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ワクチンや薬がないと人間に壊滅的な被害をもたらすウィルスがあります。HIVウィルスやペスト菌やらいろいろです。人間が薬を開発したので人類ほぼ壊滅ということにはならなかったとおもうのですが、もし開発されなかったら、生き残った人間たちの進化の過程で抗体などが自然と体にできるのでしょうか?

A 回答 (7件)

できるだけ簡単に。



まず、抗体を作るのは、生まれてから獲得することですので、
抗体を作った人の子供も同じ抗体を「生まれながらに持っている」ことはありません。
その子供も自ら作らなければなりません。作れないかもしれません。
その辺はうんちくを語れる人にお任せします。


それで
>生き残った人間たちの進化の過程で抗体などが自然と体にできる

ではなく、
→抗体を作れた人間たちが生き残れる(生まれながらに特定の抗体持ってはいない)
です。

それと、発想をかえてみてください。

何も抗体を作ることに固執しなくても。
ウイルスは細胞に感染するには、鍵穴のようなものが細胞に無ければいけません。

例えばHIVにはCCR5という鍵穴が必要です。
ある人々にはこのCCR5が欠損してしまっている人がいます。
その人たちは別に日常生活には支障がありません。
しかし、HIVには感染しづらくなっています。
このような鍵穴にあたる分子をコードする遺伝子の変異は
子供にも遺伝しますので、ある意味ウイルスに対して抵抗性をもつ
進化ともとれます。そうなると、

→進化の過程で自然とウイルスの鍵穴を無くしてしまった人間が生き残る

ということになります。
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 No.5のJagar39です。


 自分の回答を読み返して誤解を招く可能性がある記述があったので補足しておきます。

 No.5の中で私はあたかもエボラ出血熱が感染して1日以内に発症し、発症後1日程度で死に至ると誤解されかねない書き方をしましたが、これは仮定の話ですので「架空の」ウイルスです。
 実際のエボラ出血熱は潜伏期間が7日程度ありますし、いくらなんでも発症後1日で死亡するような激烈なものではありません。死に至るまで数日はかかります。

 感染から死亡までの経過が最速なのは、ヒトではありませんが5年ほど前に山口、大分、京都で発生した高病原性鳥インフルエンザではないでしょうか。
 この時は分離ウイルスの実験感染では、接種後24時間以内(平均14時間)に全ての鶏が死亡しています。まあこれは静脈内接種という自然状態ではあり得ない特殊な条件下ですので、自然に近い経鼻感染では感染から死亡まで平均40時間ほどかかっていますが。この時は直接感染させていない同居鶏も4日以内(平均73時間)で100%死んでいます。
 一昨年に宮崎や岡山で同病が発生した時のウイルスは山口株よりほんの少し病原性が低く、結局100%致死率は変わらないのですが死亡に至るまでの時間は山口株より少し長いと報告されています。静脈内接種で17-26時間以内に全羽死亡、経鼻接種だと平均3.5日、その同居鶏は平均6.5日ということです。

 印象的なのは、山口株の方は実際の発生例でも実験感染でも、たいした"臨床症状"が確認されていないことです。「眠るように死んだ」という当時の新聞記事を記憶の方もおられるかもしれません。また死亡鶏の解剖所見でも、肉眼的な病変はほとんど見られていません。
 宮崎株の方では肉垂のチアノーゼや結膜の充血、心膜水腫といった、いわゆる「教科書的な」鳥インフルエンザの所見が見られています。
 つまり、山口株の方はあまりに強い病原性のため、「臨床症状や臓器に病変を作るヒマもなく死に至った」という感じです。
 多くの重篤な急性感染症では出血病変がよく見られます。まあエボラのように全身の天然孔から多量の出血を見るような疾患は珍しいですが(エボラを始めとする「出血熱」くらいでしょう)、解剖してみると腹腔内で臓器が出血していたりということは、急性感染症にわりと普遍的に見られる病変です。
 まあ急性といえども、そのような病変を作るには、ある程度の時間が必要、ということですね。鳥インフルエンザでも、山口や宮崎での発生例ほど激烈でない、"普通の"高病原性鳥インフルエンザでは、臓器の出血病変はよく報告されています。

 話が横道に逸れましたが、つまりは感染後あるいは発症後1日以内に死に至る、というのはそれほどまでに激烈な病原性だということです。人類は幸い、それほどまでに激烈な病原体にはまだ出会っていません。
 出会ったら・・・まあ確かにウイルスの弱毒変異などが起きる前に人類は絶滅してしまうかもしれませんね。

