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固形製剤を「錠剤」と呼んだり、その個数を「…錠」とか数えるように、「錠」という漢字で固形製剤を表わすのは何故なのでしょう。
ふと疑問に思ったので質問しました。
漢字や語源に詳しいかたなど、お教え願います。

A 回答 (4件)

そういえば何でだろうと思って調べてみました。


手許の『新字源』では、「錠」の意味として、

1.たかつき。煮たものをもる足のある祭器。
2.銀貨の一つ。銀を一定の形に鑄造したもの。
3.物を数える助数詞。
[国]じょうまえ。戸じまりに用いる金具。うすく平たくまるめた藥。またそれを数える助数詞。

とありました。
また、『広辞苑』のCD-ROM版に付いている漢字辞典でも、

1.扉があかないよう、しっかりとめる金具。じょうまえ。
2.金属や薬などを一定の形にかためたもの(を数える語)。

とあり、さらに解説の中に、

……小粒の銀貨をいい、2.の意味を生ずる。1.は日本での用法。

とありました。
つまり、丸くて一定の形に調えたものを「錠」というのが本来の意味であって、「錠剤」の意味に転化していったということのようです。

となると、今度は、何故、「錠前」の意味ができあがったのか、という疑問が発生しますが、それについては、私の持っている両辞書には何一つ解説されていませんでした。

この回答への補足

ANo.1さん、ANo.2さんの貴重なご回答から、下記のような不明点が派生しました。(私としては二義的な関心事項ですが)
-----------------------
不明点
・なぜ「錠」は日本では薬に限定されたのか?
・なぜ「錠」が日本で「錠前」の意味として使われるようになったのか?
・中国では「錠前」のことをどんな漢字で表わすのか?

補足日時:2008/09/27 18:22
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/04 11:02

[ANo.3この回答への補足]に対するコメント、



お示しの URL の記事は私も見ておりました。
私が「本当かどうか不明ですが」とした理由は、多分根拠となり得る「参考URL」が消えていたからでした。

小学館版現代漢語例解辞典によれば、「錠」=「金」+「定」(安定する) と“字解”されています。
三省堂版新明快国語辞典によれば、「錠剤」=粉薬を丸くて平たい形に固めた薬剤 となっています。
このことから、昔からあった球形の丸薬は転がり易くて“不安定”(?)だけど、後世に真ん丸でなく扁平形にすることによって“安定”したから、「平たい形に固めた薬剤」を「錠剤」と称するようになったのかと想像しておりました。丸薬は1粒、2粒(あるいは1丸、2丸)と数えていたが、錠剤が開発されてから1錠、2錠と数え始めたのでは、と。

『「錠」は豆の意味であった』が真説なら、ハナシは簡単ですね。豆には丸い形も、「丸くて平たい形」も昔からあったでしょうから。

この回答への補足

ANo.1、ANo.2、ANo.3・4の皆さんのおかげで、固形製剤に「錠」という漢字を使う理由がかなり判明しました。

特にANo.2さんが、<「錠」の「小粒の銀貨」という意味から「金属や薬などを一定の形にかためたもの(を数える語)」の意味を生じた>と、「錠」の用法の変遷を明示して下さりありがたかったです。

ANo.3・4さんご紹介の<「錠」は豆の意味だった>説については、大変魅力的な説ではありますが、お示し頂いた参考URLをもとに私の方で見つけました小泉武夫説のその根拠が残念ながらいまだ見いだせないままです。

皆さん、いろいろとお教え下さりありがとうございました。

※付記:今回派生しました幾つかの疑問については、私の方で下記のように考えましたので一応付記しておきますが素人の思いつきにすぎません
・何故「錠」の字は日本で薬の場合に限定されたのか?
既に他は他の字(~個、~粒、~発など)で使われていたからでしょうか。薬では丸薬(「~粒」で数える)はあっても錠剤がそれまで存在しなかったことと、薬は他とは違う特別なものであるという観念から、新たな助数詞として使うようになったのかもしれません。
・何故、日本で「錠前」の意味ができあがったのか?
Wikipediaの「鍵 (道具)」によれば、もともと日本では江戸時代以前は金属の「かぎ」が基本的に存在しなかったようです(「和錠」「南京錠」は江戸時代に広まった)。推測しますに、「碇」(いかり)「掟」(おきて)「淀」(よどむ)など、“不動”的なニュアンスで漢字の右部分(「つくり」の位置)に使われているケースに合わせて、鉄でできており、「かぎ」としてがっしりしている(べき)ものとして、江戸期頃に日本人が勝手に転用したのかもしれません。
(以上です)

補足日時:2008/10/04 10:13
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この回答へのお礼

ANo.3・4さん、ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/04 11:03

本当かどうか不明ですが、示した[参考URL]にもっともらしい回答があります。



参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2304026.html

この回答への補足

ANo.3さん、情報提供ありがとうございます。

「錠には豆という意味があった」説について…
 この説の根拠は、参考URL中の参考URLに示されていたはずですが現在消えています。そこで私でキーワード検索で調べたところ、確かに、
『「大豆を食べてイキイキ健康!」関東大豆シンポジウム
 最終更新日 平成15年2月15日』
http://www.nattou.com/etc/03dksympo.html
の中の『6.「大豆を巡る食文化」
   東京農業大学 応用生物学科 醸造学科 教授 小泉 武夫』
に、『・錠剤の「錠」は豆の意味であった。』という記述があります。
 しかも、これはかの有名な、発酵学の権威小泉武夫さんの発言として紹介されています。

 もしも本当に彼がそう言っているのなら、全くのデタラメではない気もします(何事にも研究熱心な人物ですので)。
 その場合は、<かつて豆は薬としても扱われていたこともあり、豆を「錠」の字で表わしていた。その後、西洋薬などの錠剤で形・大きさが豆状のものを広く「錠剤」と呼ぶようになった>説(小泉武夫説)ということになるでしょうか。
 小泉武夫先生に尋ねる手だてもないため、彼の説(?)の本当の中身や論拠は私には突き止めようがありませんので、私にとっては「ユニークな1説」といったところです。

補足日時:2008/09/29 00:02
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「錠前」のような意味や「錠剤」「一錠」のように薬に限定した使い方は日本独自のようです。



本来の意味は
(1)たかつき
(2)銀を一定の形に鋳造した銀貨、銀錠

どんな形の銀貨かは分かりませんでしたが(2)からものを数える助数詞として「炭半錠」のように薬に限らず使われたようです。

ここから固形の薬を「錠剤」と呼ぶようになり、一錠、二錠と数えるようになったのは推測できますが、何故日本で薬に限定されたのかは分かりません。

この回答への補足

ANo.1さん、ANo.2さんのおかげで下記を初めて知りました。ありがとうございます。
-----------------------
中国で…
[「錠」の意味(抜粋)]
・銀を一定の形に鋳造した銀貨、小粒の銀貨
~・金属や薬などを一定の形にかためたもの(を数える語)

その漢字を「輸入」して、
日本で…
・薬に限定して使われるようになった
・新たに「錠前」の意味でも使われるようになった

補足日時:2008/09/27 18:14
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/04 11:02

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