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先日たまたまつけていたテレビで円高の日本への影響についてやっていました。
そこでは円高のメリットとして、輸入品を安く買えるということがあげられていました。
しかし、輸入品が安くなると日本製の商品が売れなくなり、
企業の業績が悪化し、給料が下がり、
リストラが横行するという負のスパイラルに陥るのでいいことばかりではないと言われていました。
確かにそうなのかもしれませんが、いまいち腑に落ちません。
私が疑問に思っているのは以下の点です。
(1)円高になれば資源や原材料、肥料などの価格も下がる
(2)日本製の商品はそれらを輸入して製造されている。
(3)資源などが安くなれば作ること自体のコストが下がるため、
安い輸入品ともある程度競争できる。
この前提が正しければ、円高で輸入品が安くなる=国産品が売れなくなって負のスパイラルへとは単純にはならないのでは?
と思うのですが、自信がありません。

安い輸入品による国産品への打撃は
円高による資源や原材料価格の下落と
昨今の消費者の国産回帰志向である程度相殺できるものと
考えていましたが、その番組では全く触れられていませんでした。
資源・原材料価格の下落はたいしたメリットではないのでしょうか?
間違っている点があればご指摘ください。

A 回答 (8件)

急激な変動はどっちにしろマイナスです。

急激な円安になっても、急激な円高になっても、マスコミは大騒ぎし、輸出企業も大騒ぎします。特に大企業の場合には変動を考慮して企業戦略も立てているわけで、円で損してドルで得する、ドルで損してユーロで得する、といったかたちでかなりの部分は対応出来ているはずです。もちろん急激な変動ですので支障はでているでしょうが。
> (3)資源などが安くなれば作ること自体のコストが下がるた
> め、安い輸入品ともある程度競争できる。
に関しては、例えば中国の人件費は日本の1/20とか1/10とかそういうレベルなので、元々価格競争で対抗できる状態ではないのです。だから日本企業はその安い人件費をどう生かして行くかという事で産業構造も変化させ対応してきました。これから問題になってくるのはデフレです。
円高だけでなく世界的なデフレ圧力が増しますので、それにどう対応するのか、それが一番の問題です。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
他に回答をくださった方も仰っているように、
製品価格の大部分を占める人件費などのコストが初めから、
競争にならないくらい違うことをまったく考慮していませんでした。
参考になりました。
デフレ圧力と円高について勉強したいと思います。

お礼日時:2008/10/29 16:25

No.6です。



先の回答で
> 9000円の商品はいくらで輸出することになるのでしょうか?
> 1ドル=80円ですから÷80して111.11・・・ドルって
と書きましたが、正確には112.5ドルですね、訂正させていただきます。
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実際に数値で例を出した方がわかりやすいと思います。


今まで1ドル=100円のレートだったとしましょう。
その際100ドル(=1万円)の商品を輸入し、人件費や加工費・利益を含め+1000円の11000円の商品を作り、110ドル(=11000÷100)で輸出していたとします。

これが1ドル=80円になるとどうなるか?
まず輸入ですが、100ドルで輸入してますから×80の8000円で手に入れることができます。
これに経費や利益などを負荷しますが、これは国内の話で為替は関係ありませんから、そのまま+10000で9000円の商品ができることになります。
さて9000円の商品はいくらで輸出することになるのでしょうか?
1ドル=80円ですから÷80して111.11・・・ドルって(前の110ドルより)値上げしていることになりますね。
不景気な海外に実質値上げ商品を出したら売れるものも売れませんよ。
あるいは「為替と同じように経費や利益も800円にすれば」トータル8800円=110ドルと前と同じ値段で販売できますが、その場合は経費削減か利益の縮小をしなければならず、やはり企業にとっては負担です。

こんなかんじで輸出関連ではどうあがいても円高によるメリットはありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
輸出関連企業にとって円高がデメリットになることは、
承知していました。
なので海外ではなく日本国内で国産品が売れなくなるという主張が
正しいのか質問したつもりでした。
でも輸出が日本経済を支えているわけで、円高で海外市場が冷え込めば、結局日本国内の景気も悪くなり、質問に書いたような状況になってしまうと気づきました。
質問の意図がわかりにくく申し訳ありませんでした。

お礼日時:2008/10/29 16:17

円安で輸入した資材で製品を製造して、同じレートの為替で輸出すれば、予定の利益を得ることが出来ます。

しかし、急に円高になったときは、その商品を円高で輸出すると為替分の差損になると言われています。これは、この先、円安に振れたとき、反対の事が起こりますから、長い目で見れば影響は大したことはなく、今の時期を乗り切れば何の問題もありません。

円高が安定すれば、その為替相場で経営を考えますから、高い商品を海外で買ってくれるかは別にして、計画的に事業運営が出来ます。今でも、高い日本製品が世界で売れているわけですので、あまりマスコミが騒ぐほどの影響はありません。

どちらにしても、輸入企業は円安時に為替の先物を買っていますから、すぐには安い輸入品が手にはいるわけではありませんし、輸出企業も安い円の先物為替を持っていますから、実際は大きな影響はないのです。
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123を考える時に、



輸入した原材料などを使い製品を作り、販売します。
販売先を国内限定でなく海外にも広げて考えてみてください。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
海外の消費が冷え込んでいる状況では、
円高で原材料の輸入価格が下がっても、
輸出の際の価格が上がってしまうので
厳しいと思いました。
参考になりました。

お礼日時:2008/10/29 16:08

日本製品に限らず、ある国の製品の値段とは、もちろん若干は原材料費等の要因もあるでしょうが、多くは労働力(つまり賃金)や工場の立地等の土地代や電力・維持費用などその国の固有の生産環境にあると思います。

ですから輸入品が安くなっても、生産品の価格は簡単には下がりません。
また、「国産品が売れなくなる」とは円高で日本国内で生産した物を輸出するときに価格が高くなってしまうために「外国において日本製品が売れなくなる」ということであって、日本国内での「国産回帰」は関係ありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
原材料価格ばかりに注目していたため、
中国産などが安い要因を失念していました。
参考になりました。

お礼日時:2008/10/29 16:02

世界に65億人の消費者がいて、日本の1億2千万人の消費が極端に落ち込んでいる。


国内の消費が活性化していれば耐えられますが、元々性能を優先して高価格を設定している日本製品が価格を据え置いたところで格差は広がります。

資源、原材料が安くなっても、原油価格は乱高下して、小麦価格の高騰が続くようでは技術大国の日本では全体コストは下がりません。備蓄資材の価値が不透明なので保管できず、結果生産量が減ります。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
原材料価格が下がることだけに注目していましたが、
全体のコストが下がらなければあまり意味がないとわかりました。
参考になりました。

お礼日時:2008/10/29 15:55

輸出するときのレートを考えていませんね



100円で作ることのできたものを
1ドル100円の時に【海外へ】売った場合と1ドル90円の時に【海外へ】売った場合を考えてください
海外で10ドルで売れる製品であったら、いくら手元に帰ってくるでしょう
 1ドル100円の時は1000円
 1ドル90円のときは900円
なんと100円も損しているんですよ
材料を全て輸入しているとしても、国内で加工するため人件費や輸送費が必要になります
それらが丸々損になるんです
そのため価格を上げるか国内の加工に携わる人達に安い賃金で働けと
言うことになるかです
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
原材料価格が下がっても
人件費や輸送費を下げることができなければ
プラスにはならないのですね。
参考になりました。

お礼日時:2008/10/29 15:51

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