 それとワクチンは、特にウイルス病に対してはほとんど唯一と言って良い有効な対策です。ワクチンの他には何種類かのウイルスに対して数種類の有効な抗ウイルス薬が開発されているだけです。
 少なくとも、ワクチンによって重篤なウイルスが却って生き延びる、ということは理屈の上でも実際にもあり得ません。ワクチンを接種することによって多くの個体が「抗体」を持つため、その抗体が自然感染なのかワクチン抗体なのかの判別が難しく、そのためあまり病原性を示さない弱毒型のウイルスによる疾患を摘発しにくくなる、ということは理屈の上でも実際にもありますが。
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 まず、「進化」によってヒトや動物が「抗体」を獲得するということはありません。

抗体や免疫反応は、あくまでその「個体」が異物の侵入を受けた際の反応です。

 まず、エボラやペストに限らず、どんな病原体でも「致死率100%」というものは存在しません。エボラでも50~89%と言われていますから、生き残る個体は必ず存在するわけです。まあ致死率90%ならかなり壊滅的なダメージになりますが。

 ただ、他の方の回答にもありますが、致死率90%のウイルスがその病原性を保ったまま全世界にまん延するという状況は考えにくいです。
 「変異はランダム」という原則に従えば、さらに病原性が強いウイルスも病原性が弱いウイルスも等しく変異によって出現するとすれば、ほとんど全ての状況で病原性が弱いウイルスの方が効率的に増殖することができるでしょう。
 例えば「感染すると1日以内に発症し、発症後1日で90%が死に至る」という病原性のウイルスでは、「次の人間」に感染する高率が良くないです。
 それでも他に競争相手がいなければ着々と感染を拡大していくことができるでしょうが、「感染後3日で発症し、発症後3日で50%が死に至る」というウイルスが出現した場合は、こちらの方が圧倒的に感染拡大の効率が良いわけです。ウイルスを排泄して次のヒトに感染させることができる「期間」が単純に長いわけですから。
 さらに発症すると瀕死状態になって行動不能に陥るウイルスより、発症してもまだ何割かの人間は行動できるくらいの病原性のウイルスの方が圧倒的に感染拡大するでしょう。というわけで、極めて強毒性の病原体は、普通に考えると弱毒化の方向に変異した方が優勢になる、ということになります。そのうち生き残ったヒトの方に免疫ができるので、仮にウイルスの変異がない強毒型であっても、もはや致死率90%というわけにはいかなくなりますし。

 また致死率が非常に高い病原体というのは、本来の宿主ではない異種動物に感染した場合であることがほとんどです。
 ヒトのエイズ(HIV)、狂犬病、エボラ、ペスト、鶏の鳥インフルエンザなど全てに言えます。自然宿主だと既にそのような「弱毒型」への自然選択は果たしている状態なので(その自然宿主も元々は他の動物からもらった病原体かもしれないし)宿主と病原体は爆発的な増殖もせずに緩やかにその動物の間を渡り歩いているのですが、異種動物に感染した場合は「狂い咲き」のような状態になることがあります。それがエボラや鳥インフルエンザなどの急性の強毒型の感染症です。

 ちなみにエボラの自然宿主はサルではありませんよ。
 サルもエボラの「終宿主」であり、エボラに感染すると致死率は高いです。
 エボラの自然宿主は長らく不明のままだったのですが、近年はコウモリが有力視されています。

 HIVや狂犬病、プリオン(vCJD)などの遅発性の病原体の場合は、弱毒化への自然選択圧は働きにくいので、話がまた少し異なります。
 まあ狂犬病やvCJDなどは自然の状態ではまず「ヒト→ヒト」感染は起きないので、これで人類が絶滅するといったようなことは起きそうにありませんが。

 「進化による抵抗性」が起きるのはこういう遅発性の病原体に対してのことが多いようですね。抗体によるものではありませんが。
 これらに対しては、そもそも感染しなかったり、感染はしても発病はしない、といった「抵抗性」が遺伝的に起きています。
 HIVに対する感染抵抗性(感染しない)例はごく稀ですが報告されていますし、感染しても発病しない例やHIVを体内から排除してしまった例さえ報告されています。
 プリオンについても発病に対する抵抗性遺伝子は既に発見されています。

 なのでこれらの病原体が仮に無作為なまま人類にまん延しても、これらの遺伝子を持つヒトは生き残りますし、そもそも抵抗性遺伝子を持たないヒトでも、発病して死ぬ前に子孫を残すことだって割と普通にあるでしょう。
 なので長井世代数が経過すると、人類という種としてこれらの病原体に対する抵抗性を獲得する、ということになるのでしょう。

