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カラスが登場する文学作品を知りたいのですが、
題名にカラスとついていないものがうまく探せず困っています。
特に西暦900年頃~1900年頃のものを求めています。
中世の軍記物に「死体に群がるカラス」が出てきそうな気はするのですがなかなか見つかりません。

以下は調査済みです。
『古事記』『日本書紀』『日本後紀』『万葉集』『倭名類聚抄』
『枕草子』『源氏物語』『徒然草』
また、青空文庫で検索できる作家の作品

古典でも最近の話でも絵本でも短歌俳句でも何でも構いませんので、
ご存知の方いらっしゃいましたら、ご協力お願い致します。

A 回答 (7件)

児童文学ですが、荻原規子『空色勾玉』でカラスがかなり重要な役割りを果たしています。

ただし人格がありますが。

参考URL:http://www.amazon.co.jp/空色勾玉-荻原-規子/dp/4198605394/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1219033787&sr=8-2
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
その人格が良く描かれているか、もしくは悪いものなのかというのも
調べたいポイントなので、大変ありがたいです。

お礼日時:2008/08/18 13:43

種田山頭火の句で


「正月のからすかあかあ」
というのがあります。
また、
宮澤賢治のなんとか軍曹てゆう童話が
カラス同士の話でした。
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この回答へのお礼

ただいま調べてみたところ、山頭火は『鴉』という小句集を出していたようです。
チェックしたいと思います、ありがとうございました。

宮沢賢治は、きっと「烏の北斗七星」ですね。
とても良い話なので、読んでいて心が洗われる気がしました。
賢治は他の話にもカラスを多く登場させているのが興味深いところです。

お礼日時:2008/08/18 22:37

海外の「ニルスの不思議な旅」はダメですか?

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この回答へのお礼

もちろんダメじゃないです!
海外文学は、エドガーアランポーの「大鴉」とグリム童話くらいしか調べられていないのでとても助かります。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/08/18 22:42

外国文学でもよいとのことなので



ボードレールの「悪の華」の一篇、「陽気な死者」(定訳ではないかもしれません。原題は Le Mort Joyeux)はいかがでしょうか。
生きたままカラスを呼び寄せてつっついてもらうという表現があります。

またヴィルヘルム・ミュラーの、そのものずばり、「烏」という詩もあります。ミュラーはドイツ文学史上に名を残すような存在ではないそうですが、シューベルトがあとから曲を付けたので音楽史の方に名を残してしまいました。「烏」も「冬の旅」の中の一曲です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%AC%E3%81%AE% …

なお、「指輪物語」の悪の斥候クレバインはカラスだということを聞きましたが、私自身は確信がありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
教えていただいた「陽気な死者」を読みました。
死体をつつく習性からか、カラスは死と結びつくことが多いような気がします。
ミュラーの詩でも死が描かれているようですね。

「指輪物語」もチェックしてみたいと思います。
たくさん教えていただき、助かりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/08/19 21:31

また来てしまいました。

追加いたします。

1)フランソワ・ヴィヨンの「ヴィヨンの墓碑銘 もしくは 吊るされ人のバラード」
http://www.t-net.ne.jp/~kirita/po/toro34.html
カササギと一緒に絞首刑になった人の死体をむしっています。
(ヴィヨン詩集が岩波文庫で復刊になるというメールを見て思い出しました★)

2)アルテュール・ランボーの、そのものずばりだけれどあまり単純ではない「烏たち」

3)あと、実はギリシャ人のジャン・モレアスが書いたフランス語詩「わたしの胸は」を御大、山内義男氏が訳していらっしゃって

わたしの胸は墓のなかの空しい柩(ひつぎ)
わたしのこころは鴉(からす)が集ふ怪しい棲家

・・・・という出だしです。自分はまがまがしい存在だけど、あなたは清らかで美しい・・・っていう詩ですね(web上に全文があります)。でも、調べたのですが原題がわからないので制作年代も不明です。こちらはモレアス情報↓
http://en.wikipedia.org/wiki/Jean_Mor%C3%A9as

4)おまけ1:たぶんフランス詩で最も有名なカラスはジャン・ド・ラ・フォンテーヌの「寓話」に出てくる、チーズをくわえたカラスだと思うのですが(「きれいな声を聞かせてほしいな」とキツネに騙されてチーズを落とすお話ですね)、あれはイソップの寓話からきているらしいからお探しのものとは年代が合いませんね・・・。
中世の「狐物語」にも似たような話があったと思う(要確認)のですが、あれはどこから来たのかなあ・・・・。

