架空の映画のネタバレレビュー

特に、管楽器(あるいは派生的に弦楽器についても)について伺いたいのですが、フランス式とドイツ式が両雄的にあります。
それぞれ、どのような特徴があるのでしょうか?
またなぜこのような差異が生まれるのでしょうか。

私の感覚では、
フランス式=シンプル、明快、演奏者の芸術性を尊重、オープンホール
ドイツ式=複雑、明快さよりは重厚さ、演奏者の資質より楽器の機能を重くする(メカニックに凝る)、クローズホール

このようなものは国民差でしょうか。

A 回答 (1件)

garcon2000さん、こんにちは


多少、クラリネットをたしなんでおります素人なんですが宜しいでしょうか。
クラリネットには、フランス式、ドイツ式が両立していてメジャーな楽器メーカー(世界のヤマハ)でフランスのベーム式、ドイツ圏のエーラー式をサポートしています(ウィーン型もあったかな)。

この2つのシステムは、決して単純にはいえないと思うのですが国民差だと理解しています。
それは、テオバルト・ベームがフルートのメカニズムを改良し、素晴らしい運動性能と明快な音質を手に入れた効果をオーギュスト.ビュッフェとクローゼ(だっけ?)がクラリネットにも導入したのは、フランスでの音楽的要求(国民性?)によるものだと思うからです。

(1)フランス式=シンプル、ドイツ式=複雑
 フランス式=シンプルかな~。クラリネットの場合、ドイツ式の方がキーの機械的構造はシンプルです。運指は、フランス式の方がキーシステムの違いによって楽な場面が多いです(低音域のトレモロとか)。
 エーラー式クラリネットのキーメカニズムをベーム式に作り替えたリフォームド・ベーム式クラリネットがドイツ圏のメーカーからでていて演奏家の間でもけっこう好評のようです。国際化によって、どんどん変わっていきますね。

(2)フランス式=明快、ドイツ式=明快さよりは重厚さ
 確かに明るい音ですね。ベームは、速いフレーズでも明快な音の粒だちを狙ったのですから。
 でも、リードやマウスピースの構造や内径の差が大きいと思います。ベームの狙いの「明快にする」ために、トーンホールを大きくすることが大きな目標でした。現在のクラリネットはどちらもこの点に差は無いと思います。
 古典派の時代のクラリネット用法を当時のままのイメージで保っているのがエーラー式だと思います。

(3)フランス式=演奏者の芸術性を尊重、ドイツ式=演奏者の資質より楽器の機能を重くする(メカニックに凝る)
 演奏者というよりも華麗なパッセージが演奏できるようにするのは、作曲家(=国民性、需要?)の要求も大きいように思います。クラリネットの場合、メカニックはドイツ式の方が、キーの機械的構造はシンプルです。それにフランス式には廃れましたが、オートマティックのベーム式もありました(重要な換え指が使えなくなる)。

(4)フランス式=オープンホール、ドイツ式=クローズホール
 クラリネットの場合は、エーラー式もオープンホールを持つ構造なので差が無いと思います。これは、フルートの場合ですかね。

 フルート、オーボエ、バッソン(=ファゴット)のアドヴァイスも楽しみにしています。
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この回答へのお礼

どうも、ドイツとフランスって言うのは趣味が合わない、っていうことろからシステムの違いが生じている気がしますね。もし、妥協できるんだったら統一できているんでしょう。しかし、ベーム式がフランスで発展したという、両国連立の歴史でもあるのですけどね。ベームというのはドイツ的でなかったのかもしれません。エーラー式のほうが保守的なんですか。フランスの作曲家の意図に沿うものがベーム式なのかもしれませんね。
両国の国民差とか音楽さ、感覚の差あるいはライヴァル意識か?
そういう差を生んできたのだという感覚がつかめました。

お礼日時:2008/11/26 08:24

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