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これからも民主主義は広まり、進化していくでしょうか?


アメリカがイラクに、インストールしようとして嫌がられたり。
サウジなどのイスラム国家には、不向きであったり。

かといって中国のような共産主義は、
経済発展のためにも、民主主義、法による支配・・・が結局は大切であったり。

ミャンマーよ、早く民主化しろと、つつかれたり。

「民主主義」という政治の仕組みは、
これからどうなっていくでしょうか?

○ より広まるでしょうか?
○ その形を変えるでしょうか?
○ 変わるとしたら、どういう形になるでしょうか?


ずいぶん漠然としていますが、
なにかご意見・アイディアがありましたら、お願いいたします。

A 回答 (6件)

人間の本質が自由意志であるのなら、民主化の進展に終わりはありません。

人間はミツバチのように機械の歯車となって働く生き物ではないからです。

他方、人間の本質が親や権力者への依存性にあるのだとしたら、民主制と衆愚制と専制とが、交互に入れ替わり立ち替わりするでしょう。

私は、自由意志のほうが親や権力者への依存性より強いと信じています。そして、民主化と自由化は、ますます進むでしょう。独裁国家は、経済面でも不利であり、資本が国境の枠を超えて激しく移動している現代では、独裁国家は成功をおさめることができません。外資系企業に市場を開放する国だけが今後は繁栄するのであり、海外からの投資を呼び込めない国は、行き詰まります。そして、資本の移動を許すということは、情報の流通を許すことにつながっていきます。

資本だけ開放し、情報は制御しようとする中国のような国は、うまくソフトランディングしないと、革命騒ぎになるでしょう。中国共産党はこのことを良く理解しており、「制度上の民主主義で、実質的な一党支配」を続けるにはどのようにしたらよいのか、日本の自民党を研究しているのです。

イスラム教国家でも、民主化は可能です。トルコは政教分離を徹底している国だし、女性参政権の実現は日本より早いのです。アゼルバイジャンやウズベキスタンの場合、旧ソ連邦の「宗教とは麻薬である」という考え方のおかげで、貴重な文化遺産を失うことなく、女性の社会進出を可能にしています。両国とも制度上、民主主義国です。ただし、ロシアを含め旧ソ連邦の国では、多少あぶなっかしくても、強力なリーダーシップを発揮する人物に投票する人が多いという傾向があります。トルクメニスタンが、完全にいっちゃっている例で、ここは北朝鮮についで、世界第2位の不自由な独裁国とされています。

日本だって、まだまだ不自由なことが多い国だと私は思います。被差別問題は未だに解消されていません。憲法に、婚姻は両性の合意のみに基づいて成立すると書いてあるのに、親が干渉するケースが後を絶ちません。そもそも、この条文では、同性愛者の結婚は許されないことになります。

他方、日本が他の先進国に誇っても良いかなという点は、目の見えない人が普通に町中を歩いていることです。日本には伝統的に、目が見えない人のための職業として鍼灸師が指定されており、目が見えなくともステッキを持って前後確認しながら普通に歩いているし、道路やプラットフォームは、あの黄色のデコボコでいっぱいです。この、黄色のデコボコ、海外ではあまり見かけません。ドイツ人に意見を聞いたところ、「目が見えないのに一人で外出するほうが悪い。事故にあって死んでも自己責任だ」というのです。私は20カ国くらい回ってきましたが、海外であのデコボコを見たのは、シドニーの地下鉄だけです。
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この回答へのお礼

「なるほど」というポイントがいくつもありました。

■今は、資本が国境の枠を超えて移動する時代。
→ 確かにその通りですね。だからこそ、資本も情報も、自由に流通することを許すような政治体制が、経済的にも有利なのですね。

■政教分離・女性参政権・目の見えない人の暮らし方・差別問題・・・ 
→ 民主主義を論ずる際、非常に多くの論点があるのだなと。
漠然と政治体制のみについて考え、質問したところ、こんなにもたくさんの引き出しから、お答えをいただきました。

どうもありがとうございました!

お礼日時:2008/07/21 23:37

>これからも民主主義は広まり、進化していくでしょうか?



