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日本語を外国人に教えるにあたり、形容詞の活用についてどのように教えていいものか悩んでおります。
ちなみに日本語を教えることは今回が初めてでまるっきりの素人だということでご理解願います。
一応、外国人用の文法テキストはあるので現在それをもとに進めているのですが、あまり詳しく書かれていないのでここで相談させていただきたいと思います。

1.未然形の活用について
イ形容詞は「かろ(う)」ナ形容詞は「だろ(う)」ですが、これは意志・推量を表すもの。日常的に私たちは「高かろう」「安かろう」などと使っていますが、これを外国人にどのように説明すればいいのでしょうか。文法的にはどんな品詞の前におかれるものでしょうか?
2.終止形について
文末の言い切りの活用と書いてありますが、「この本は高いです。」の「高い」は終止形の言い切りという理解でいいのでしょうか。
また、「ここはおいしいレストランです。」「この花はあの花よりきれいです。」これらの文中にある「おいしい」や「きれい」の活用は何形に当てはまるのでしょうか?特に「きれい」はきれいなというナ形容詞ですが、この場合の活用はどれが適切なのでしょうか。

以上です。よろしくお願いいたします。

A 回答 (5件)

こんばんは。



まず、
「イ形容詞」「ナ形容詞」とありますが、
日本の教科書には「形容詞」「形容動詞」と書かれています。
外国語には形容動詞というものがないということで、外国人向けの「方便」なのでしょうか。


それはさておき、本題に入ります。


1.未然形の活用について
>>>イ形容詞は「かろ(う)」ナ形容詞は「だろ(う)」ですが、これは意志・推量を表すもの。日常的に私たちは「高かろう」「安かろう」などと使っていますが、これを外国人にどのように説明すればいいのでしょうか。


英語の maybe の意味である。
だから、「たぶん」「おそらく」という言葉とセットで使われることがよくある。

形容詞の「~かろう」は、話し言葉では使われない。
形容詞の終止形+だろう の形は、書き言葉でも話し言葉でも使われる。

形容動詞の「~だろう」は、書き言葉でも話し言葉でも使われる。

といった説明が考えられます。


>>>文法的にはどんな品詞の前におかれるものでしょうか?


あなたがおっしゃるとおり、専ら「う」の前に置かれるのです。
「う」は助動詞ですけれども、「う」以外には接続しないので、
「助動詞の前に置かれる」と説明するより「後ろには‘う’がつく」と教えるほうが、はるかに良いと思います。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%8 …


2.終止形について
>>>文末の言い切りの活用と書いてありますが、「この本は高いです。」の「高い」は終止形の言い切りという理解でいいのでしょうか。


はい。

ちなみに、
本来の日本語では、「高いです」のように、形容詞の終止形の後ろに「です」をつけるのは誤りだったそうです。
(本来は、「高うございます」なんだそうです。)
現在では、「高いです」の形が定着していて、正しい日本語の仲間入りをしています。


>>>また、「ここはおいしいレストランです。」「この花はあの花よりきれいです。」これらの文中にある「おいしい」や「きれい」の活用は何形に当てはまるのでしょうか?特に「きれい」はきれいなというナ形容詞ですが、この場合の活用はどれが適切なのでしょうか。


「おいしいレストラン」において、「レストラン」は体言です。
ですから、この場合の「おいしい」は、「おいしい」の連体形です。

「きれいです」は、形容動詞「きれいだ」の丁寧語「きれいです」の終止形です。
ダ型活用の項をご参照ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%A2%E5%AE%B9% …


以上、ご参考になりましたら。
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この回答へのお礼

sanori様
早速のご回答ありがとうございました。なんとなくですが、どのように教えるべきかの方向性が見えてきたように感じます。添付のURLも参考にさせていただきます。
また、併せて質問なのですが、形容詞の未然形には意志推量しかないのでしょうか。動詞の活用の未然形には「ない」という否定の意味がありますが。。。

お礼日時:2009/01/13 08:14

外国人学習者に日本語を教える場合、所謂「国文法」とは異なった


仕方で日本語を教えます。
質問者さんが教える外国人の日本語のレベルを教えてください。
初級の学習者にいきなり国文法を教えるのは不可能です。

この回答への補足

lens2009様
私が教えることになった方の日本語レベルは、独学で少し勉強していたというのもあるのかもしれませんが、動詞の活用とか文法的なことは知らないと思われるのに、きちんと形で覚えているといったことが見受けられますが、レベル的にはかなりの初心者です。ただ、語学にもともと興味を持っている方なので、(語学に対しての感が鋭いといいますか)理解と飲み込みは早いです。

補足日時:2009/01/14 08:51
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>>>


sanori様
早速のご回答ありがとうございました。

いえいえ。


>>>
なんとなくですが、どのように教えるべきかの方向性が見えてきたように感じます。

そう言っていただけますと、回答した者として、とてもうれしいです。


>>>
また、併せて質問なのですが、形容詞の未然形には意志推量しかないのでしょうか。動詞の活用の未然形には「ない」という否定の意味がありますが。。。

鋭い着眼と思います。
ちなみに私は理系卒ですが、小中学校の頃(大昔)は文系科目に興味を持って、国文法にも一時熱中したことがあります。
そして、そのとき、質問者様と同じ疑問を抱いたというわけです。

なぜ「かろ」を未然形としたかを調査・確認したことはないのですが、
しかし、その理由は大体想像がつきます。

文語の形容詞の未然形の例として、
ク活用の代表: (高い)→「高から」
シク活用代表: (美し)→「美しから」
を挙げるとします。
これらに、「ず」「ぬ」「じ」などをドッキングすれば、否定になります。
(「じ」は否定推量の助動詞です。)

「高からず」「高からぬ」「高からじ」
「美しからず」「美しからぬ」「美しからじ」

では、口語と同様に、未然形の後ろに推量の助動詞「う」を付けてみましょう。
「高からう」 (ただし、発音は「たかかろう」)
「美しからう」 (ただし、発音は「うつくしかろう)
成立しますよね?

