいはイエス・キリスト)から人々に与えられるもので、人間同士の性愛的な愛は「汚れたもの」として厳しく禁止されていたのです。
デートもおおっぴらにできないとは信じがたいと思うかもしれませんが、21世紀の現在でも厳格なイスラム諸国では結婚前の男女がデートをすることを厳しく禁じていますし、かの国々では女性は人前で顔をさらすことさえ禁じられています。タリバン政権のアフガニスタンでは、結婚前の男女がデートしているところを他人に捕まったら確実に銃殺でした。
そもそも価値観として、「結婚前の男女が付き合う的なそういうことが汚らわしい」というのがあるんです。校則の「男女交際禁止」と同じですね。
近世になるとプロテスタントの発展などもあり、少しずつそういうことがおおっぴらになってきます。いわゆる「ロマンティック・ラブ」という言葉が18世紀頃から出てくるそうですが、当初はそれは「人妻と騎士の恋」という意味で使われていたようです。
カソリックは厳格なんですが、どういうわけか王侯貴族が愛人を持つことはまあおおらかでして、逆に現代人の感覚では理解しがたいのですが、貴族の妻が王様の愛人になることはその夫にとっても名誉なことだったりしたのです。
18世紀頃からいわゆるホテルやレストランというものが出てきます。このレストランはファンタジー小説に出てくる宿屋に併設される飲み屋みたいなレストランではなく、現代の高級レストランにつながる高級料理店のことです。当たり前ですが、こういったお店は王侯貴族を相手に商売をしていましたが、レストランが世に出回った頃、レストランというのは王侯貴族とその愛人が行くところだったんです。この愛人つーのはいわゆる高級娼婦とかそういうやつです。その存在がどんなものか知りたければヴェルディ(サッカーチームじゃないほう)のオペラで有名な「椿姫」を読んでみてください。
ですから、貴族の奥さんたちが「私もレストランていうものに行ってみたいわ」って当然なるんですが、そこは愛人と行くのが常識の場所ですから奥さんとふたりは変だろーということで、貴族と、愛人と、奥さんとの三人で食事した、なんて光景があったそうですよ。
なお、中世ヨーロッパ都市の状態ですが、地域によって治安の状態は全く違ったようです。貴族などの住む地域は安全ですが、いわゆるスラム街のような地区はご指摘のような状態だったようです。これは現代の西欧都市もそうで、治安のいい地区からほんの数百メートル離れたところが地元の人は昼でも近づかないところだったりするんですね。
No.2
- 回答日時:
庶民の旅行や余暇、バケーションが始まったのは、
近代の18世紀末から19世紀初頭ぐらいです。
中世・近世ごろでは、まず日々の暮らしが忙しくて
遊んでる人はほとんどいませんでしたし、
遊びで旅行する習慣がなかったし、
治安が悪いので僅かな距離でも移動が危険だった。
別荘などを持っているのは相当のお金持ちで、ごく少数。
都市生活者は郊外に行くことすら稀。
また未婚の男性と女性が遊ぶというようなことは
中近世のヨーロッパでは不道徳であって、
公に行えることではありませんでした。
もちろん公にできないことが、横行するのは世の常でありますが、
デートというよりも、人の目、親の目を盗んでの密会と言う感じ。
公に男女が行動できる場所が限られているので、
劇場や庭園、舞踏会や宴会などに人々が集まり交流する。
個別行動をするようになると、もうデキテル状態になるので、
あとはやることた決まってる。
(地域にもよるが)性交渉にはむしろ大らかだった半面、
社交の場に未婚の女性を伴うとか、結婚してない男女がならんであるくようだと、
悪い噂が立つので、少なくとも婚約するか、結婚を前提にしてないとならない。
そういうカップルで男性が求婚しないと女性は非常なダメージを受けてしまうので、
家族でいろんな取り計らいがある。
また女性の結婚年齢が十代前半と早いので、不倫が多い。
特に貴族は、結婚は家同士の結びつきなので、自由にできないため、
恋愛は愛人と楽しむのは普通でした。
そういったことから、現代的感覚のデート(すでに成立したカップルが楽しい時間を過ごす)のようなものはなくて、
恋愛の駆け引きの場としてのデートが主。
そもそも娯楽が無いので、恋愛自体を娯楽とするわけです。
貴族の恋愛を知りたいなら、モリエールのドン・ジュアンとか読むといい。
やや極端だが、オランダのような市民社会でもないかぎり、近世ぐらいまでの庶民は
きどったデートなんてしない思って良いでしょう。
本格的には近代、市民社会の発展後です。
そしてその時代のいい作品といえばジェーン・オースティンに優るものなし。
彼女はリアルタイムの恋愛小説を書いているので、完璧に18世紀末のイギリスの庶民社会を描いている。
なるほど、現代的な習慣とは18~19世紀からなんですね。
劇場や庭園、舞踏会や宴会でなら男女共にいることは可能と。
勉強になります。
たとえば17世紀当事、市民社会が発展していたといわれる
オランダなどはそういう面でも少し進んでいたのだろうかと
勝手に妄想が膨らみます。
おおっぴらにはできなくとも
アベラールとエロイーズみたいな例もあるので
やるところではかなり激しくやっていたんだなと想像します。
人目を忍んで恋をする。
逆に燃え上がるものがあるかもしれませんね。
様々な参考資料まで上げていただいて感謝です。
ご回答ありがとうございました!
No.1
- 回答日時:
貴族なら風光明媚な場所にある、別荘に行けば良いかと。
(女性を含めて乗馬を趣味とした貴族も多いですから、現代人のドライブなりツーリング感覚の小旅行も出来たでしょうし。)ちなみにフランスのヴェルサイユ宮殿の庭園は、一般市民に開放されてましたのでデートには最高かと。(見苦しくない格好をしている事が入園の条件ですが、入り口で服を貸して貰えるので、休みには沢山の人が訪れたとか。)
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