これは、誰も予言することはできないでしょう。
政治形態というのは、その時代・その地域・その民族・その国家etc,,,に合ったモノが選ばれていきます。
君主制が絶対的な悪でもなければ、民主主義が絶対的な善でもありません。
どちらも、あくまで政治形態の一つにしかすぎません。
もしかしたら、数百年後には天皇親政の時代に日本はなってるかもしれないし、世界の趨勢が寡頭制に傾いているかもしれません。
逆に、民主主義の勢いが衰えずに続いてるかもしれません。
それは、現時点では何ともいえないことです。
ただし、「国家は無くならない」というのはいえるかもしれません。
もちろん、それが領土型の国家なのか都市国家なのかまでは言い当てられませんが、少なくとも「国家=政府」は無くならないという意味です。
ローマ帝国だって地中海を内海にするのが精々でしたし、モンゴル帝国だってユーラシア大陸全土を掌握するには至りませんでした。
つまり、世界政府・世界国家なんて夢物語、ユートピアにすぎません。
よって、国家はなくならず、以前として人間の暮らす最大単位が国家でしょう。


>より広まるでしょうか?

上記に述べたとおり、分かりません。
もしかしたら、君主制が復権するかもしれませんし、以前として民主主義の勢いが衰えないかもしれません。
ただ、近々であれば以前として民主主義が優勢でしょうね。
ただし、直接民主主義が到来することはないでしょう。
直接民主主義を行うには、政治が広範に広がりすぎています。
よって、間接民主主義(議会制)止まりでしょう。


>その形を変えるでしょうか?

民主主義が機能してるかぎり、形は変わらないと思います。
ただし、民主主義の仮面をかぶった独裁制(ファシズム下のドイツやイタリアのような)が現れることは多々あるでしょう。

>変わるとしたら、どういう形になるでしょうか?

上に同じです。
もう、民主主義のシステムとしてはこれ以上のモノはできないでしょう。
後は、どう運用していくかです。
選挙の行い方・議論の仕方・権力付与の行い方・権力にどう制限をつけるかetc,,,は、今の形でほぼ変わらないでしょう。
まぁ、紙媒体から電子媒体に変えられたりするかもしれませんが、せいぜいその位かと思われます。

付け加えるなら、戦争になれば君主制(独裁制・トップダウン)の政体が強く、平和な時代であれば共和制(民主主義・ボトムアップ)の方が安定します。
なぜなら、戦時では意志決定が素早く行われる必要があるからで、その点では君主制の方が優れています。
しかし、安定性ならば共和制の方が個人の能力に左右されることが少ないので安定性が求められる平時に向いています。
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この回答へのお礼

一つ一つの質問に、ご丁寧に解答をいただきまして、ありがとうございました。(昨日も、すばらしいお答えをいただきましたよね・・・)

そもそもこの質問をした自分のどこかに、
「どこかに究極の政治体制があってほしい」という願望というか、思い込みがあるようです。

イメージとして、権力は集まっているよりも、拡散しているほうが良いように思われます。
そのイメージだけで、今回の質問が出来上がってしまったかもしれません。

インターネットその他の技術革新によって、
なにか民主主義が、例えば直接民主制に近い形になったり、
なんの根拠もなく、「何か面白い仕組みができないかな」というレベルですが、

期待をしたりもします。

・・・ といったことどもについて、改めて考えるきっかけをいただきました。
どうもありがとうございました!

お礼日時:2008/07/21 23:43

↓訂正:イスラム圏の民主化の事例(中東)は、ヨルダン→レバノン。

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一国単位で見ると、近年のロシアやベネズエラのように民主主義から遠ざかるケースもあるでしょうが、


逆に民主化が進んできている国もあり、
世界の方向性としてはリベラルな民主主義から
遠ざかるブームがあるとわけではないはずです。

・フリーダムハウス 「自由」な国の数の推移
http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Freedom_House …

・フリーダムハウス「自由」の世界地図2008
http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Freedom_House …
(緑=自由 黄=部分的に自由 赤=自由でない)

イスラム圏ではヨルダン、トルコ、インドネシア、バングラデシュ
などではある程度リベラルな民主主義が導入されているはずです。
先駆的な国である程度ローカル化したものが、
他の国にも広まるという形もありえるかもしれません。