5)おまけ2: 都々逸は文学かな???
超有名ですが
三千世界の鴉を殺し ぬしと朝寝がしてみたい(高杉晋作説、桂小五郎説、ほかもあり←とはwikiのコピー)
という色っぽいものも・・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%BD%E3%80%85% …
アンデルセンの「雪の女王」は青空文庫にあるからご存知ですよね。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。

豊富な知識に敬服いたします。
外国文学でもカラスは多く登場するのですね。

4)についてですが、質問文にある年代は、
私が調べた結果その年代が手薄になっているというだけですので、
それ以外の年代のものも並行して探している状況です。

「狐物語」を少し調べてみたところ、
カラスが登場する箇所はイソップ物語から来ているようでした。

5)耳にしたことはあったのに、思いつきませんでした。
この都々逸においてカラスは、ゆっくり朝寝をするのには邪魔なものとされていますね。
カラスが人々からどのような見方をされていたのかがよくわかります。

たくさんの情報を本当にありがとうございました!

お礼日時:2008/08/25 16:30

Jean Gionoの小説、Le Hussard sur le Toit


直訳は「屋根の上の騎士」。映画になり、邦題は「プロヴァンスの恋」ですがそんな呑気な邦題をつけられる話ではありません

舞台は1832年、ナポレオン革命期。オーストリアの反革命秘密警察に追われた北イタリアの青年活動家が南仏の拠点へと避難するのですが、当時の南仏はコレラが大流行中で死人があふれ返る生き地獄。そこで貴族の女性と出会い・・・
疫病、噂、密告、殺害、封鎖、収容所からの脱出劇といった恐怖と混乱も壮絶ながら、死体に群がり肉を覚えたカラスが出てきます。

小説が書かれたのは20世紀ですが、ご参考までに。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
生き地獄にカラス…本当に壮絶な内容ですね…。

なぜ「プロヴァンスの恋」なんて邦題にしたのか理解に苦しみます。
映画も観てみたいです。

チェックしてみますね。ありがとうございました!

お礼日時:2008/08/29 11:55

『日本動物歌集』(花岡謙二編、寺本書房、昭和22年発行)の「鴉」の項に以下の20首が載っていました。

旧仮名遣いはそのままですが、漢字の旧字体は新字体に直しました。

横浜の波止場の端に烏居り我居り烏われを逃れず(若山牧水)
橋立にうす茜さし夜明くればやさし入江をわたる鴉も(与謝野 寛)
鴉ども落日の火が残したる炭のここちに身じろがぬかな(与謝野晶子)
昼渚人し見えねば大鴉はつたりと雌を圧へぬるかも(北原白秋)
あらし雲山をおほへり群れかへる黒きからすのおもたき羽音(古泉千樫)
いづくにかこの日は暮れむ大空の風に逆らひて飛ぶ鴉あはれ(島木赤彦)
山の霧いや明りつつ鴉の唯ひと声は大きかりけり(釈迢空)
くろぐろと大き鴉は地におりてひとこゑを啼く斜面の畠(前田夕暮)
わが行く手鴉群れつつ荒磯の岩黒き上にあるひは飛べり(土田耕平)
ひさかたの時雨ふりくる空さびし土に下りたちて鴉は啼くも(斉藤茂吉)
鴉くろく我がめのまへにおほいなるかげをつくりて砂はまを飛ぶ(石原 純)
あかねさす真ひる明けれ大がらす眼ぢかく下りて鳴かざりにけり(中村憲吉)
朝霧に姿は見えね山鴉こゝだも里へなき下るらし(半田良平)
冬空を斜めに下り来る大鴉氷る水田に翼たたみぬ(窪田空穂)
疾風(はやち)吹く外の面に群れて夕鴉おのがじし啼く声のさびしさ(小田切波彦)
暁の雨にしづもる屋敷街鳴きてすぎゆく鴉のはやさ(竹尾忠吉)
桜花(はな)の山は淡墨いろに暮れにけり大烏一羽ひつそりと帰る(岡本かの子)
鴉一羽餌をくはえて昼あかき都のそらを飛びすぐる見ゆ(今井邦子)
眼交(まなかひ)の屋上に下りて黒鴉しづこころなくすぐに飛びたり(岡野直七郎)
夕鴉なきつつ飛べり山あひに羽音さみしくひゞきけるかも(石渡成樹)
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この回答へのお礼

『日本動物歌集』なるものがあるんですね。
初めて知りました。
知らない歌人の名前もたくさんあります。

面倒だろうに、こんなにたくさん打ち込んでくださってありがとうございます。
すべての歌集の索引を調べるのは大変なので、とても助かりました。

回答ありがとうございました!

お礼日時:2008/09/02 07:32

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