というわけで、
文語においては、形容詞の未然形は、否定と推量の両方に使えるのです。


口語では、もちろん「高くない」「美しくない」となりますよね。
これは、
形容詞の連用形 + ない(形容詞)
という構造です。


なお、
最低でも口語体の活用が自由自在にできる外国人でないと、
上記の説明は、あまりにもハードルが高いと思います。
やっぱり、
「‘~かろ’の後ろには、絶対に‘う’が付きます」
と端的に教えるのがよいと思います。
だって、日本人も用言の活用表や助動詞の意味一覧などを見ないで、そうやって覚えたはずなのですから。


ご参考になりましたら。
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この回答へのお礼

本当にそうなんです。私が学校で習った時は、もはや外人に日本語を教えるなんてことを想像してなかったものですから(しかも既に何十年と月日が経ってしまってますし)、当時はただ「かろ、か、く、く、い、い、けれ」「だろ、だ、で、に、だ、な、なら」と形式でそらで暗記するくらいだったので、意味なんて覚えてませんでしたから・・・
でも、他人にものを教えるということは、自分にとっての発見にもなるのでいいことですね。日本語を改めて見直すこともできましたし。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/14 09:04

>一応、外国人用の文法テキストはあるので現在それをもとに進めているのですが、


>あまり詳しく書かれていないのでここで相談させていただきたいと思います。

詳しく書かれていないのではなく、No.3の方もおっしゃるように
日本の学校で習う文法とは根本的に異なるからです。

i-adjective(イ形容詞)の場合は
どの教科書もまず次の4ないし6パターンを教えていると思います。
・高いです
・高くありません/高くないです
・高かったです
・高くありませんでした/高くなかったです

ここで、「学校文法」を習った私たちには「高い」「高く」「高かっ」の3種類の活用形が
現われているように見えますがそこは追求してはいけません。
追求したところで全く応用がきかないからです。

教えるものを細分化すればするほど、それらを組み立てる力も必要になります。
それよりもいろいろな表現を「イディオム」として丸暗記してしまった方がはるかに役立ちます。
外国人向けのテキストがあるのでしたらそれにしたがって、
それ以外のことは教えないほうが無難かと思われます。

よって、
>形容詞の活用についてどのように教えていいものか悩んでおります。
については、教えなくてよい、というのが私の回答です。
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この回答へのお礼

felicior様
確かに、feliciorさんのおっしゃる通りかもしれません。ましてや、私は素人です。イディオム的に形式として教えた方がいいのかもしれませんね。
その生徒の方は語学に興味を持っている方で、独学ですでに何フレーズかは知っているので、その延長のような気持ちでフレーズ的に教えるほうが間違いがないように思われます。
ただ、曲がりなりにも他人に教えるので、自分自身でも理解をしておく必要はあるように思います。そういった意味では、こういった皆様のご意見がとても私個人としては役に立ちました。
ありがとうございました。

お礼日時:2009/01/14 09:12

No.3です。


学習者が初学者ということでしたら、外国人向けの日本語のテキストを用意してそれを使って教えるのがよいと思います。日本語教育はとても難しいですが、面白くやりがいがあります。頑張ってください。

本題の形容詞の活用ですが、日本語教育では、動詞は「ます形」「て形」「辞書形」「ない形」など活用するものとして教えますが、形容詞は活用という形では教えません。No.5の方が記されているように、形容詞(い形容詞)の後ろに「です」をつけた形(丁寧形)で教え始めます。ただ、形容詞の丁寧形の否定は現在・過去ともに二種類の言い方があるので注意が必要です。どの言い方で教えるかは、テキストに従えばよいと思います。

最後に、日本語を教える側が日本語に対してより深い知識をもつことはとても大切です。そして、その知識は明示的でなければなりません。また、学習者の立場にたってよりわかり易く教えることも重要です。
回答になっていませんが、参考までということで・・・
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この回答へのお礼

lens2009様
今回、形容詞の「活用」として質問させていただいたのは、使用中のテキストに「未然・連用・終止・・・・」の活用表があり、連用形のみ詳しい説明が書かれてあるのにその他の活用の説明がまったく書かれていなかったので、少し不安になりこちらで相談させていただきました。
確かに、日本人である私が客観的な目で日本語を見ると再発見もあり、改めて日本語の素晴らしさを知ることもできるので、やりがいのあるものだと思います。きちんと日本語教育の勉強をしたいくらいです。
また、何か疑問が出てきたときはこちらで質問させていただくかもしれませんが、その時はまたお手ほどきのほどお願いいたします。

お礼日時:2009/01/15 00:42

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