欧米では民主主義を導入しないから経済が発展しないと主張され、
東アジアの権威主義的な政権は逆に、経済発展のために
強権統治が必要だと主張していますが(いわゆる開発独裁)。
ただ、権威的な政権は成長率にばらつきが多く両者の関係は結構不明瞭。
権威的・専制的な政権でも、北朝鮮は非常に栄養不足の激しい国ですが、
シンガポールは戦後最も経済が成長した国の1つです。
リベラルな民主主義は所得水準の向上とは別の「必要」とも考えることもできます。
民主的でない国では、エリートに権力が集まり、
低所得層が抗議の手段を持たないため、所得分配が不平等になる傾向もあります。
飢饉が起こると大量の餓死者が出るのは民主主義の欠如が原因ともいわれます。
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この回答へのお礼

すぐに、なんでも単純化してしまう癖があります。
今回の質問でもそうでした。

イスラム ・・・ 民主主義と相容れない。
権威的な政権・・・弊害多い

という風に すっぱりと分けて、考えていました。
(そのほうが、ラクだから・・・)
ところが、今回omegerさんに、いろいろなケースがあるのだということを指摘していただきました。

どうもありがとうございました!

お礼日時:2008/07/21 23:47

極論するならば



A,最終的に必要となるでしょう
ただし、誤解してはいけないのは民主主義とは最終的な結果であり、あくまで一支配形態の変化に過ぎません。
例えは、最初に始まったフランスでの自由主義革命はそれこそ血みどろの歴史でした。
その後も長い権力闘争があり、幾度となく消え入りそうになりました。
それでも、最終的に民主主義の方が今までのように、国王や教皇のような一部の支配者と貴族などの特権階級に任せるより、言ってしまえば実力主義を万人にできるだけ平等に与ええる事になるので、効率よく強い国家を運営できる事になり、そちらを選択しました。

しかし、絶対に必要というわけでもありません。
現にロシアや中国は共産主義を選びました。
民主主義を行うには、それだけ国民がある程度成熟してなければならず、長い過程があります。

日本はアメリカによっていきなり民主主義になったと誤解している人がいますが、日本はアメリカに占領される前から民主主義国家でした。
その為に明治維新によって幕府から朝廷に実権を委譲し、実際には農民出身の若い平民や多くの下級武士など文民が政権を握り、革命を起こしました。

また、民族的に肌に合う国民と合わない国民がいます。
民主主義は民主主義で多くの矛盾を抱えています。
パキスタンでは3度以上に渡り文民が実権を握りましたが、酷い汚職と腐敗によって、軍事政権のムシャラフ大統領がクーデターを起こし、独裁制を引きました。
ドイツも疲弊した国家を立て直す為に、一時的にヒットラーが実権を握り、独裁制をしきました。

最終的に民主主義に委譲するでしょうが、その期間は様々で何年かかるかはその国家によりまちまちです。
その国の状況や世界情勢によって違いが出ますし、民主主義に移行す前に新たなシステムが確立され、そちらを選択するかもしれません。
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この回答へのお礼

国民個人個人が、チリだとして、
それが積もって山となる・・・  のように、

「国民のレベル」というものがあって、数があまりにも膨大であるために、私たちの目にははっきりとは感じられないが、
たしかにこの 「国民レベル」(平均)と、「国家の(民主?)レベル」は、強い関係があると。

レベルという、今自分が使っている言葉自体御幣がありますが、いかにもありそうな、話です。

民主主義を導入しても、結局それを支えきれなかったパキスタンの事例などは、大変興味深いものでした。

どうもありがとうございました!

お礼日時:2008/07/21 23:51

民主主義=資本主義ではありません。



それぞれの国で、風土に合う政治体系があります。
皇帝による統治を民衆が望めば、それが民主主義の結果とも言えます。
ただし、それを元の状態に戻すことは不可能に近いですけれど・・・。

どんな形でもいいですので、庶民が平穏に暮らしていくための知恵を
政治に出していただければ、それでOKですね。
一つだけ言えるのは、民衆の自己責任であるということ。
これを認識している人間は非常に少なく、日本においても、投票もせず、
知ったかぶりのブーイングをかましている人間が増えています。
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この回答へのお礼

一行目を読んで、ドキッとさせられました。

言葉は知っていましたが、
自分の中で資本主義=民主主義として、
混乱しておりました・・・。

ありがとうございました!

お礼日時:2008/07/21 23:32

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