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天気予報の解説で,「この低気圧は上空に寒気を伴っており…」というものがあります。上空に寒気があれば,相対的に地上の空気が暖かいことになり上昇していくから不安定な大気になるのは理解できるのですが,そもそも冷たくて重い空気である寒気が上空にあるのかがよくわかりません。
上空は普通冷たいものですが,それ以上に冷たい寒気が流入するのはなぜでしょうか?

A 回答 (4件)

 こんにちは。

ご存知のように、中・高緯度地方を取り巻く上空の西風は、
南北に幾分蛇行しながら流れていますよね。(=偏西風波動)

 >そもそも冷たくて重い空気である寒気が上空にあるのかがよくわかりません。

長くなりますので、詳しくはご説明できませんが、
この偏西風波動が低緯度側(北半球でいえば南側)に突き出ている所を、
一般にトラフ(気圧の谷)などと呼んでおります。
トラフには極方面からの「上空寒気」が南下している、とお考えいただいて結構です。

ところで、この偏西風の蛇行が顕著になりますと、
低緯度側へ突き出たトラフの一部がちぎれてしまい、
低気圧性の渦として、分離独立することがあります。

この周囲よりも温度の低い大気の流れ(渦)は「寒冷渦」、
もしくは「寒冷低気圧」、「切離低気圧」などと名づけられています。
この切り離された部分には、当然ながらトラフにあった上空寒気も取り残されています。

 >上空は普通冷たいものですが,
 >それ以上に冷たい寒気が流入するのはなぜでしょうか?

以上述べましたように、
寒冷渦は、高緯度地方の冷たい空気の一部が分離して南下したものです。
したがって、このような冷たい空気を伴った低気圧が極東付近を通過しますと、
日本列島の上空や下層にも、より強い寒気が流れ込むという訳ですね。

※以下の URL はご参考まで。
http://kobam.hp.infoseek.co.jp/meteor/cut-off-lo …
http://www.hcn.zaq.ne.jp/cabwm905/nisirou/3gatu. …
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この回答へのお礼

詳しい解説ありがとうございます。一読しただけで全てを理解することは難しいですが,それでもイメージとしては分かってきた感じです。参考としてあげていただいたURLで勉強してみます。
ポイントとなる言葉が分かってよかったです。

お礼日時:2008/06/14 16:36

ざっくりとわかりやすく書いてみましょう。


地上は、赤道は気温が高く、極では気温が低いですね。
大体平均すれば、緯度線と等温線は平行に走っていると考えて良いですね。
低気圧の前面では南西風が暖かい空気を運び、高面では北西風が寒気を運んできますね。

上空でも同じく、同じ気圧の面で見ると、赤道は気温が高く、極では気温が低いです。
上空でも同じく、気圧の谷の前面では南西風が暖かい空気を運び、高面では北西風が寒気を運びます。
地上気温が暖かい南に寒気が南下してくるのは同じ原理です。
> 冷たくて重い空気である寒気
上空の風が強いためです。
湯気の様に、周りよりものすごく暖かい空気でも、速度としては数KM/Hの速度。
通常の空気の上下動の速度というのは人が歩く程度です。
それに比べ水平速度は、上空の偏西風などは100KM/H近い速度のことも珍しくありません。
簡単に言えば、寒気は重くて沈降しているが、それよりも遙かに早く南下していると言うことです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
地上と上空とをわけて考えると,理解しやすいですね。偏西風がそんなに速いものだとは思いませんでした。上空の世界は地上とはずいぶん違うものなんですね。

お礼日時:2008/06/15 14:57

偏西風の蛇行


「寒冷渦」
寒冷低気圧
切離低気圧
でググってみれば
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この回答へのお礼

偏西風の蛇行や寒冷な渦など,調べるきっかけを教えてくださりありがとうございます。これらの単語がポイントになるのですね。

お礼日時:2008/06/14 16:31

偏西風の影響です。

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この回答へのお礼

さっそくのご回答ありがとうございます。
偏西風が関係するんですね。偏西風は,いつも吹いていますよね。季節によって吹くルートは異なると理解していますが,そのルートによるのかな。調べてみます。

お礼日時:2008/06/13 21:41

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