 これらの抵抗性遺伝子はおそらく、病原体が出現してからそれに対応して変異した(進化した)ものではなく、それ以前から存在した遺伝子なのでしょう。病原体が出現してから進化を待っていたのでは間に合いっこありませんから。
 それは別にHIVやプリオンの出現を何かが予測して用意していた変異、というわけではなく、ランダムな変異の範囲内で通常は有利でも不利でもない、こんな病原体が出現しなければ誰もその存在すら知らなかった遺伝子かもしれません。それがたまたまHIVやプリオンに対しては有利に働いたというわけです。

 そういえば通常の状態では明らかに「不利」でありながら、ある病原体に対しては有利、という遺伝子もありました。
 マラリアに対する鎌形赤血球症がそうですね。
 鎌形赤血球症の遺伝子は、それだけではとてつもなく「不利な」遺伝子なのですが、マラリアに抵抗性を持つため、マラリアまん延地域のアフリカではこの遺伝子の保有率が高いです。

 まあなんにしても、ウイルスは別に人を殺そうとかコウモリは殺さずにおこうとかいう意志があるわけでもないし、自らのために弱毒型に変異するわけでもありません。強毒型に進化することも弱毒型に進化することも等しい確率で起きるのですが、自然選択によってそれが選択されるか淘汰されるかが決まるわけです。
 なお、だからといって病原体がある動物種を絶滅させることが決してないというわけではありません。ある種が伝染病によって絶滅した例などいくらでもあるでしょう。
 つまり全ては自然のなすまま、というわけです。人類は別として。
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もうすでに回答が出ていますが


ウィルスは、人間を攻撃しているわけではありません。
感染した動物のリボソームを利用して増殖するため、共生共存がウィルスの望みです

エボラ出血熱も本来の宿主である猿のからだの中では
のんびりと共存しています。
エボラは穴という穴から出血しますがあればエボラウィルスが
人間の体から逃げ出したくて暴れているだけと言われています。

人間の体に入る事はエボラウィルスにとってもアクシデントなんです。
決して攻撃しているわけではないのです。

ウィルスは変化が早いため人間の体に入る事が多くなれば
ウィルスは自らの生存のため人間に害を及ぼさないように進化していきます。

エイズやエボラ、インフルエンザも、いま驚異になっているウィルスは
人間との付き合いが浅いものばかりです。

ですので結論としては向こうが合わせてくれるため絶滅する事はないです
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ウイルスも生物ですから宿主を根こそぎ殺したら絶滅してしまいます。

ペスト菌でも野生のネズミに寄生するのみに寄生していますが、ペスト菌はこののみを殺すことはないそうです。人間を高率に殺してしまうような狂犬病ウイルスなども吸血蝙蝠の中で病気を起こさず安定して生きています。これが、どうして犬やオオカミや人を殺しても絶滅しないかという理由です。狂犬病ウイルスにとって吸血蝙蝠だけが大切なのでほかの生物はどうでもよいのです。どうでもよいから簡単に殺すのですが、狂犬病ウイルスが人を殺しやすくなるように変化してもそれは進化でもないし、そのように変異したウイルスが繁栄するとも考えられません。HIVの場合は人間の中にHIVと仲良く生きていけるような新人類が出現する可能性はあると思います。でもこれも免疫とは直接関係がないことかもしれません。
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人より先にウィルスが進化する。

ということ
ウィルスの世代交代は極めて短時間で、かつ容易に変異しますね。
もし、宿主に感染して宿主を絶滅、あるいは数を大幅に減らせるようなウィルスだと、なによりも(宿主のことなんて知っちゃいない)、ウィルスの遺伝子自体存続できませんから、そのウィルイのほうが淘汰されて、宿主と共存して生き続けられるものに進化するでしょう。実際、そうして宿主に大きな災禍をもたらさずに同居している遺伝子・・ウィルス・・は生き残り続けます。
 エボラ出血毒ウィルスも、本来の宿主(サルの仲間と言われているはず)とはしつかり共存している。
 逆にワクチンなどで下手に防御するから、重態な症状・壊滅的な被害を及ぼすウィルスを生き残らせてしまうという側面がありますね。
 ★本来の宿主と異なる宿主に感染するのはちょっと異なる。
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それはウイルス次第で、感染し発病した時の致死率にもよります。



典型的な『エボラ出血熱』等は、感染から発病までの時間が短時間であり、発病したら最後数時間と言う脅威のウイルスです。
そんなウイルスに、人間が感染した場合は、免疫機能などは役に立ちません。

最近になって、肺結核の発病患者が増加しており、子供の頃にBCGをしていますが、免疫機能は長くても15年程度しか効果はありません。
それと、最近は何でも除菌と言っては、体に免疫機能をもたらす細菌ですら死滅させていて、本来なら発病しない病気も、免疫機能低下が原因で発病したりしています。
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